あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.93
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本棚登録 : 1604
レビュー : 177
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519457

作品紹介・あらすじ

社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら手助けをしていく。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる!

感想・レビュー・書評

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  • 今まで、すごく気になるタイトルの本ばかりたくさん出されているなあと思っていましたが、何だか、こわくて読めずじまいだったこの作品が、初読みの作家さんです。

    『あなたの片づけ手伝います』という本を出している大庭十萬里(とまり)という50代のアドバイザーの女性が、片づけられない人の家を依頼人から依頼されて片づけ方の指導をする、連作短編集。

    餅は餅屋ということばがあります。まさにこの作者には、この小説を描くのにぴったりの資質があったのだと思います。読んでいてこわくなりました。
    片づけが苦手な私は、途中で何度も「わーっ」これはホラーだ!!!と、背筋が寒くなる場面がありました。
    今までの生活を変えなければ。
    このままではいけない。
    まさに今読まなければならなかった本。
    片づけられなくなったら人間おしまい。
    もういらないものは何も買いたくない。
    物よりお金が大切。
    悔い改めよ。
    とか色々思いました。
    春になって、暖かくなったら、すぐに片づけていらないものを捨てよう。掃除をしようと思いました。
    本ばかり読んでいる場合ではない。

    この作家さん、他も読みたいけれど、こわいタイトルばっかりです。

    • 5552さん
      まことさん、こんにちは♪
      うわー、この本めっちゃ気になります!
      片付けられない人(私です、、、。)にとってはいい薬になりそうですね。
      ...
      まことさん、こんにちは♪
      うわー、この本めっちゃ気になります!
      片付けられない人(私です、、、。)にとってはいい薬になりそうですね。
      この本、タイトルは知っていましたが、まことさんのレビューでぐんと読みたいランキングが上がってきました。
      図書館で探してみます!
      2019/12/13
    • まことさん
      5552さん♪こんにちは!
      このレビュー書くのちょっと恥ずかしかったのですが、思い切って本音を書きました。
      来年の春は私も片づけようと思...
      5552さん♪こんにちは!
      このレビュー書くのちょっと恥ずかしかったのですが、思い切って本音を書きました。
      来年の春は私も片づけようと思っています。
      皆さん、本とかどうしているのかと、思っていますが、なかな愛着があるものは捨てられないですよね~(^^♪
      2019/12/13
    • kuma0504さん
      そうか、この本に手をつけたんだ。絶賛が多い人の中で、私は珍しく辛口です(私は今年1月読了)。題名の勝利の典型ですよね。作者本人の発想か、編集...
      そうか、この本に手をつけたんだ。絶賛が多い人の中で、私は珍しく辛口です(私は今年1月読了)。題名の勝利の典型ですよね。作者本人の発想か、編集者の発想かが気になります。因みに、この本を読んで典型的な「片付けられない人」の私は、片付けるきにはなったのですが、結局1週間も続きませんでした( T_T)\(^-^ )
      2019/12/13
  • 「汚部屋」に住む大企業にお勤めのOLの話しが興味津々で、面白かった。4編の話しで、物事の考え方に気付かされる箇所がそれぞれ有り、妙に納得しました
    「女も五十歳を過ぎたら死ぬ用意をすべきだと思います。」「老後の安心のために残すべさきは、物ではなくお金ではないですか?例えば、気に入らない洋服を残しておくより、洋服を買う楽しさを残しておいた方がいいとは思いませんか」
    断捨離を今すぐしたくなります。

  • 友達が貸してくれた本。
    垣谷さん、痛いとこついてくるなぁという感想。
    垣谷さんはタイトルに真っ向勝負だから面白い!

    片付けることって、いろんな見たくないものを見ることになる。
    それは、その人の今と過去を現すもの。
    結構、しんどい作業でもあるよなぁ。

    どの人も、心のお片付けもできてよかった。

    多くのレビューで読後に片付けたくなる、っていうのは本当。
    はい、炊飯器捨てました。
    炊飯器を置いていたレンジラック(米櫃付き)も一緒に捨てました。

    レンジラックに置いてたレンジやトースターは
    どこに置こうかと思ったけれど
    片付ければなんとかなるもんですなぁ。

    おかげ様でレンジラックのせいで開かずの扉となっていた
    引き戸が使えるようになり
    なんだか新鮮!
    娘は多分、初めて使う、くらいの感覚かと。。

    実家の母に「食器置いといてね」って言ったこと反省。
    そんなこと言われるから
    あれもこれも捨てられなくなるんだよなぁ。
    でもなぁ、60年もののノリタケの洋食器、フルセット。
    んー、欲しい。

