嘘が見える僕は、素直な君に恋をした (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519891

感想・レビュー・書評

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  • 3.7
    前半はちょっとページが進みませんでしたが、途中から、するすると読めました。
    こういうストレートなお話もいいですね。
    気持ちが若返ります。笑
    いつの間にか、若い気持ちがどこかに行ってしまいましたね、でも、歳を取ったからこそ、こういった話を素直に受け入れられる気持ちも大切かな、と思います。
    猫が登場してきますが、いい味出してます。

  • 他人に関心を持たない主人公。
    彼には自分の好きな人が付く嘘を見抜ける術を持っており、
    それ故に人と距離を置いていたが、
    転校してきた女子高校生と、共通の話題である猫を通じて、
    少しずつ彼女に心を開いていく。
    ある時彼女のことを好きだと自覚するも、
    彼女から嘘を見抜けない。
    しかし、彼女からの彼に対するある感情を耳にしたとき、
    それが嘘だと、彼は気付いてしまう。
    なぜ嘘をついているのか?その理由を知った時…

    というのがあらすじです。
    一人でいることが楽な私にとって、
    物語前半の主人公の気持ちはちょっと共感w
    中盤は緩やかに物語が進んでいきますが、
    ヒロインについてのある事実を知ってから、
    もうとにかくラストまで読む手が止まりませんでした。
    ストーリーの仕立てが絶妙に計算されているだと思います。
    多感な時期にこのような経験をしたとしたら、
    かなり重たい部分もありますが、人を好きになることの
    意味を感じることが出来るのではないでしょうか。

  • いや~爽やか面白かった。  
    まさかそういう展開になるとは思ってもみなかった。 
    猫は好きじゃないのでちょっとあれだったけど……。  
    普通にハッピーエンドだと思ってたから、なかなかツラかった。 

  •  わたしの4月は「嘘」月間。
     嘘を見抜く異能を持った少年の恋物語。
     よくある幾つかのテンプレートを重ねて描いた感じの作品。
     読んでいる内に、こんなラストになるんだろうなぁと、思った通りの展開で・・・個人的には、こんな話は他に沢山あるから、何か特別な展開がないならおなかいっぱい。
     好きになった人の嘘が解ってしまう能力を封じるために、人に好意を持たないよう努めてきた主人公がタイトル通り回収する物語+この手の話にありがちな恋愛譚。
     この手の話が無条件に好きな人か、まだこの手の話に出会っていない人に…。

  • 最後の方の展開に驚きつつ、普通に読み終えました。
    意外な方向でした。

    エピローグはよくわからなかったけど、満足いく作品でした。

  • 悲恋物、久しぶりに読みました。途中から展開が読めてしまい驚きは、あまりなかったかな。エピローグが分かりづらく、ん?ってなりました。ネットの他の皆様の感想欄を調べたりして。あ、そういうことかぁ〜と納得しました。

  • こういう素直な10代向け作品を読む度に、「まだ読書経験が少ないうちにこの作品に出会えたらよかったのに」と思ってしまう。

    ちょっと不思議な要素アリの、素直でストレートなボーイミーツガール。そして泣かせるエンディング。まさに王道。
    ただね……王道すぎて、直球すぎて、歳を重ねたおばさんには眩しすぎるのですよ……。

    文章は軽快で読みやすくて、登場人物が生き生きとしてるのが印象的。
    少しずつ主人公が心を開いて素直になっていく様子が、微笑ましくてつい見守りたくなっちゃう。
    だからこそ、「嘘が見える」描写がキラキラと綺麗なのが、却って物悲しいのだけど……。

    まだ触れてきた物語の数が少ない若い人、普段あまり小説を読まない人はきっと感動できると思います。初めて触れる王道として、おすすめできる作品のひとつです。
    むしろ若い世代の人なら、この手のジャンルの「古典」より時代設定が2020年現在に近いこの作品のほうが楽しく読めるんじゃないかなと思う。

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★☆☆☆ 4
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★☆☆☆ 2
    【尖鋭】★★☆☆☆ 6
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》58 D+

  • 「ニャーと海苔 君とチョコ」
    キラキラ光る体の正体。
    どうでもいい人達が光っていても外を出歩くだけで大変な目に合いそうだが、大切に思っている相手だからこそ逆に光など見えて欲しくないだろうな。
    周りの人間にどう思われようと誰にも分からないだろうが、彼は自己防衛をしているだけなんだよな。

    「嵐と猫 川と君」
    再び危険を侵す彼女に。
    命を助ける行為自体は立派だと思うが、自らの危険を顧みずその時の感情だけで突き進む彼女には不安要素しかない様に感じるな。
    彼自身が何も語らない事にもあるのだろうが、流石に偏見などで勝手な事を言い過ぎではないだろうか。

    「君と僕 恋と嘘」
    止まらない感情に光は。
    人を避けて生きてきた彼にとって人前では兎も角、メッセージのやり取りや二人きりで話す事が多ければ惹かれるのも時間の問題だったろうな。
    彼女の反応に驚きはしたが、その直後に発せられた言葉が光を生むなんて酷すぎるだろう。

    「光と嘘 君と未来」
    彼女の嘘に隠された事。
    本当に彼とずっと一緒に居たいと願っていたからこそ彼女は伝えたのだろうが、現実的に無理だと本人が自覚していたから光が見えたのかもしれないな。
    自分は会う事を拒否されたのに、彼だけは出会う事を許されていると知れば自分と彼女の関係とはとなりそうだな。

  • あらすじ
    男子高生は小さな頃から大切な人の嘘を見抜く能力があります。
    この特殊能力のせいで傷ついた事があり、他人とは深く関わらず、ペットの猫だけが友達の男子高生。

    しかし、嘘をつかない猫好き女子高生と出会い、お互いの共通点である猫を通じて2人は仲良くなっていきます。

    嘘が見抜ける特殊能力を持つ猫好き男子高生と、嘘をつかない猫好き女子高生が送る物語です。


    感想
    すごく読みやすくてスラスラ読めました!
    でも、最後の方はありがちな展開だったので少し予想出来てしまった

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著者プロフィール

2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー。21年、コミカライズ版『塀の中の美容室』が、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。著書に、『幻想列車 上野駅18番線』『殺した夫が帰ってきました』など多数。本書は、相続を通し、バラバラだった家族が過去の軋轢や葛藤を乗り越える期間限定の家族の物語。

「2022年 『相続人はいっしょに暮らしてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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