君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 9825
レビュー : 1044
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519945

感想・レビュー・書評

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  • R2.2.26 読了。

     高校生の男女が織りなす、甘くて、せつなくて、もどかしい日常生活。限りある時間を精いっぱい生きなきゃと改めて思う。
     読後、なんとなく生きるって素晴らしいことなのかもって、元気をもらえた気がする。

    ・「私達は、皆、自分で選んでここに来たの。君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私たちを会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ。」
    ・「人間は相手が自分にとって何者か分からないから、友情も恋愛も面白いんだよ。」
    ・「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ。」

  • 「私もキミも、1日の価値は一緒だよ。」
    この作品で一番印象に残ったのが桜良が春樹に対して言ったこの言葉でした。今の時代であっても余命宣告は行われます。少し前に身内が長くてあと一年の宣告を受け、そして亡くなるという経験をしました。本人もそのことは告げられていたのですが、このことを知って以降、何だか会っても微妙な空気感に苛まれたのを覚えています。この人は間もなく死んでしまうんだ、と。もう駄目だ、と嘆いていたこともありました。とてもいたたまれなかったです。その時は、ただただ可哀想だとしか思えなかったのですが、この桜良の言葉にある通り、生きている限りその一日一日の価値というのは、本当は余命宣告を受けた人も自分も全く変わらないんだという客観的事実。これは衝撃的でした。今までそんな風に考えたことが全くなかったからです。この本を読んで以降、自分の中で日々生きることへの考え方が少し変わりました。日々、瞬間瞬間のあのこと、このことについて一つづつ悔いなきように捉え生きていきたい、日々そう意識するようになりました。私生活においても、仕事においても。

    私にとって、とても大きな気づきを与えてくれた一冊でした。

  • 命が本当の意味で平等であることを教えてくれました。
    人が重い病に侵され死がどんどん近づいてくる重たいストーリーのはずなのに、何故か笑いが起こり、熱くなれます。しかし、最後はしっかり感動させてくれるのでthe小説といった印象を持ちました。

    互いが認め合う関係、互いが互いの膵臓を食べたい関係は恋人以上に素晴らしいものだと私は思いました。

  • 久しぶりにここまでひどいものを読んだ。
    はじめて小説に触れるという子どもならいいが、それなりにまともな読書の経験を積んだ人間が読んではいけない、時間のムダである。
    すべての要素が安直。
    文章も、どう?小説っぽいでしょ?とバカな作者のドヤ顔が浮かぶような気持ちの悪い表現ばかり。
    作者の妄想と願望だけで成り立った小説。
    こんなものが流行して、泣ける!とかいう感想が出回るのも問題だが、現代日本のリテラシーの低さを思い知るのにはちょうどいいかもしれない、日本はここまで落ちぶれたのだ。

    • ふくさん
      誰かとこの感情を共有したかったです。言いたいことをすべて言ってくださっていて…!
      みんなが良い良い言うので、無性に腹が立ちます笑
      誰かとこの感情を共有したかったです。言いたいことをすべて言ってくださっていて…!
      みんなが良い良い言うので、無性に腹が立ちます笑
      2018/10/13
  • 初めての作家さん。

    物語の前半、二人の交わす会話がクスッと笑えるものが多くサクサク読めた。
    中でも、咲良の自虐的な言葉に対する「僕」の返しは上手いなあ、これが人と関わらずにきた人の返し~??と思いながら読んでたけど、「僕」は小説好きということで、本が育んでくれた対応力だと理解することにしました。

    高校生が主人公の物語で映画化されさ作品はなんだか必要以上にキャピキャピしてる印象があって。そういう高校時代を過ごしてこなかった私は
    苦手意識もあって敬遠していたけど、本作は違いました。

    若くして余命宣告された高校生が何かを悟って愛を知って…というようなよくある話ではなく。
    これは、病を通して自分と、人と、そして生きることと向き合い。人として成長していく物語だと感じました。
    自分とまるで違う世界を生きてきた人と関わるのって、勇気も忍耐もいる。
    その中で少しずつ育まれた、恋や友情なんて言葉では表現できない二人の関係の中に、二人の成長がありました。

    その中で咲良が出した「生きることの意味」に、
    物語終盤に「僕ができること」にひたむきに向きあう「僕」の姿に、心を打たれました。

    綺麗な物語だと思います。
    映画を見てこの綺麗さを映像として目に残したいと思ったけど、もう少しの間、自分の中の世界に浸しておきたいと思いました。

  • まず、タイトルが秀逸。
    ある程度先読みできてしまう系のお話しなのに、それでも気になって読みたくなってしまったのは、きっとタイトルのせい。
    最近の自分なら内容的には絶対買わない本。
    なのに、タイトルのせいでついつい買ってしまった。

    読み始めて3/4くらいまでは正直★2か3をつけようと思ってた。
    有川浩さんのような、テンポはいいけどマンガのような会話のやりとりが「う~ん…」と感じたのと、やはり先読みした通りの話しになりそうだな、と思ったので。

