- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575519235
感想・レビュー・書評
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千葉刑務所。脱獄モノと思いきや、序盤かなり早めに脱獄成功。
日本各地のフィールドを丁寧に幅広く使いこなす筆致は、作者の経歴に起因するんだろうな。
脱獄から公安対警察庁。
経産省、官僚、マネーロンダリング、原発マネー、インサイダー取引。
社会問題をエッジを効かせて展開してゆく物語は、小気味好い。
いつの間にやら、柴田哲孝氏の作品は本棚に並ぶようになってきたな。
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これまでの柴田哲孝の作品とは、ひと味違うタイプのハードアクション小説である。まるで、矢月秀作の作品かと思うようなエンターテイメント性の高い作品。
大胆不敵にも刑務所を脱獄したIQ172の笠原武大は、警察の包囲網を掻い潜り、向かったのは…
少しずつ明らかになる笠原の過去。笠原は目的を果たせるかと思えば、笠原の娘の萌子が笠原を狙う一味に誘拐される。笠原の命を狙う一味と笠原を追う公安警察の田臥健吾…
主人公の笠原も魅了的だが、娘の萌子が非常に良い味を出している。初期のキャロル・オコンネルのマロリー・シリーズのキャシー・マロリーか、パトリシア・コーンウェルのスカーペッタ・シリーズのルーシーを彷彿とさせる。 -
刑務所のリタヘイワース/ショーシャンクの空に
のような感じ…ではなく
脱獄はあっさりと、何故ならば!?頭脳明晰且つ闘争に必要な運動能力抜群だから(^^;
娘にもしっかり遺伝子が( ̄▽ ̄)
こんなに都合いいもんかと感じますが
一気に読める面白い作品ではあります! -
「色々とうまいこと行きすぎやろ」とツッコミつつも、
勢いよく読み終えた。 -
1月-8。3.0点。
先日続編を読了したため、振り返りで再読。
千葉刑務所を脱獄した、IQ170の男。
娘が誘拐され、救出に向かう。敵は何を狙っているのか。
思い出した。でも、意外とあっさりしていた。
スピード感有り、続編も面白い。第3作も期待したい。 -
笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役している。だが、一日も早くここを出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ3.5メートルの塀を越えた。大胆な行動で警察の追跡を躱しながら、“あるもの”を手に入れるために北を目指す。一方、捜索の指揮を執る田臥健吾警視は、警察庁の公安課に属し、本来は畑違いであるはずの自分が追手に選ばれたことに疑問を抱いていた。追う者と追われる者、それぞれの思惑と疑念が交差するなか、笠原の娘・萌子が誘拐されたというニュースが飛び込んでくるー。
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柴田哲孝のノンストップ・アクション・ミステリー。
妻の殺害容疑で千葉刑務所に服役している笠原武大は、脱獄を果たす。ある目的のために...
そして、祖父母に育てられていた笠原の娘の萌子が、誘拐される。
果たして、犯人は誰なのか。
笠原の捜索の指揮を取るのは、公安の田臥と室井。
なぜ公安の自分達が、脱獄犯を探すのか?
追うものと追われるもの、それぞれの思惑と疑念が複雑に交差する。
ハラハラドキドキしながらも、脱獄犯の笠原が、持ち前の頭脳と体力で、様々な困難を乗り越えて行く姿に、思わず共感してしまいます。
また、この父にこの娘あり。
娘の萌子の活躍に、途中ハラハラしますが、最後は、思わずホッとします。