- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575521221
作品紹介・あらすじ
物心ついた頃から骨董品に宿った「つくも神」が視える大学三年生の後田琴子は、その力ゆえに苦労することも多く、目立たないよう大人しく生きてきた。相棒は幼い頃、鎌倉の骨董店「やおよろず」でもらったアンティークのブローチに憑く、少年の姿をしたつくも神「蛍」だけ。
しかし、お礼も兼ねて訪れた「やおよろず」で偶然起こった盗難事件を解決したことで、骨董店の若きイケメン主人・星史郎と、「自称」名探偵のぽんこつ警部・真暮の事件捜査に協力することになり―― 。
海色のランプの周りを飛び交う「青いモルフォ蝶」、猫脚テーブルの足元でくつろぐ「白猫」、古伊万里の周りを元気に飛び跳ねる「蛙」など、個性豊かなつくも神たちと力を合わせて、事件をこっそり解決に導く、小心者探偵の骨董ライトミステリー!"
感想・レビュー・書評
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「付喪神・蛍の鎌倉里帰り」
一人暮らしをする為に。
変わった子だったとしても、成人しているのに過保護に可愛がり続けるのは流石にやりすぎでは。
「呪いの人形の証言」
気を引きたかっただけ。
デリケートな問題なのだから、何も伝えず一人で解決しようとせずに話し合いをすべきだったろ。
「骨董祭の不届き者」
泣き言しか聞こえない。
誰も気付かずに買われてしまったら、いくら大切にされても忘れる事が出来ず涙する日々だろう。
「簪の落とし主」
どうしても探したい訳。
記憶の片隅にでも残っていたからこそ、持ち主が誰なのか気になり暑い中歩き回り探したのだろ。
「付喪神・蛍の受難」
喧嘩別れの後に拐われ。
売り言葉に買い言葉でヒートアップしてしまったが、時には想いをぶつけるのも大切なことだろ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そっちとフラグ立つんだ!?という驚き。退屈することはなくするする読めた
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21.03.05読了
ブローチについた付喪神と、それらを見える女の子の話。付喪神の概念ってどの小説でもちゃんと同じなんだーとちょっと感動。続編も本当はあったはずなんだろうけど…ないのかなぁ? -
役割と同じ名前がついてる軽めの内容。
事件というより引っ込み思案が過ぎる琴子の成長物。
個性的なキャラに囲まれているのに基本蛍としか会話してなくて、周りの人達との関係が深まらないのが勿体ない。 -
自分の力を人に信じてもらえなかったら...。親が甘やかしまくってたら...。人のことを信じられなくなったり、ひねくれたりしても不思議じゃない。信じてもらえない理由である付喪神が嫌いになる可能性だって。付喪神と話せる不思議な力を持った琴子は、そんなことは全くなく、とにかく素直。おどおどしているところはあるけれど。「普通ではない」ことは嫌でも、付喪神との出会いも楽しんでいるように見える。
少しでも自分に自信を持てたら、変わるんだろうなぁ。と思わされた。今でも十分、応援したくなる子だけど。 -
途中まで、登場人物にいらっとさせられっぱなしだったのだけど、だんだんと慣れてくると、コミカルな展開が面白くなってきた。
あまりに頼りない琴子は成長していったし、真暮警部は、本人は変わらないのに印象が変わったいった。
(真暮って、マグレとメグレをかけてたりする?)
琴子にしか見えない聞こえないつくも神たちのキャイキャイ騒ぐのも楽しかった。
店主星史郎は、穏やかすぎて存在感において真暮に、、、
でも、骨董に対する目利きや、琴子への気配りがナイス。
あー、続編が出たら嬉しいなー。