    でも、意外性のないラストを迎えるのかと思ったらそうではなく、素直に驚き、ショックだった。
    方向性の違う正反対のふたりが、同じ表現でお互いへの想いを伝えるクライマックスは、余命を全うして死んでいたらここまで胸に響かなかったかもしれない。

    「世界の中心で愛を叫ぶ」と似た感じの小説、とレビューで述べている人を何人か見て、確かに系統はそうかもしれないけど、でも私は「幸福な食卓(瀬尾まいこ著)」の方が近いものがあると感じてしまった。「幸福な」は、余命宣告された話では全くないので、あくまでラストは、なんだけど…。
    (ちなみに「世界の」は正直内容あんまり覚えてない。「幸福な」は映画が秀逸!どっちも映画を見て小説も読んだ)

    最後に。
    なんでも略す風潮に慣れて、今は違和感を感じることはそうそうなくなってきたけれど、それでもこの作品だけは、「キミスイ」などと略さないでほしい…。
    他の略して狙うタイトルたちと一緒にしてはいけないタイトルだと思うから。

  • ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて…。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

  • 超今更だけど、「キミスイ」読んでみました(笑)。
    実写版の映画もアニメ版映画も見ず、漫画も読んだことなくて、余命1年の女子高校生・桜良が最後に死んでしまうというくらいの前知識しかなかったけど、40をとうに過ぎたこんなおじさんでも号泣しましたね。

    こういう余命わずかな若い女の子の話って「世界の中心で、愛を叫ぶ」とか世の中にたくさんあるのだろうけど、今まで完全スルーしていたので、こういう物語を読んで、非常にショックで、ある意味、新鮮でした。
    ヒロインが病気で普通に体が弱って亡くなるものだとばかり思っていたので、この終わり方はかなりショックでしたね。

    また、主人公の男の子のことを名前を書かず、「秘密を知ってるクラスメイト君」とか「仲良し君」という相手目線にたった書き方をする手法っていうの初めて読んだけど、これも新鮮でした。桜良の気持ちの変化の流れをこういう書き方で表現するっていうのすごく面白い。

    それからヒロインと主人公との会話がすごくセンスを感じましたね。
    なんというか漫画的っていうのかな、質の良いギャグ漫画?(←なんだそりゃ)。
    純文学だと「こんな会話、邪道だ」「文学じゃない、ラノベだ」っていう批判もあるんだろうけど、それはそれとしてすごく読んでいて楽しかった。
    ホント、このヒロインの桜良、いい娘だし、大好きですね。
    自分の中では文学に出てくる女性キャラクターでは1、2位を争う大好きなキャラクター(あくまでも映画とかアニメとかのキャラクターじゃなくて、あくまでも活字上のイメージでね)になりました。

    悲劇的な物語の終わり方なんだけど、ラストシーンでの桜良の「遺書」を読んで、非常に前向きになれるっていうか、青空に咲き誇る桜の花を愛でた時のようなさわやかな読後感を与えてくれる1冊ですね。大ヒットする意味が分かりました。
    作者の他の著書も読んでみたいと思います。

  • 「病気の恋人が死ぬ」「それでも彼女(彼)を忘れず前向きに生きていく主人公」「泣ける」というワードが連想されるストーリーが世の中にどんだけ溢れてることか、もういいよ…と食傷気味だったわたし。

    本著もあらすじだけ見るとそこに当てはまりそうなんだけど、そんなひねくれ者の私が読んでも良かった。当てはまるといえば当てはまるんだけど、少しひねりも効かせた王道というか。

    「友だち」「恋人」「クラスメイト」「仕事仲間」「夫婦」「家族」、私たちは様々な関係の中で生きている(時にはその関係にカテゴライズされ、押し込められながら)。
    でも、ときたま「何とも形容しがたい(けど、とても大切で自分になくてはならない存在)」や、そういった関係性が描かれた物語に出会うことがある。
    主人公と咲良、彼らはそんな関係性の枠にはまらないような信頼関係を築いた2人だった。(意識的にはまらないようにもしていた)
    そこがすごくグッときたし、個人的にこの作品の良さが出ていた気がする。(まあ2人が相手に抱いた感情は有り体に言えば恋愛感情だし、限りなく恋人に近い関係であったとは言えるけど。)

    恋愛小説というよりは主人公の成長物語として読める作品。そしてタイトルが上手いよなあ。
    私みたいに恋人が死ぬ恋愛小説に食傷気味な方も手に取ってほしい1作。

  • 初読み作家。
    偶然病院で見かけた「共病文庫」には、膵臓の病気により余命が幾ばくもないと書かれていた。そして、それを書いたのは同級生の山内桜良。家族以外で唯一病気のことを知ってしまった“僕”は、半ば強引に彼女に連れまわされる。人との関わりを避けてきた“僕”は、残り時間の限られた桜良と多くのときを過ごしていくが・・・
    タイトルのインパクト、そしてセンスは人目を引く素晴らしいものだと思う。会話が多く読み易いが、一方で病気の症状を含め少し軽すぎるような気も。ラスト(オチ)は、個人的にはどうなのかなと思うが、メールはよかった

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第2位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』。

「2020年 『青くて痛くて脆い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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