自薦 THE どんでん返し2 (双葉文庫)

  • 双葉社
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本棚登録 : 262
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519624

感想・レビュー・書評

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  • 全体的に面白くない。これが自薦とは悲しくなってくる。 「同級生」:霊ものは現実的でないので嫌い。「絵本の神さま」:どんでん返しではないが一番好き。「掌の中の小鳥」:調べたところシリーズの一部らしく微妙。SCENE1と2が同じストーリー上なのではと思ってただけに残念。「降霊会」:結局なぜ自殺?意味不明。「勝負」:ピンポン押したい派なので理解はできなかったけど面白かった。「忘れじの~」:消化不良というか意味不明というか。オチは?

  • どんでん返し、って単に知らされていなかった
    こっそりにおわされていた、事実が
    明らかになる(だけ)ではないよね?
    これまで見ていたと思っていたものが、
    誰か登場人物の視点で共感していたものが、
    ガラリと位置や価値を変えて別のものに、
    と思うのだけど、ちょっと自分の定義と違うものも
    あるのかな、と思いながら・・・

    『絵本の神様』
    自分の定義とは大まかにいうと異なると思うのだけど
    なぞが解けた温かさ、感情・気持ちの部分に
    響かせる展開、と幸せな結末、グッとくる。
    もう最後の方ではなんとなく自分の考えとの
    答え合わせの様相も強くなり、そうなるでしょ
    の範囲かもしれないけど、
    この短編集に入っていることで評価が低くなって
    しまうのでは?と心配するくらい、心に訴えかける。

    『降霊会』
    これは(後から考えるとけっこうあからさまに)
    途中で結末に至るまでの仕掛けがばらまかれていて
    最後にガラッと価値観の転換のようなものが感じられ、
    どんでん返し、だなぁと思う。
    で、突き付ける本当の事実も容赦ない。リアルか?
    と言われると疑問だけどノンフィクション的に。

    『同級生』
    現象もどんでん返し風に見えるけど、
    ラストの心情が、どうとらえていいのか、
    どんでん返し、というか混沌。
    わかったその先にその感情?怖いね。

  • ・乾くるみ「同級生」
    漫画家として大成したもと同級生の男性の家に集まることになった主人公と、彼女の夫。
    そこには漫画家を狙っている女性がいて、かいがいしく料理をしている。
    実は話をしていた同級生のうちの一人が実は死者だったというのがこの話のキモ。
    しかしながら実はこの主人公の女性が打算で今の夫を選んだっていう(しかも全然悪いと思ってない)のが浮き彫りになるのがダーク。

    ・大崎梢「絵本の神さま」
    本屋の営業マンが主人公。
    先輩のエリアを引き継いで営業に来たけど、小さな本屋がすでに潰れていた。看板には可愛い絵が描いてあるが、経営はうまく行っていなかったらしい。大きなチェーン店の本屋ばかりが残る現状が良く分かる。
    チェーン店の本屋が入っているビルで遭遇したやたらと絵のうまい男性の正体に迫る。

    ・加納朋子「掌の中の小鳥」
    語り手のかつての同級生は素晴らしい絵を描く女性だった。しかし彼女が展覧会に出す直前、その絵が何者かによって悪戯されてしまう。彼女はそれ以来創作から離れる。
    物質の混合でできている絵の具には、混ぜると化学反応を起こして変色するので禁忌の色使いがある。
    彼女はその禁忌を犯して絵を描いた。
    実は彼女は自分の才能に限界を感じていて、やめる口実が欲しかった。

    ・近藤史恵「降霊会」
    文化祭の日、トラブルメーカーの女子生徒が突然降霊会をやると聞き、文化祭実行委員として様子を見る主人公の男子生徒。
    じつはその降霊会は女子生徒の企てて、男子生徒が妹に副作用の強い薬を飲ませて殺したことを示唆するものだった。
    しかし実は男子生徒の妹は自殺だった。女子生徒の「その薬を飲むと死ぬわよ」という不要な一言が引き金を引き、妹は自分で多量の薬を飲んで死んだのだ。

    ・坂木司「勝負」
    バスの降車ボタンをめぐる少年とおじいさんの戦い…と思いきや、意外な登場人物・バスの運転士が登場し、物語はクライマックスへ。

    ・若竹七海「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」
    傷害事件で瀕死の重傷を負った被害者の男。なんとか目を覚ましたが、記憶喪失になっていた。
    そこへ彼の妻だと名乗る女性が二人現れる。
    混乱する捜査陣。
    しかし被害者と一緒に暮らしていた女はその二人だけではなかった。どうやら被害者はあちこちに妻がいたようである。
    果たして被害者に重傷を負わせたのは誰か、捜査陣が混乱するなか、被害者の男が病院から姿を消す。
    男を探す警察。しかしその姿を見つけた時には既に一歩遅く、男は別の男に殺されていた。
    男は詐欺グループの一員で、殺されたのはその内輪もめのせい。
    記憶喪失の被害者のもとへ複数の妻が駆けつけるという展開はとても面白い。

