見習い鑑定士の決意と旅立ち-京都寺町三条のホームズ(10) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575521320

作品紹介・あらすじ

大学二年の五月。二十歳の誕生日の記念に、葵は清貴と二人で九州へ超豪華寝台列車の旅に行くことになった。しかし列車の旅を楽しんでいるのも束の間、大原の宗教施設での大麻事件に関わっていた雨宮史郎が目の前に現れた。雨宮の手には、盗難に遭い海外オークションに出品されていたはずの掛け軸が――!? 7月よりアニメ放送開始! 大人気キャラミス、最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 中編や短編で1冊構成の本シリーズにおいて、10巻目となる本巻は、珍しく長編。
    というのも今回は、主人公・真城葵とホームズこと鑑定士見習い・家頭清貴のGW初・2人旅行にして、その最中に葵が20歳を迎えるという、記念すべき(?)巻なのだ。

    物語の展開上、今まで以上に恋愛色が強いという但し書きが最初に入っていたが、いやいや、この程度では全然…むしろまだもうちょい恋愛要素が濃くてもいいとおもいますよ…という感じだった。

    しかし、今回の事件の中で雨宮(過去の事件に関わっていた悪人)が葵に提示した条件が…あまりにも生理的にきつかった…そりゃホームズもガチでお怒りになりますよ…(163〜166ページあたり)

  • 冒頭に作者さんが注意書きしていた通り、恋愛要素が多い巻でした。
    しかし、事件に巻き込まれて解決していくと言う……しかも1件とかでもなく……ちょっとしたトラブルのいざこざだけど、ホームズさんの謎解きで事なきを得ると言う流れ。

    ホームズさんの円生さんに指摘された自分の考えや行動、それを報告されてじゃあ自分はどうなのだろうと葛藤する葵ちゃん。2人の恋はご馳走様〜って感じで見ていられるけれど、ホームズさんの考え方や怯えていることは見ていられないほどハラハラします。
    それだけ、ホームズさんの桁外れの性格と行動と考え方に自分の中で衝撃を受けているから、ホームズさんの葵ちゃんへ対する考えや恐怖をそんな気持ちを抱くこともあるのか……と納得できるところもあって、心配な気持ちで見ているんだなぁと思います。

    豪華列車の旅は、現実には程遠い世界だけれど、文のリアルでイメージが湧きやすく、容易にホームズさんと葵ちゃんと同じ空間にいるような感覚がありました。旅をしている気分になり、ワクワクしました。

    花織ちゃんの店長へ対する恋もドキドキしたけど、新たな展開があって、これからも楽しみです。
    そして、秋人さんや香織ちゃんの様な違う人物目線で描かれる話も新鮮で楽しいです。

  • 読めば読むほど行きたいところと乗りたいものも増える。
    体験を購入したいという考えは共感。

  • 葵とホームズの初旅行編。2人のお互いを大切に思い合ってる関係が、すごく素敵。
    ななつ星、一度は乗ってみたいなぁ。

  • シリーズ10作目。
    作者の注意書きの通り、今回はミステリーより恋愛色が強めでした。でも、それもこのシリーズの楽しみの一つです。葵とホームズの仲が進展して、今後のストーリーにどう影響するのか、楽しみです。おそらく読者にはティーンエイジャーが多そうなシリーズでラブシーンがどう描かれるのかと思ったら…。こういう描き方は好きです。
    今回は舞台が京都ではなく九州。豪華寝台列車の旅、私も体験したいです。私自身は学生時代は貧乏旅行派でしたが、ホームズのようにこういう経験にお金を使うのもいいな、と思いました。
    掌編の『秋人は見た』のホームズとオーナー、ホームズと円生のやりとりが面白かった!香織ちゃんの恋の行方も気になります。

  • ついに求婚しました(´・ω・`)葵ちゃん

  • シリーズ10作目。

    20歳の誕生日に超豪華旅行をプレゼント!とはさすが清貴。
    料金もそうだけど、人気だからね。
    なかなか乗れないよ。
    当たり前だけど、
    列車の特等室は最後尾のデラックススイート、
    たった一部屋だもんねぇ。
    まだ、トワイライトエクスプレスがあった時、
    お客さんが一番前の車両がいい!みたいなこと言われたけれどね
    一番前の車両から見えるのは牽引車だからね。うん。

    JR西日本の「瑞風」は(ずいふう)じゃなくて(みずかぜ)、だよ。
    誤植かな。

    それはおいといて、恋愛色が強いです、
    という前書き通り甘々でした。
    そして、列車の中での謎解きもあって満足満足。

    ええ、感想それだけ?
    いいのいいの、幸せだから~

    プロポーズの言葉は微妙だったけど。

  • 内容(ブックデータベースより)

    大学二年の五月。二十歳の誕生日の記念に、
    葵は清貴と二人で九州へ超豪華寝台列車の
    旅に行くことになった。しかし列車の旅を
    楽しんでいるのも束の間、大原の宗教施設での
    大麻事件に関わっていた雨宮史郎が目の前に現れた。
    雨宮の手には、盗難に遭い海外オークションに出品されれて
    いたはずの掛け軸が――!?

    令和6年2月1日~2日

  • まあ、今回は冒頭にそういう内容だと宣言しているのだし、いつかは通らないと先に進めないだろうから良しとしよう。

  • 〇お金はすべて自分にとって「最高」だと思える経験に使ってこそです。そうして経済は回り、心は潤い、活力を得た自分を働き、そして再びお金が入る。良い連鎖反応が起きるのです。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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