自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)

  • 双葉社
3.11
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本棚登録 : 416
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518931

感想・レビュー・書評

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  • どの作品も個性たっぷりです。

    「再生」は綾辻先生の好きそうなホラーだなってにんまりした。私が読んでもそんなに怖くないホラー。
    有栖川さんの「書く機械」はどんな機械なんだろうと興味津々で読んだ。読み終わって、東野さんが使ってますと言えば信じてしまうかもとか失礼な事を考えた。すみません。
    西澤さんの「アリバイ…」と貫井さんの「蝶番の問題」は推理小説らしい作品だった。読者に挑戦している感じ。受けて立つ!とかっこよく言えないけど。
    法月さんの「カニバリズム小論」読んだ事あるなぁ、読んでいって少しずつ記憶が蘇るごとに気持ちが悪くなっていって最後はそうやったぁ……。
    東川さんの「藤枝邸の…」東川作品の軽いノリが推理小説としてちょっとどうなんって思いつつ、いつもゲラゲラ笑ってしまう。鵜飼探偵恐るべし。

  • 綾辻行人「再生」、有栖川有栖「書く機械」、西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」、貫井徳郎「蝶番の問題」、法月綸太郎「カニバリズム小論」、東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

    貫井徳郎「蝶番の問題」が一番ひねりが効いていて面白かった。
    法月綸太郎「カニバリズム小論」カニバリズムはともかく、どんでん返しという点で面白かった。
    (図書館)

  • 綾辻行人「再生」既読。わりと好き。
    有栖川有栖「書く機械」どんでん返し…なのか?ギャグっぽい。
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」既読。さすが西澤さん!後味が悪い!
    貫井徳郎「蝶番の問題」わりと好き。
    法月綸太郎「カニバリズム小論」ホワイダニットは嫌いじゃないけど、このオチは、うーん…そんなに意外でもなかった。
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」既読。

  • 錚々たるメンツのどんでん返しがテーマのアンソロジー。
    「再生」「カニバリズム小論」と「蝶番の問題」は既読でした。
    過剰に期待して読んだけど、これどんでん返しなの…??というのが多かった気がする。私の期待するようなどんでん返しをやってくれたのは「カニバリズム小論」だけだったかも。普通のミステリアンソロジーとしては十分楽しめました。それぞれの収録本が読みたくなった。

  • 作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
    【綾辻行人「再生」】
    既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
    【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
    これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
    【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
    アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
    【貫井徳郎「蝶番の問題」】
    探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
    【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
    『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「私」と向き合う綸太郎の態度がどうもおかしいことの理由が最後の最後に明らかになり、なるほどそういうことかと納得するとともに、空恐ろしくなった。
    【東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」】
    言うなれば二重密室という状況になるのだが、後半の探偵と犯人のやり取りがおかしくて、笑ってしまった。でも、もう一ひねりした結末を私は予想したのだが。

  • それぞれに“何がどんでん返し”されるのか全く違うのが面白い。
    惹かれた点もストーリー、ミステリィ要素、どんでん返しされるものとそれぞれだった。
    文庫オリジナルではあっても既読作品もあったのは残念。


    「再生」/綾辻行人
    「書く機械」/有栖川有栖
    「アリバイ・ジ・アンビバレンス」/西澤保彦
    「蝶番の問題」/貫井徳郎
    「カニバリズム小論」/法月綸太郎
    「藤枝邸の完全なる密室」/東川篤哉

  • 綾辻行人「再生」
    有栖川有栖「書く機械」
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
         …一番好きだった
    貫井徳郎「蝶番の問題」
    法月綸太郎「カニバリズム小論」
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

  • こんなタイトルだったらやっぱり買ってしまうのですよね!!1
    しかも自薦!!1

    あまりアンソロジーは読んだことないのですが、ついつい買ってしまったのです
    取り敢えず、どんでん返された順位を付けてみようと
    最初から読んで見たのでした


    綾辻行人『再生』
    ホラーと言うか、何と言うか
    ミステリと言うよりは世にも奇妙な物語的な。
    最後にどんでん返されるのかな?と思っていたのですが
    あんな良い所にフラグが……!11
    デスヨネー。そうなるのですよねー……と、ニヤニヤしてしまう感じ。
    最初に読んだし取りあえず6本中4位。
    これが基準になるのかな……?と思ったら大間違い。


    有栖川有栖『書く機械』
    あれ?……まさか…あれれ?読んだっけ……?
    と何となく思い当たるお話だったのです
    以前の短編集にあったお話だったのですね
    火村でも、江神さんでもなかったのです(ザンネン)

    ところでこの話、どんでん返しなのですか?
    と言う事で6位。


    西澤保彦『アリバイ・ジ・アンビバレンス』
    フツーにこのシリーズで長編が読みたいな……と思ってしまったのは、きっと前半の主人公の長いお話(設定)が面白かったからなのでしょうね。
    主人公が気付かなかった「あれ?どこかで……」的な関係は、恐らく速攻読者は頭に浮かんでしまうので展開はそんなにどんでん返されなかったのですが
    主人公とヒロインの後半、思考の進み方が小気味良くてあっと言う間に読んでしまったのでした。4位。と言う事で綾辻は5位。


    貫井徳郎『蝶番の問題』
    貫井は暗い感じのお話しか読んだことなかったのですけど、クローズドサークル。劇団員の5人。嵐の山荘。全員の死体。そして手記が発見。
    やばい。やばいのですよ。もう心が躍るのです。
    何がとは言えなかったのですが、ちゃんと伏線も新本格な要素も楽しめて面白かったのです。
    貫井のこう言うの、もっと読みたい……!!1勿論1位。


    法月綸太郎『カニバリズム小論』
    探偵法月シリーズが読めると思っていなかったので、かなり得した気分。
    しかも珍しい法月探偵のお友達の視点。
    短編に丁度良い後味の悪さと気持ち悪さだったのです。
    これで長編は……誰か書いてそうなのですが。
    ミステリと言うよりも、心理を探る。そんなお話だったのでした。3位。


    東川篤哉『藤枝邸の完全なる密室』
    今まで読んだことのある本では、どちらかと言うと大衆作家(赤川次郎系)なイメージなのです。
    犯人視点での心理描写がdkdkして読めるのです。
    筆圧で流れを持っていく。そんなスピーディで加速する追い込まれ感が面白かったのですね。2位。



    読んだ本が多い程、あああ。らしい……!!1と思ってしまうお話ばかりだったのでした。
    有栖川有栖は除く。

  • 綾辻行人を目的に手に取ったが、名前は聞くけど、読んだことのない作家が読めて良かった。

    特に貫井徳郎、法月綸太郎、東川徳哉、、他の作品も読んでみたいです。それにしても探偵役のキャラはバリエーション豊か。高慢チキ系、切な系に、おどけ過ぎ系、どれも好物です。

    ミステリ=探偵物ではないと思う。怪奇やブラックユーモアもけっこう好き。バリエーション豊かで良いオムニバスでした。

  • 6名の作家さんが最後に「どんでん返し」のある話をそれぞれの形で書いている。
    作家さんそれぞれの作風が出ていて面白かった。
    中でも印象的だったのが貫井徳郎さんの話。
    貫井さんの別小説「被害者は誰?」の中に出てくる吉祥院先輩と桂島とのコンビが出てきたので面白く読めました。
    もう一つ印象に残ったのは法月綸太郎さん話
    もう最初から気持ち悪さ全開で最後までまともに読めなかった。
    この本のパート2も積読していますがこのように気持ち悪さ100倍の作品があったらちょっと躊躇してしまう。
    早速読んでみよう。

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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