14歳の水平線 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575521108

作品紹介・あらすじ

夏休み、征人は息子の加奈太を誘い、故郷の島にやってきた。征人はたちまち30年前の日々に引き戻され、加奈太はキャンプに参加する。飛び込みに熱中し、ケンカで殴り合い、自意識を持てあまし、初恋に身を焦がし、友情を知り、身近な死に直面する……。思春期の少年が、心身すべてで感じとったものを余すことなく描いた成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • 44歳の父と14歳の息子が夏休みに故郷の天徳島に帰ってくる。
    息子はキャンプに参加して見知らぬ6人と過ごし、当初はうまくいかなかったけど、友人と言い合える関係を築く。
    父の30年前、14歳の時の友人との出来事が描かれる。
    同じ14歳という時間。
    子どもの時のことを忘れずに、大人になろう。

  • 椰月美智子を初めて読んだ。
    日本のYAもこの頃は虐待や貧困、LGBTなどを取り上げたものが多く、それはそれで良いのだが、こういう普通の物語もあるべきだと思う。
    14歳の少年加奈太と、かつて14歳であった父征人の同じ島で過ごしたそれぞれのひと夏が、鮮やかに描かれている。
    貧困やLGBTはなくても、進路や父母の離婚は子どもにとって大きな問題である。ましてや親の死は
    中学生には大きすぎる出来事である。征人の父が死んだ時、島の魔物(これは作者の創作だと思うが)に蘇らせてくれるよう頼みに行くシーンは、下手すれば嘘っぽくなり、読み手を白けさせるところを、臨場感をもって描いており、上手いなと思った。
    加奈太がキャンプで仲違いしていたサッカー部の三人と仲良くなるのは予想できたが、ここも納得できる描き方である。
    子どもも共感でき、大人も安心して手渡せる、日本のYAの秀作。

  • 中学2年生思春期真っ盛り少年の夏物語。沖縄の空は青く、少年の心も果てしなく青い。ラフテー食べたい!

  • 天才、椰月美智子さん。
    よく少年の話し書けるなぁと思ってたら、お子さん男の子のようで、納得。
    まあ、男の子は馬鹿で可愛い。
    14歳の話ってどうだろうと思って読み始めたが、最後まで一気に読んだ。
    良かったです。

  • 椰月美智子さん著書、るり姉に続き2作目
    椰月さんの本は登場人物の描写が細かい
    特に話しには直接触れられていないような周りの風景や人物背景が分かるように描写されている

  • 14歳か…

    中ニ病なんて言われるけど
    子どもでも大人でも
    友人関係や家庭環境によって
    精神的に不安定になったりするよね

    そんな時
    信頼できる友人は心の支えになる
    何かを一緒にやり遂げた友人は
    心を通わすことができる
    そんな事を教えてくれるお話だ

    少年たちの葛藤や、はしゃぎまわる様子
    波しぶきや、照りつける太陽など
    映像のように脳裏に広がり
    ほとんど一気読みだった

  • 家族愛・青春・友情・青春・自然・少しの恋愛

    父と子と、父の子供時代の3つのストーリー
    スタートは少し退屈に思えたが、
    読み進めるにつれ、とても面白く景色もとても綺麗で爽やかな話。
    夏に読みたい1冊!

  • 暑い夏の日の読書にうってつけの一冊。14歳の少年の夏の物語。
    14歳の加奈太、かつて14歳だった父征人。征人の故郷の島、天徳島に帰省し、加奈太は中二男子限定のキャンプに参加する。
    もやもやしていた14歳。思春期。色んなことがあるけど、友達って素敵。島でのひとときはキラキラ輝くようだ。
    加奈太の夏と征人の14歳のころの夏が交互に語られて、ひとつの物語によられていく。
    天徳島には東京にはない豊かな自然と海があり、同時に昔ながらの風習が息づく「神様の島」。美しく神秘的で不気味で、自由で窮屈でそんな島で加奈太が見つけたもの。ひと夏の少年の出会いと冒険を通した成長もの。
    登場する仲間たちがそれぞれに魅力的だった。ミラクルかっこいい。光圀いやされる~。
    そして父である征人の14歳のころと重なる場所、出来事、心情、征人の仲間たち。
    とにかく文句なしに良かった!おすすめです。
    あぁ、こんな風に海に飛び込みまくる夏を過ごしてみたいなぁ。

  • これを青春と言わず何を言うか!
    見知らぬ少年たちが集まって島でキャンプ。
    なんとなくチームができていがみ合って、
    もうどうしようもないと思いきや……。
    少年たちの心は柔軟なんですね。そして素直。
    心揺れる思春期が微笑ましかった。

  • 2024.06.15〜06.18

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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