新鮮 THE どんでん返し (双葉文庫)

  • 双葉社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575520606

感想・レビュー・書評

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  • 6人の作家のどんでん返しミステリーの短編が一冊の本になっています。
    一冊で6回もワクワクできるので、お得感があります。

    長編ミステリーで、伏線が散りばめられ、最後に回収されていくのもいいですが、こういう短編ミステリーで、物語をひっくり返すのも作家さんの技術をみせてもらえるので好きです。


    岡崎琢磨さんの「夜半のちぎり」
    ラスト2ページのゾクゾク感が最高でした。

    似鳥鶏さんの「筋肉事件/四人目の」
    途中までわずかな違和感があるものの、ストーリー的には特に問題なく進め、そして、どんでん返し。映像化不可避の面白いミステリーでした。

  • 似鳥鶏さん、新しすぎる!!
    ほぼ最後まで違和感なく読んでしまって
    やられた〜、、となりました。

    ネタばらしもあって、
    著者の意図してないものでさらに面白い。

  • 「事件をめぐる三つの対話」
    「筋肉事件/四人目の」
    書籍ならでは。前者はラジオドラマでもよいかも。
    そして後者は映像化不可能作品。

    「夜半のちぎり」
    主要登場人物4人が4人とも、普通・一般的からどこか
    飛び出したところがあって、真相が明らかになった
    気味悪さもあるが、だからタイトルは平仮名なのかな。

    「使い勝手のいい女」
    最後の最後に小さなどんでん返し。第一の大きな謎が解決したからといって気を抜いてはいけない。そして読み終わってみるとタイトルがなんと全体を支配していることか。

  • 似鳥さんのはタイトルページからすでに何かおかしいと思っていたらまさかのどんでんだった。水生さんのはまさに新鮮ネタ!

  • 楽しく読めた。どんでん返しと銘打たれてるので終盤でひっくり返ることはわかってて読むわけですが、どうひっくり返るのかを予想しながら読むのも楽しいものです。

  • 2017年時点の新進気鋭の作家の短編集。
    2023年度現在、青柳碧人の収録作品の展開に驚き!
    著者紹介が充実していて、読んでみたい本もいくつかあった。大山誠一郎、他にも読んでみたい。

    1 密室龍宮城 青柳 碧人/著
     龍宮城ならではのトリックが面白い!
    2 居場所 天祢 涼/著
     主人公の運命には同情すべき点もあるし、最後いい話になりそうなんだけど、どうしても、主人公の変態のイメージが拭えなかった。私もそういう態度になるだろうなぁ……。
    3 事件をめぐる三つの対話 大山 誠一郎/著
     ラジオドラマによさそう!でも、映像にしても面白そう。
    4 夜半のちぎり 岡崎 琢磨/著
     それでシンガポールなのかぁ……。
    5 筋肉事件/四人目の 似鳥 鶏/著
     なんか時々違和感あるな?……あっ、そういうことか!うまく繋がっていてすごい。
    6 使い勝手のいい女 水生 大海/著
     殺しちゃったんだ!と思いつつ読んでいたら、なるほど!似鳥鶏に続いて主人公が葉月なのはすごい偶然(?)。

  • 粋のいい、仰天の新作そろってます。注目作家のどんでん返しは切れ味バツグン!
    浦島太郎が龍宮城に来てみれば、待つのは密室殺人?
    ネット社会、刑期を終えた男の名は半永久的に残る現実が。
    捜査会議後の刑事たちは会話の中に、事件解決のさらなる大展開あり。
    シンガポールで新婚旅行、二組の男女の心理が交錯したすえに……。
    トロフィー凶器の殺人、不可思議な字数行数で組まれた体裁そのものに謎が?
    包丁研ぎが巧みな女のもとに、昔の男が訪れた。
    切れた二人の関係は一転し……。
    新進気鋭の作家が集結、六編のどんでん返しがあなたを夢中にさせる。


    1番面白かったのは「事件をめぐる三つの対話」かな。まんまと騙された。会話劇は面白かった。なんで、犯人が被害者宅に死体を放置せずに、路上に遺棄したのか。なるほどなぁと思った。


    「夜半のちぎり」と「使い勝手がいい女」は、別の本で読んだことがあった話だった。「夜半のちぎり」は、前回同様にゾッとした。そして、「使い勝手のいい女」は、相変わらずかわいそうな人だなと思った。


    「どんでん返し」ってタイトルにあるぐらいだから、だいぶ期待して読んでしまったのがいけなかったのか、思ったより…ってかんじだった。でも、こういう色んな作者が集まった短編集は、いろんな作品が1冊で読めることだよなぁと思ったりもした。



    2023.3.26 読了

  • 自薦の次は新鮮などんでん返しアンソロジー企画短編集。ほとんどの著者が初見だったのでそういう意味でも自分の中では新鮮で、どんでん返しを楽しむのもこのぐらいのサイズ感はちょうどいい。中でも好きなのは青柳碧人さんの「密室竜宮城」。あの浦島太郎が探偵として竜宮城内で起きた事件の謎を解くわけだが……。やられた。あの童話の世界観を保ちつつの密室物。凄い。そしてもう一つは似鳥鶏さんのアレ。何書いてもネタバレになりそうだから何も言わない。読めば分かる。ああいうの結構好みです。似鳥作品はいつかがっつり読もうと思っている。

  • 「どんでん返し」と銘打たれてるからには!と思って読んでるので、まぁそうくるよね、とか思ってしまって、失敗したなと。でもどんでん返しが好きだからこんな風に何個も一気に読めるのは嬉しい。

  • ひまつぶし

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳碧人の作品

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