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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784575520606
感想・レビュー・書評
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6人の作家のどんでん返しミステリーの短編が一冊の本になっています。
一冊で6回もワクワクできるので、お得感があります。
長編ミステリーで、伏線が散りばめられ、最後に回収されていくのもいいですが、こういう短編ミステリーで、物語をひっくり返すのも作家さんの技術をみせてもらえるので好きです。
岡崎琢磨さんの「夜半のちぎり」
ラスト2ページのゾクゾク感が最高でした。
似鳥鶏さんの「筋肉事件/四人目の」
途中までわずかな違和感があるものの、ストーリー的には特に問題なく進め、そして、どんでん返し。映像化不可避の面白いミステリーでした。
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似鳥鶏さん、新しすぎる!!
ほぼ最後まで違和感なく読んでしまって
やられた〜、、となりました。
ネタばらしもあって、
著者の意図してないものでさらに面白い。 -
「事件をめぐる三つの対話」
「筋肉事件/四人目の」
書籍ならでは。前者はラジオドラマでもよいかも。
そして後者は映像化不可能作品。
「夜半のちぎり」
主要登場人物4人が4人とも、普通・一般的からどこか
飛び出したところがあって、真相が明らかになった
気味悪さもあるが、だからタイトルは平仮名なのかな。
「使い勝手のいい女」
最後の最後に小さなどんでん返し。第一の大きな謎が解決したからといって気を抜いてはいけない。そして読み終わってみるとタイトルがなんと全体を支配していることか。 -
似鳥さんのはタイトルページからすでに何かおかしいと思っていたらまさかのどんでんだった。水生さんのはまさに新鮮ネタ!
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水生大海が読みたかったのに
既に読んでた作品だったᐠ( ᐝ̱ )ᐟꉂ笑꒱
イヤミスもファンタジーもあって
全体的にクセ強かった( ›ω‹ )
しいていうなら岡崎琢磨さんがよかった*⸜( •ᴗ• )⸝*
やっぱり自分はイヤミスが好きらしい(*´°`*) -
楽しく読めた。どんでん返しと銘打たれてるので終盤でひっくり返ることはわかってて読むわけですが、どうひっくり返るのかを予想しながら読むのも楽しいものです。
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どんでん返しアンソロジー。作家さんそれぞれに趣向が凝っていて面白かった。どの作品も小気味よく裏切られる。岡崎さんと水生さんの作品が好き。
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粋のいい、仰天の新作そろってます。注目作家のどんでん返しは切れ味バツグン!
浦島太郎が龍宮城に来てみれば、待つのは密室殺人?
ネット社会、刑期を終えた男の名は半永久的に残る現実が。
捜査会議後の刑事たちは会話の中に、事件解決のさらなる大展開あり。
シンガポールで新婚旅行、二組の男女の心理が交錯したすえに……。
トロフィー凶器の殺人、不可思議な字数行数で組まれた体裁そのものに謎が?