  • どれも身につまされる話ばかりで 切なかった。
    人ごととは思えず ときどき胸が苦しくなったり ときに吹き出したり。人生って ほんと思い通りにいかないね。
    それが面白くもあり 苦しくもあり なんだろうけど。

  • 垣谷美雨さんの本を読むのは2冊目なのだけど(前回は「リセット」を読んだ)、自分の人生を見つめ直したり、認めたり、時に軌道修正したり…2冊とも、そういう考えに至るきっかけをくれるような内容だった。

    「部屋を片づけられない人間は、心に問題がある」と考えている片づけ屋の大庭十萬里は、問題を抱える人たちの部屋を訪れ、その原因を探りながら汚部屋をきれいな部屋に甦らせる。
    ターゲットは、社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子どもに見捨てられた資産家老女、一部屋だけが謎に片づいている家に住む主婦。それぞれの問題に、十萬里は立ち向かう。

    部屋を片づけられない人、というのはテレビなんかでもたまに目にする。単純に汚いのが平気なパターンもあるのかもしれないし、それをテレビで誇らしげに言うのはどうかと思うけど、実際本当に心に問題を抱えているケースもあるのだと思う。
    この小説に出てくる“片づけられない”4人の人たちは、それぞれに問題を抱えているからこそ片づけることが出来なくて、しかも程度や中身にも違いがある。
    プライドのために着飾るものを買い込んでは溜めてしまうケースもあれば、妻が死んでしまったために家の中のことが出来ず散らかってしまったケース、戦争を知っているだけに勿体ない精神が強くて不要な物でも捨てられないケース、そして悲しい経験から無気力になってしまい家事が疎かになってしまったケース。
    理由はそれぞれあれど、共通してあるのは、心にぽっかりと空いてしまった穴のようなものの存在。空虚を感じているから物を溜め込む、というのは理屈としては当たり前のようにも思えてくる。
    溜まったストレスを買い物で発散する、というのは女性ならば経験したことがある人も多くいると思う。虚しいから物で満たす。それで本当に満たされるわけではなくても。

    見た目は普通のおばさんである片づけ屋の十萬里は、問題のある人たちに根気よく付き合い、時にするっと心の隙間に入り込み、彼らの問題を解決していく。
    依頼者は片づけられない本人ではなく周りにいる身内で、本人は最初十萬里の存在を疎ましがるのだけど、いつの間にか少しずつ問題が解決していく状況に身を委ねる。
    本当は助けを求めていたのだ、ということ。
    その人の意識内にあるとは限らない問題を、本人に意識させ、そして少しのきっかけを与えることで問題に向き合わせる。

    人はみんな淋しくて、心の繋がりのようなものをどこかで求めている。そして要らない人間関係をリセットさせることも時には求めている。
    要るものと要らないものの選別を自らするのは、思いのほか難しいのかもしれない。
    私は時々ごっそり物を捨てることにしているので慣れてしまったし、要らない人間関係を増やさないために意識していることもけっこうあるのだけど、それでも知らずに物や関係が増えていることがある。
    やはり時々意識して捨てることは必要だ、と思う。自分の心のために。

    十萬里さんみたいな人、近くにいたらいいのにな、と思う、そんな優しい物語。

  • 4作の連作短編集。
    リアリティがあって面白かった。
    片付けを通して、自分の問題点に気付き、少しずつ人生が好転していくところが前向きで良かった。

    片付けの方法を示しながら、心の問題も解決していく十萬里さん。寂しさと物を捨てられないという問題は連動しているんだなと、全体を通して漠然と感じた。

    ケース4だけ、十萬里さん側から描かれているのも良かった。麻実子さんの気持ちは同じ立場の人間でないとわからないのだから。

    読後片付けをしたくなる小説というのが、珍しく新鮮だなと感じた。

  • 私は滅多に新しい作家の小説本を読まない。根が不器用なので、お気に入り作家が出来ると、読む本が増えて困るのである。上手く付き合えない、片づけられないのである。

    現実でも、いろんなことが片づけられない。よって、この本を手に取った。特殊目的限定だから、こういう本は時々読むことにしている。小説だけど、情報採取目的の新書を読むようなものだ。煽り文句は「この本を読んだなら、きっとあなたも断捨離したくなる!」というものだった。結果は、うーむビミョーである。