  • 図書館より。

    なんだかんだて読み出したら、楽しく読了。知ってる作家さん狙いだったけど、よく考えたら全員知ってた(笑)。
    私的に読んだことがあったのは、坂木司氏の作品のみ。好きな話は、大崎梢氏の出版社の営業マンの話。やっぱり読了感がいいよね。
    楽しく読めました。

  • 同じく旅のお供として。本格派の多かった1と比べ、日常の謎的なメンバー。大崎梢「絵本の神様」と若竹七海「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」は再読。加納朋子「掌の中の小鳥」も読んだことあるような。なんでシーン1、シーン2に分けたかがよく分からん。絵本の神様はすごくいい話。ちょっと涙出た。このシリーズ好きだわー。図書館派の私には胸が痛むけど。近藤史恵「降霊会」も面白かった。ちょっとブラックで近藤史恵らしくない感じがしたけど。坂木司は短劇に続き2作目のショートショートが出ていたとは。読まなきゃ。

  • シリーズ第2弾らしいのですが、著者の顔ぶれを見たところ、この第2弾のほうが好みだったので、第1弾をすっ飛ばして第2弾を。

    結論から言うとイマイチです。書き下ろしではなく、既出の作品から各々が自薦したミステリーを集めたものでお手軽。ホラータッチで迫る乾くるみ。書店が舞台のいつもの大崎梢。この著者だけはお初、判断に困る加納朋子。嫌ミスのイメージはなかったけれど堂々の嫌ミスの近藤史恵、本作の中ではいちばん爽やか、10頁に満たない短編の坂木司。本筋よりも食べるものの話のほうに興味を惹かれる若竹七海。どんでん返しというほど驚かせてくれない(笑)6編です。

    もしも読んだことのない作家ばかりなら、きっかけとして本作を読んでみるのはいいかもしれませんが、この面々にはもっと面白い作品がいっぱいある。本作のせいで「なんだこんなもんか。ほかの著作は読んでみなくていいや」てなことになるととても残念。実際、私は読んだことのなかった加納朋子は、私の中では「読まなくていい人」になっちゃってます。やはり寄せ集めのお手軽なヤツはこんなもんになる確率が高いのでしょうかね。う〜む。

  • 【収録作品】「同級生」乾くるみ/「絵本の神さま」大崎梢/「掌の中の小鳥」加納朋子/「降霊会」近藤史恵/「勝負」坂木司/「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」若竹七海
     「どんでん返し」を謳うだけあって、ヒネリのきいた作品が楽しい。ぞっとするもの、温かい気持ちになるもの、小粋な興があるもの、しょうもないもの、など読後感もさまざまで面白い。

  • 2はイマイチ

     乾くるみさんからはじまり、若竹七海さんで終わるというスペシャル短編集なんだけど、イマイチかなぁ。スカッとしたどんでん返しがない。残念かな。

  • 正直言って1は期待外れだった。でも、乾くるみ・若竹七海作品が載っているので読むことに。

    いやあ、若竹七海「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」がおもしろかったあ。タイトルから想像できるとおりのユーモアミステリで、笑いながら読んだ。「御子柴スイーツシリーズ」は未読。早速読まなくちゃ。楽しみだ。乾くるみ「同級生」は、よくある話のようにも思えるが、最後のまとめ方が独特で、やはり読ませる。

    しかしまあ、1を読んだときと同じことをまた思う。これってどんでん返し?ちょっと違うんじゃないか?「どんでん返し」っていうと、最後の最後でそれまでの景色をドッカーン!とひっくり返すようなのをイメージしちゃうなあ。「イニシエーション・ラブ」とか「葉桜の季節に君を想うということ」とか、ああいう感じで。短篇集ならディーヴァー「クリスマスプレゼント」がまさにどんでん返しの宝庫。そういう意味ではかなりもの足りないです。


  • これ系は何作品も読んでいるのに気がつかなかった!
    不覚!
    いい滑り出しです

    ん?
    どんでん返し?どこが?
    と思っている間に終わってしまいました
    ナゾが解明してすっきりはしたんですが、それだけです
    残念です

    後半が不要だと思いました
    前半の1エピソードだけで十分です
    後半は必要だったのでしょうか?

    昔、これに似た話を読んだ事があります
    ラストがやや急ぎ過ぎな気がしました
    もうちょっと丁寧に描けたら、もっと面白かっただろうに残念です

    このテンポが好きっ!
    って人はいると思いますが、私としてはこれを本誌に載せたのは何故なんだろうかと考えてしまいました。
    おかげで、好きとか嫌いとか考えられませんでした。

    着眼点は面白いなぁと思いました。
    が、ちょっとゴチャゴチャしすぎている気もします。
    もうちょと整理して書かれているともっと面白いのに…

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著者プロフィール

乾 くるみ(いぬい くるみ)
1963年静岡県生まれ。女性と間違われやすいが、男性。
1998年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。別名義の市川尚吾では評論活動も行っている。
2004年刊行『イニシエーション・ラブ』が同年「このミステリーがすごい」第12位、「本格ミステリベスト10」第6位、翌年第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作に。2007年文庫化され、書店員やメディアの後押しでロングヒット。2014年に100万部に達し、2015年映画化され、代表作となった。
2004年刊行の『リピート』も同じくロングヒットとなり、2018年にテレビドラマ化された。

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