包丁研ぎが巧みな女のもとに、昔の男が訪れた。
切れた二人の関係は一転し……。
新進気鋭の作家が集結、六編のどんでん返しがあなたを夢中にさせる。
1番面白かったのは「事件をめぐる三つの対話」かな。まんまと騙された。会話劇は面白かった。なんで、犯人が被害者宅に死体を放置せずに、路上に遺棄したのか。なるほどなぁと思った。
「夜半のちぎり」と「使い勝手がいい女」は、別の本で読んだことがあった話だった。「夜半のちぎり」は、前回同様にゾッとした。そして、「使い勝手のいい女」は、相変わらずかわいそうな人だなと思った。
「どんでん返し」ってタイトルにあるぐらいだから、だいぶ期待して読んでしまったのがいけなかったのか、思ったより…ってかんじだった。でも、こういう色んな作者が集まった短編集は、いろんな作品が1冊で読めることだよなぁと思ったりもした。
2023.3.26 読了 -
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「どんでん返し」と銘打たれてるからには!と思って読んでるので、まぁそうくるよね、とか思ってしまって、失敗したなと。でもどんでん返しが好きだからこんな風に何個も一気に読めるのは嬉しい。
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ひまつぶし
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913
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「密室竜宮城」既読
「筋肉事件/四人目の」確かに途中まで違和感感じなかった -
2020年、11冊目は、隙間読書用&重いモノ読みたくナイ時用で読了したもの。
今回も一言感想を添えて。
青柳碧人『密室竜宮城』
浦島太郎を下敷きにしたミステリー。ラストなかなかフックが効いてて、嫌いじゃない。ツカミとしても機能してると思う。
天祢涼『居場所』
オチが解った上で再読しないとかな。第一印象だけで判断すると、クライマックス前後がしっくりしないし、「どんでん返し」の括りでは弱い気も……。
大山誠一郎『事件をめぐる三つの対話』
まず、全編会話体ってのが、インパクト。そっちが強すぎて、「どんでん返し」の括りでは、少し弱いかな。朗読劇とかには、面白いかもね。
岡崎琢磨『夜半のちぎり』
登場人物の関係は早い段階で予想はついた。しかし、最後一気にホラーに落とし込んで来るとは思わなんだった。赤ワイン、シンガポールスリング、そして……、の色彩統一。タイトルの「ちぎり」は掛詞?
似鳥鶏『筋肉事件/四人目の』
速攻二度読みしました。途中感じた違和感はそぅいぅコトだったのね。二度読みすると、納得させられる。
水生大海『使い勝手のいい女』
コレは見事にヤラレた。ちょっと出来すぎ感もあるが、上手く餌撒きつつ、ミスリード誘ってる。伏線回収、大オチも好き。
「どんでん返し」という点では、水生大海。オチの岡崎琢磨が続き。次いで、構成の似鳥鶏。が個人的な好みの順かな。
全員、完全初読み作家6人。それぞれ個性があり、全体としては、先に読んだ『特選~』よりヴァラエティーがあって楽しめた。一方で、単独作まで触手が伸びるか、という点では、『特選~』に一歩譲るかな……。あくまでも、個人の趣味の問題になりますが……。 -
新進気鋭の作家さんによる書き下ろしまたは単行本に収録されていない短篇のアンソロジー。私は新人ミステリ作家さんの作品を読むのが結構好きなので6人中5人が既読。とびぬけた設定が青柳さんらしい「密室竜宮城」とラスト近くになって驚くと同時に思わずニヤリとした似鳥さんの「筋肉事件/4人目の」が印象的で好みでしたが、他の方もそれぞれがこの短さの中にちゃんと自分の色を出しているのがとても好ましいです。意外と評価が低い方が多いですね。私も好みでないものはありましたが、どれもしっかりとしたミステリで悪くなかったと思います。
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今回はフレッシュな若手作家の書き下ろし作品を集めたどんでん返しアンソロジー3冊目で根が素直な私はものの見事に騙されましたね。ちなみに天祢さんと水生さんは女性です。『密室竜宮城』青柳碧人:ミステリ童話「浦島太郎」の意外な真犯人は?『居場所』天祢涼:前科持ち男の切ない人生物語。『事件をめぐる三つの対話』大山誠一郎:読者も犯人も同時に騙される!『夜半のちぎり』岡崎琢磨:最後の一行にぞっとします。『筋肉事件/四人目の』似鳥鶏:二度読み必至!仰天の技巧派ミステリ。『使い勝手のいい女』水生大海:バスルームにびっくり!
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ダ・ヴィンチ2014年3月号、小説推理2017年5、6、7月号に掲載の6つの短編を2017年12月双葉文庫から刊行。アンソロジーシリーズ3作目。多彩などんでん返しが楽しめました。数編は、読み返して、堪能しました。
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【収録作品】「密室龍宮城」 青柳碧人/「居場所」 天祢涼/「事件をめぐる三つの対話」 大山誠一郎/「夜半のちぎり」 岡崎琢磨/「筋肉事件/四人目の」 似鳥鶏/「使い勝手のいい女」 水生大海
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