    小説としては、決して出来が良いわけではない。たまたま片づけ屋・大庭十萬里の言葉は、「心に問題がある」片づけられない人たちのツボを押さえて行くのだけど、月二回3ヶ月の訪問で、そんなに心の動きが変わるのならば、私でもやって欲しいくらいだ。たいてい、その気になっても、リバウンドしてしまう。あ、私は簡単にその気になるのだから、そもそもここに出てくる人のように「重症」ではないのか。どうなんだろ。「重症」の診断の仕方が、イマイチわからない。ここに出てくる人たちは、一部分きちんと片づけ出来ても、心に問題あるから「重症」と言われてしまっている。

    小説には不満だ。でも、心に問題ありと認めたくないから、ちょっと片づけようとは思った。でも、続くかどうかはたいへん疑問だ。

    2019年1月読了

    • まことさん
      kuma0504さん♪こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      Kuma0504さんも、この本読まれていたのですね。確かに、タイトル...
      kuma0504さん♪こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      Kuma0504さんも、この本読まれていたのですね。確かに、タイトルが上手いですよね。
      この本は、片づけ方の方法が詳しく載っているわけでは、ないですが、気持ちとして、要らないものが、私は捨てられないので、来年暖かくなったら、捨てていこうと思っています。「今、やります」でないところが、私も甘いと思うのでどうなるのか結果はわからないですね(^^♪
      2019/12/14
    • kuma0504さん
      まことさん、コメントありがとうございます。
      片付け問題は、頭が痛い問題です。
      「本」を読んで、私は「私は軽度の発達障害だ」と思うことができて...
      まことさん、コメントありがとうございます。
      片付け問題は、頭が痛い問題です。
      「本」を読んで、私は「私は軽度の発達障害だ」と思うことができて、かなり楽になりました。
      でも、それを言い訳にして更に悪くなっている傾向もあるので、「あ、ダメだ」と思っている今日この頃です(^_^;)。
      2019/12/14
    • まことさん
      Kuma0504さん♪
      お返事ありがとうございます。
      私は、数年前、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』でやって、リバウンドし...
      Kuma0504さん♪
      お返事ありがとうございます。
      私は、数年前、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』でやって、リバウンドしてやる気がなくなりましたが、この本は精神的に「やらなきゃ」と思わされる本でしたので、モチベーションが上がっているので、もう一度やってみようと思っています(*^^*)
      2019/12/14
  • あなたのゼイ肉落としますというタイトルに思わず惹かれて(笑)手に取り、隣にあった姉妹シリーズも一緒に買ってしまった。
    読んでから、最近人気の現代社会の問題をズバリと当てたようなタイトルの本の著者じゃないか!と思い至る。

    片付けができない人間は心に問題がある…という文を読んで、自分の部屋を思わず見渡す…。。。

    不倫関係から抜け出せない女性、妻に先立たれた老人、昔の感覚から抜け出せない豪商の家主、子供の死を受け入れられない女性。
    みんな自分の本当の問題を直視できていない。

    そんな依頼人達に対してズバリと切り込む愛想のない大庭十萬里。
    過去のこと、想像上でしかない未来のことばかりに気をとられ、不安にかられて、モノを溜め込んでしまう。
    なんだか、自分ももれなく片付けがしたくなる。

  • 社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、一部屋だけ片付いた部屋がある主婦…。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら汚部屋を綺麗な部屋に甦らせる。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる!

  • ごちゃごちゃしている所をきちんと整頓するのはすごく好きで、我が家はすっきりと片付いているほう、したがって専門家に指南してもらわなくてもと思います

    でも、人生上の悩みはないとは言えないんですね、それがなかなか片付きません
    人生はこんがらかっているし、なんでこうなっちゃうんだろうの思いは果てしなく
    この本の主人公大庭十萬里さんというカリスマ「お片づけ屋」がリアルなら
    やってもらいたいなあと思わないでもありませんよ

    第三話「ケース3 豪商の館」を読むと一見きれいに片付いているうちも、やっぱり散らかっているのです、目に見えるゴミだけが問題なのではありませんね
    ターゲットがちょうどわたくしの年齢でもあり、わかるなあ~と読みました

    まるで探偵さんが事件を推理するように、
    その人の秘密を解き明かして解決してくれるのですから
    垣谷さんの小説はほんと面白いですね、真実をついていて読み飽きません

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著者プロフィール

垣谷 美雨(かきや みう)
1959年生まれの小説家。兵庫県豊岡市出身、明治大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。代表作としてテレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、文庫化されてベストセラーとなった『老後の資金がありません』、『ニュータウンは黄昏れて』『子育てはもう卒業します』『避難所』『農ガール、農ライフ』『あなたのゼイ肉、落とします』『嫁をやめる日』『後悔病棟』『女たちの避難所』など著作多数。『結婚相手は抽選で』が2018年10月に野村周平主演でドラマ化された。

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