また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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作品紹介・あらすじ

250万部を超える大ベストセラー青春小説「君の膵臓をたべたい」。その著者、住野よるの第二作目が、待望の文庫化。友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに贈る物語。

感想・レビュー・書評

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  • とてもいいお話しでした、感動しました。という、真っ直ぐな感想がぴったりくる。
    これは、主人公奈ノ花の。そして、自分に訊かれているみたいな、当てはめてしまう物語だった。
    そういう考え方があるのだな。会いに行く、来てくれるという。自分もまだ間に合うかななんて思いを巡らせる。
    自分にとっての南さん、アバズレさん、おばあちゃんの頃。奈ノ花の頃の自分になんて言ってあげられるだろう。
    小学生にしては、大人びた、小生意気な奈ノ花にひっかかり少々の違和感。奈ノ花の感性が認められるのは難しかった。しかし、だからこそその独立心を生かし成長を遂げられたのかも。

    所々で、胸が一杯になり目頭が熱くなる。
    ストーリーに泣けた、というより自分自身に刻まれたというか。こうやって心を動かされることもあるのだと。
    タイトル回収がきれい。
    不思議な夢の空間へいざなわれ、心が満たされたようなほわりとした気持ちで本を閉じた。

  • アバズレさんが奈ノ花の名を呼ぶ場面、おばあちゃんが、きっと今日で最後だからとつぶやく場面。南さんも含めて、友達のいない奈ノ花に親しく接してくれた人々、そんな人たちがいなくなるそれぞれの最後の場面。本当なら、寂しいから悲しいから涙が出るはずなのに自分の中からこみ上げてくるのは、良かったね、という感情からくる暖かい涙。自分の心の内まで暖かいものに満たされてゆく瞬間、それによって自然とわきあがってくるような涙。悲しい時の涙は冷たく感じますが、嬉しい時の涙はあったかいです。

    初めて読んだ後に感想が書けなかったのがこの作品でした。読んだ後の自分の気持ちを言い表す言葉がどうしても見つからなかったから。でも何かとても幸せな気持ちになったことだけは良く覚えていて、いつか自分が辛い立場に置かれた時にまた読もう、でもそんな日は来て欲しくないね、と思っていましたが、今回二度目を読むことになりました。

    この本は悲しみ苦しみを直接に慰めてはくれませんし、人によって幸せの形はそもそも異なります。そうではなく、この本は、奈ノ花の幸せとは何かを問う姿を通して、同時に読んだ人の心の内にも同じ問いかけをしてくれるのです。

    「まるで、自分に訊かれているみたい。あなたは今、幸せなのかって。」その問いに答える時、言葉にはやはり上手く出来ないけど、明日の朝見える景色は多分違っているだろうなという気がしています。

    また、自身に迷った時に読み返したいと思います。
    「また、同じ夢を見ていた」、出会えて良かった。

    • 胡桃さん
      さてさてさん、いつも素敵なレビューを楽しみに拝見させていただいてます。


      この本は、私にも
      色んなこを気づかせてくれて、考えるきっかけを与...
      さてさてさん、いつも素敵なレビューを楽しみに拝見させていただいてます。


      この本は、私にも
      色んなこを気づかせてくれて、考えるきっかけを与えてくれました。

      ただ読み進めるにはもったいない、そんな思いで、読み進めては、立ち止まってを繰り返して。。

      読み終わってから、半日まだ本の世界から抜け切れずにいます。

      色んなことを感じてはいるのですが、どう言葉にしたら良いかわからず、感想が書けずにいます。

      みんなさんの感想を見ていたら、さてさてさんが書かれたレビューが今とってもしっくり来て、言いたい気持ちをそのまま表現してくださっていたので、ひとつしかボタンは押せないのが残念ですが、いいね!にたくさん気持ちを込めました。

