ひかりの魔女 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519358

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  • *浪人生の真崎光一は一日中家にいる。そこへ祖母が同居することになった。小柄で温厚で普通のおばあちゃん……と思ったらなんだかめちゃめちゃ多くの人に慕われてるし!?
    周囲の問題解決してるし! たちまち家庭の状況も好転してるし!! うちのばあちゃん、一体何者!? ばあちゃんにひっついていた光一だけが目にした奇跡の数々。これぞ痛快、スーパーおばあちゃん小説! *

    きちんと丁寧に生きること。心を込めて料理を作り、命を頂くこと。鍛錬を怠らないこと。人に対しては、優しい嘘と感謝を込めた褒め言葉で上手に関係を築くこと。まさにおばあちゃんの知恵袋的な要素がぎっしり詰まっています。さらりと読めますが、読後はちょっと背筋が伸びるようなお話です。

  • "身近なことで、だれでもできそうなものを心を込めて毎日続けることが、いずれは大きな財産となることを教えてくれる。財産とは、人脈というか人と人との魂の交流のこと。身近なこととは、お料理であったり、この本では書道だったりです。

    お米のとぎ方、七輪と土鍋の料理なども食べてみたくなる。
    素敵な生き様を見せてくれるおばあちゃんに拍手喝采を送らない人はいないのでは?

    楽しいお話でした。"

  • ひかりさん、気がつくと樹木希林さんで映像化する私の脳内。

    こういう話を読むと「丁寧に生活する」「人を気遣うことが自分を気遣うこと」と改めて認識させられる。
    釜で炊くご飯も、手作りの煮魚や佃煮がおいしいのもわかりきってるけど、めんどくさいが先に来るのです…

    後半、奈津美と光来が急速にひかりさん信者になっていくのがおもしろい。
    光一も途中からネガティブ妄想がなくなってるし。

    そして、この3人や他のひかりさん信者たちと比べたら、何気に存在感の薄い感じがする要次郎も、お母さん大好きなんだろうなあと、子供たちの名前を見て思った。

    ちなみに立禅、1分も無理でした。

  • よくできた話。
    最初の家族がばらばらの状態がうまくまとまっていくのが爽快。
    ただ嘘である必要はあったのかな。
    あと、もう少し主人公の成長とかあったらよりよかったかなと思う。

  • ばあちゃん、かっこいい。
    魔女、なんだろうな。
    きっと人とのつきあいで本来当たり前のこと、忘れていたものを教えてくれる魔女。

  • 光一は心の中で、大切にするよも、何倍も大切にされてますから、と応じた。
    (光一)

    素敵なおばあちゃん。まさにひかりの魔女。
    おばあちゃんが作る料理が食べたくなった。

  • 心が温かくなった。

    おばあちゃんの人との関わり方がとても優しい。
    周りの人たちの心がいつの間にか解きほぐされていく様は、本当に魔法のようだ。

  • なんだろう。素直にいいおばあちゃんだと思えないのは、自分が嫁目線で読んでいるからだろうか。こんなスーパーおばあちゃんが姑だったら、立場がない。おばあちゃんは、そこを気を使わせない様にしている様だけど。
    孫目線で若いうちに、素直に読みたかったかな。

    …31

  • 浪人生の真崎光一の家族は4人。経営状態が良くない会社に勤める父と、これまた売り上げが良くなくて閉店するかも知れない総菜屋のパートをしている母。悪い仲間と付き合い出してすっかりグレて夜もろくに帰って来ない中3の妹光来。光一自身も浪人仲間と宅浪で頑張ろう、と約束したのにその相手が予備校通いを決めて裏切られた気分でちっとも勉強に身が入らない。進学費用ももしかしたら出ないかも知れない…。そんな家族の所へ、伯父が亡くなったため、伯父と暮らしていた祖母が同居する事になった。85歳のひかりおばあちゃんを預かる家族の心のうちはいかに…。

    所が、アレコレと先のことを考える心配性な光一がばあちゃんのボケや怪我を心配するのをよそに、このひかりおばあちゃん、軽トラにぶつかりそうになったとき、瞬間移動した!のを光一は見た。作務衣の上から割烹着を着て地下足袋姿でスタスタ歩き、どうやら「立禅」を日々やっているおかげで特殊な能力があるようなのだ。若い自分よりも鍛錬している祖母に舌を巻く光一。小柄で穏やかな祖母の入れるお茶、七輪と鍋で炊くご飯、イワシの糠味噌煮、フキの佃煮、小魚の甘露煮、野草のお浸しなどの一つ一つの旨さに驚嘆し、祖母が昔書道を教えていた頃の教え子達が熱狂的に祖母を慕うのを見て光一は様々な事を学んで行く。そして一家を覆っていた黒雲はおばあちゃんのほんのちょっとした気遣いで見事に霧が晴れるように解決して行く。

    都合良く出来たお話、と言ってしまえばそれまでだが、この作家さんの『ひなた弁当』もそうだったように、特別な素材ではない自然の物が丁寧に心を込めて料理される事で人の心を強く動かす力をもつこと。全く説教などせずとも、周囲の環境に痛めつけられ、無理解に傷つけられた子供の心を勇気付け、良いものを引き出すにはどうしたら良いか、がじんわりと伝わって来る。こんなおばあちゃん、良いなぁ…。読んで心があたたかくなる、とても良い話。

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