リバース (双葉文庫)

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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519853

感想・レビュー・書評

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  • 【作品紹介】
    知能犯と対峙する警視庁捜査二課を描いた『ナンバー』『トラップ』につづくシリーズ第三弾は、これまで以上に「決して許してはいけない犯罪」を描く。狡猾な犯人、リアルでディープな捜査、そして、犯人逮捕に静かに闘志を燃やす心熱き刑事の姿をもれなく活写。張られた伏線が回収された時のカタルシスもたっぷりの警察小説。

  • シリーズ初の長編と謳いながらも、章ごとに違う人物の視点で描かれており、過去作同様テンポよく読める。ミステリーだけでなく福島原発事故を題材とし、被災者の想いを掬い取る良作。バラバラになった「三知」が個々に成長を遂げ(怪しい人物もいるが)、最終章に至る流れにテンションが揚がる。真藤の男気、人間性の暴露ネタに共感。分度、推譲...。人並みに生きよう。

  • 福島原発事故は、一体何をもたらしたのか?
    というのを念頭に置いて、その状況が、散りばめられていく。
    起こしてはならない原発事故で、人の生活が変化していく。
    「村の美しい自然、日本の原風景、ただそこには人間は存在しない。飯館村。
    警視庁捜査2課にいた西澤は、目白署刑事課に飛ばされた。
    義捐金詐欺事件。東北未来構築機構って怪しい。
    福島の復興を投資の案件にする詐欺集団。
    詐欺師はいう「福島にはカネが埋まっているから」
    理財局を利財局と書いてしまうミス。
    ふーむ。詐欺とは、人が不幸になっても、それをネタに詐欺をする。

    清野 携帯の通知音が アンパンマンのテーマ曲。
    厚生年金基金の賄賂事件を追う。
    浪江町の桜並木が満開。でも見る人がいない。
    清野と娘 紗香のおぼつかない交流。

    大岩と猪狩。大岩は、昭和村 勝手に応援し隊代表。
    鑑識官としてのカメラの写しかた。
    記録としての写真。職人肌で、東電の柿本に冷たく当たる。
    東電は、人を殺し、故郷を殺した。
    帰宅困難区域を偽って、補助金や融資を受ける。
    柿本は、27、82の数字を残して、殺される。

    真藤は、転移性のステージ3の肝臓ガンに。
    外交官ナンバーがうきあがってくる。
    西澤とキャリアの小堀。小堀は、トラウマがあった。
    それを突破していく。成長するのだ。
    福島の原発事故を焦点にしながら、
    焦点をぼかして周辺を確実にとろうとしている。

  • 捜査において、痛恨のミスを犯した警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(三知)は解体され、捜査員はそれぞれ所轄署に異動となった。その一人、目白署に配属された西澤は、万引き犯の話から詐欺事件の手がかりをつかむ。捜査を進めると、別の犯罪の影が見えてきた。それは、あまりにも非道な犯罪だった…。

  • 知能犯と対峙する警視庁捜査二課を描いた『ナンバー』『トラップ』につづくシリーズ第三弾らしい・・・ひえ~、知らずに読んじゃったよ~~(^_^;)
    しかも、シリーズ初の長編・・・あらららら。

    捜査において、ミスを犯した警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(三知)は解体され、捜査員はそれぞれ所轄署に異動となっているということらしい。

    そのうちの一人が、万引き犯の話から詐欺事件の手がかりをつかむ。捜査を進めると、別の犯罪の影が見えてきた。
    震災後の福島を舞台にした、許されざる犯罪。
    営業損失補償金詐欺、原野商法詐欺、厚生年金贈収賄、そして原発廃炉をめぐる汚職事件へと繋がっていく。

    バラバラになった仲間と連携をとり、それぞれの個性を生かし、捜査は進められていくのだけど、それぞれのキャラが魅力的。
    こりゃあ『ナンバー』『トラップ』も、さっさと読まないとだわ~~!!!

  • 『ナンバー』シリーズ第3弾。前作で三知が解体されどうなるのかと思ったけど、みんなで事件解決出来て良かったです。レギュラー陣が、それぞれの章で主役になりキャラクターの魅力が発揮されて、重い事件を扱った作品なのに楽しく読めた。今後もシリーズが続くことを期待します。

  • 面白かったが、後半の書き方が若干荒かった気が・・・。

  • 警察物が好きなら、それなりに面白い。

  • 面白かった。捜査2課の刑事が主人公のシリーズ第3弾。事件そのもを描くというよりは、東日本大震災の被災地と2課の刑事それぞれの物語が描かれている。ラストシーンは最高。

  • シリーズ完結編。本作で初めて主人公・西澤以外の視点が挿入され、五人の三知メンバーそれぞれの視点が最終的に大事件を炙り出す。ピースが出揃う終盤はシリーズ三冊分の鬱憤を晴らすが如くカタルシス全開だが、ラストは読者の想像に委ねられる形で終幕。福島原発を発端とする詐欺・汚職事件が一貫したテーマで綿密な取材の影が伺える。被災者やその家族の切なる願いに胸が締め付けられる。クライマックスへの起爆剤とはいえ、真藤警部の取り扱い方はあまり好きじゃない。本作以上の事件を取り扱うのも困難に思えるので完結巻としてやり切った印象。

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著者プロフィール

相場 英雄(あいば ひでお)
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。
12年『震える牛』が話題となりベストセラーに。13年『血の轍』で第26回山本周五郎賞候補、および第16回大藪春彦賞候補。16年『ガラパゴス』が、17年『不発弾』が山本周五郎賞候補となる。

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