      一方的にですが、同じ気持ちを共有できたような嬉しさから、コメントをせずにはいられませんでした。


      「また、同じ夢をみていた」私も、この本に出会えて良かったです。
      2020/07/16
    • さてさてさん
      胡桃さん、はじめまして
      こちらこそ、いつもありがとうございます。

      私、今は本を読み終えたその日にレビューを仕上げるというのがパターンになっ...
      胡桃さん、はじめまして
      こちらこそ、いつもありがとうございます。

      私、今は本を読み終えたその日にレビューを仕上げるというのがパターンになってるのですが、この本を読んだ当時はそもそもレビューを書いていないので、このレビューを書くのに二度目を読み返しています。一ヶ月ほど空いてからのことだったかと思いますが、ストーリーは覚えているはずなのに、何度もグッときてしまってページ数のわりに読了まで時間がかかったのを覚えています。

      私の拙いレビュー、評価いただきありがとうございます。そんな風に言っていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。

      「また、同じ夢を見ていた」、本当に味わいのある書名ですよね。また、読み返したくなってきます。

      引き続きよろしくお願いします。
      ありがとうございました。
      2020/07/16
  • 小学生の女の子が高校生の女の子、若いお姉さん、近所のおばあちゃんの3人との関わりを通して、世の中を知り学んでいくといったシンプルで分かりやすいストーリー。
    ブクログでは結構な高評価であるが、個人的な評価は普通より少し下くらい。
    話に深さがなく当たり障りのない内容でずっと進行するので少し退屈。
    そしてなにより最後のオチが本当に好みに合わない。
    これやっちゃうんだ、という感じ。
    住野よるさんの"君の膵臓をたべたい"はとても大好きな作品なので少し残念でした。

  • 幸せ、人生とは…自分の中に確かにあるけど出そうで出ない思いを引き出してくれるようなヒントがつまった一冊。

    主人公の奈ノ花が例える人生や幸せというものが、具体的でとても身近に感じられて分かりやすかった。

    ・人生はプリンみたいなものってことね
    甘いところだけで美味しいのに、苦いところをありがたがる人もいる
    ・人生はリュックみたいなものだから。
    背負うものがあった方が、背筋も伸びるの

    可愛らしい発想の中に、核心を突くものがあり考えさせられた。こんな風に堅苦しくなく楽しく発想できたらなと思った。

    出会いは本の交換をしたときに貰ったことがきっかけ。本当は夏に読み終えてたのだけれど、自分のなかの例えがどうしても出てこなくて時間を置いての再読。でもそう簡単にでるものでもなし、、。
    思い巡らせながら時だけが過ぎてしまうのかと思ったけど、とつぜん心にふっと出てきた。

    それは人生とは幸せとは、おにぎりの様、、だった。三角のおにぎり。

    ◯でもなく×でもない 上を向いた△
    良し悪し、可不可ではなくて、すべてがよいというイメージ。

    具も人それぞれ違うからいい。いろんな味が詰まった贅沢感のある海賊おにぎりが好きでした。今は、梅干しと塩が一番すき。笑 おにぎりは何を入れるのが正解とかはなくて、色んな具味があるからこそより楽しいし美味しい。
    ○や×で評価されるのは苦しい。人生もおにぎりの様だったら、幸せだなと感じた。


    素敵な一冊を贈ってくれた友人へ、心からありがとうを伝えたい。

  • この本は、住野よる先生があなたのためだけに描いた特別な『クリスマス・キャロル』。
    もちろん、ディケンズが書いたような意地悪な守銭奴のスクルージも3人の怖いゴーストも出てこないから安心して。

    ここに出てくるのは、3人のあなた。
    あなたは、尻尾のちょっと短い黒い猫に導かれて、別の姿をしたあなたに出会う物語。
    それは子供だったり、大人だったり、老人だったり。

    そう。これは全部、あなたの姿。
    それぞれのあなたは、それぞれの悩みを持っていて、それぞれ選んできた道を後悔しているの。

    今のあなたも、悩みを持っているはず。
    そして、自分の選ぶべき道を迷っている。

    あなたは、今の姿とは違う別の姿をしたあなたと出会って、あなたは必ずこう思うはず

       あの時、ああすれば良かった・・・

    と。

    残念だけれど過去を変えることはできない。

    でも、未来を変えることはできるのよ。
    自分自身を変えることによって。

    遅すぎることなんて絶対にないの。

    この本は、住野よる先生があなたのためだけに描いた特別な『クリスマス・キャロル』。

    ほら、あなたにも見えるでしょ。
    あなたを迎えに来た尻尾のちょっと短い黒い猫の姿が。

  • この★は本の評価ではありません…
    まただ…また本にアンダーライン引いてある
    だいたいこういうの混入されてるのはBOOKOFF…
    最近違う店舗で2連続でやられてる…
    これ520円で買ったのに…
    てかなぜ小説に【線を引く】かな…

    前にも書いた【BOOKOFF店員の給料明細が一緒に入っていたり】【ロックバンドのCD買って、見せてきた中身が怪しいから確認したら平気と言うので車に戻りCDかけたら滅茶苦茶ボサノバで結局交換】

    はぁぁ…
    ガッカリだ

    • 土瓶さん
      ベルゴさん、こんばんは。
      それはひどいですね。
      本を買うときに1ページずつ確認できるわけもなく、店員がチェックするべきものなのに。
      私...
      ベルゴさん、こんばんは。
      それはひどいですね。
      本を買うときに1ページずつ確認できるわけもなく、店員がチェックするべきものなのに。
      私も今日、BOOKOFFでけっこうな額をまとめ買いしてきました。
      もしも、と思うとゾッとします。
      できることなら遠出してでもその店は避けた方がいいかもしれませんね。
      店のレビューに、「こんな商品をつかまされた」などの体験を載せるのもいいかもです。
      少しは改善されるかも、と期待して。
      2022/04/09
    • オマモリサマさん
      こんばんは
      しかも今回は見開き4ページにギッシリ線を引いてあって…筆圧も強い感じで…途中で読むのやめちゃいました…
      今後の対応は
      ●買う前な...
      こんばんは
      しかも今回は見開き4ページにギッシリ線を引いてあって…筆圧も強い感じで…途中で読むのやめちゃいました…
      今後の対応は
      ●買う前なるべく見る。見つけた本達は会計と別に店員に渡す(客が同じ思いしないように)
      ●積読するまえに再確認し発見したらレシートもって店舗へ行く
      ●BOOKOFFホームページに書き込みしました
      ●店舗でアンダーライン見つけたら安くなるか聞いてみる(笑)
      ●アンダーライン引かれた本を買ってしまった時はメルカリで本を売るときのオマケにする

      これを考えました
      あとは個人的に日頃○無茶な仕事をこなしたあと○イラついた時とかに宝くじやTOTOBIGを最低1口買います(1口100~200円)
      感覚としては【無茶言われり、嫌な思いさせてきた人からその分その人の運を吸いとるシステム】です
      少しでも当たれば「ざまぁ」と思えるし当たらなくても吸いとった気分なので「ざまぁ」と思えます(笑)
      2022/04/10
    • 土瓶さん
      4ページものアンダーラインはひどい。
      いったい前の持ち主は何目的で引いたのか?
      自分が今までで一番嫌だったのは、本の間に明らかにアレな太くて...
      4ページものアンダーラインはひどい。
      いったい前の持ち主は何目的で引いたのか?
      自分が今までで一番嫌だったのは、本の間に明らかにアレな太くて縮れている体毛を数本見つけたときです。
      もちろん読むのはやめましたが、もし仰向けに寝っ転がって読んでいたら、と思うとゾッとしました。

      爽やかな日曜の朝にする話題じゃありませんね(笑)
      失礼^^
      2022/04/10
  • 小学生の奈ノ花は「人生とは〜」が口癖の女の子。頭がよく、ませているのでクラスの中では浮いてしまっている。友達もいない。

    しかし、学校の外に友達がいる。草むらで出会った悪女の黒猫、季節を売る仕事をしているアバズレさん、リストカットを繰り返す南さん、お菓子作りの上手なお婆ちゃん。学校帰りに彼女たちに会い、様々な話をする。

    ある日、学校の国語の授業で「幸せとは何か?」という課題が出される。学校外の友達や、クラスメイトで絵の上手い桐生君とのやり取りを通じて、幸せとは何かを見つけ出す物語。

    自分も幸せとは何かを考えて出した答えが、高校生の南さんが出した答えと全く同じだったことにショックを受けた。

    奈ノ花はとても立派な答えに辿り着いた。子供は大人が思っているよりも馬鹿で弱くて賢くて強いのだ。

  • 「人生とは~」が口癖のちょっとおませな女の子・小柳奈ノ花。
    彼女は草むらで尻尾の短い一匹の雌猫に出会う。この猫との出会いは、学校に友人のいない奈ノ花にさまざまな出会いをもたらしていく。
    大人の余裕たっぷりな格好いい女性・アバズレさん。
    リストカットを繰り返す女学生・南さん。
    余生を穏やかに過ごす老婆・おばあちゃん。
    さまざまな過去を持つ人生の先輩である彼女らとの交流を通じ、奈ノ花は国語の授業の課題である『幸せとはなにか』について考えていく。

    『君の膵臓をたべたい』等、数々のベストセラーを残す住野よる氏の描く青春小説。
    物語は主人公である奈ノ花の視点で進んでいき、歳に似つかわしくない賢さと生意気さを持った彼女の一挙手一投足に、納得したりヤキモキしたり…。
    常にクラスメイトたちをどこか小馬鹿にしている奈ノ花はカッとなりやすく、級友たちともことあるごとに衝突するため学校には居場所がないのだが、学校の外でできた友人である三人の女性はそんな奈ノ花を温かい言葉で導いていく。
    だが、人生の先輩である彼女らも奈ノ花に影響を受けており、奈ノ花と彼女らの関係は文字通り「友人」なのだ。私はこの互いの年齢に縛られない交友関係が大好きだと痛感した。

    少し残念だった点は、王道の展開ゆえに物語がどこか単調に感じてしまったこと。
    ただ、読み進めていくうちに作品全体に散りばめられいた謎がほどけていき、さながら夢から醒めたような感覚に陥りながら本を読み終えることができた。爽やかでありながらも切ない、不思議な読書体験だった。
    そのため個人的にはラストまでは☆3、ラストを含めると☆4といった評価だった。

  • きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。
    学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷がある“南さん”
    とても格好いい“アバズレさん”一人暮らしの“おばあちゃん”
    そして、尻尾の短い“彼女”だった―


    児童文学というジャンルになるのかなぁ?
    読み始めは、読み易過ぎて、読み難いなと感じてしまった(^-^;

    だんだん自分が奈ノ花に感情移入し始めてからは、
    なかなか楽しく、奈ノ花と尻尾の短い彼女との散歩を楽しめるようになってきた(*^-^*)

    このストーリーはどこに向かっているんだろう??
    と思ったら、次第に全貌が見えてくる。

    ほわっとした気持ちになれる一冊。
    中高生の読書感想文に良いかもしれない(*^-^*)

  • すごく良かったです。
    今までに読んだ住野よるさん一番かもしれない。。

    小学生の小柳奈ノ花が幸せとは何か?と考える物語なのですが、これはおとぎ話?と思い読み始めました。
    とても可愛い始まりだったのです。

    ところがどっこい!
    ちょうど大切な人との関係性があやうくなっていたわたしは、読んでいてずいぶん泣かされました。

    どうしたものか?と悩んでいたので、とてもこの小説に背中を押された感じです。

    「しーあわーせはー、あーるいーてこーないー、だーからあーるいーていーくんだねー」
    しばらく頭から離れそうにありません。笑

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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