特選 THE どんでん返し (双葉文庫)

  • 双葉社
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本棚登録 : 168
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522105

作品紹介・あらすじ

“どんでん返しの神様”がここにいる。
本格推理もクライムノベルも時代小説もジャンル不問!
全編新作、仰天でのけぞる出来!

都市で漂流を続ける少女たちにとって、衣食住をめぐんでくれる“神様”とは? 自殺の名所で発見された女子高校生の死因を探る「僕」に協力者が現れた。河川敷で死体を発見した若者。だが彼には通報をためらうだけの理由が。事件のショックで記憶を失ってしまった被害者。催眠療法で記憶を戻すと……。儲け命の札差に五両を借りに来た御家人と、辻斬り事件に関係はあるのか。五編のどんでん返しをご賞味あれ。

感想・レビュー・書評

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  • 5人の作家によるどんでん返し競演。最初の2編は、なかなかお見事、読ませる内容でもあった。あとは、まあまあか。
    秋吉理香子「神様」漂流女子たちの生態、神様というネーミングも怖い。
    井上真偽「青い告白」なるほど、最後はこう来たか。上手い!最後の決め台詞という感じ。古橋薊がなかなか魅力的な女子だ。
    友井羊「枇杷の種」、七尾与史「それは単なる偶然」、谷津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」

    • goya626さん
      高田崇史の小説の主人公に桑原祟というのがいますが、祟られるのは桑原桑原ですね。それにしても…
      高田崇史の小説の主人公に桑原祟というのがいますが、祟られるのは桑原桑原ですね。それにしても…
      2021/04/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      祟と崇って似た文字でヤヤコシイね。
      goya626さん
      祟と崇って似た文字でヤヤコシイね。
      2021/04/29
    • goya626さん
      ほんまです。うっかり間違いそうでした。
      ほんまです。うっかり間違いそうでした。
      2021/04/29
  • 神様が良かった。
    そういうのも神様というのか…という驚きと
    リアルな感じが読む手を進めた。

    五篇入っているのでハマらないものもあるけど
    お得感はあるかなと言った感じ。

  • どんでん返しを銘打っていて、騙されないと思っている読者をあっさり騙す本です。
    個人的には「神様」が好きす。
    「それは偶然」には本書自体が登場するというおまけまでついています。笑えました。
    シリーズになっているので、他も読んでみたくなりました。

  • 悪くは無いけど、どんでん返し感は薄かったか?
    でも、作品そのものは、どれも面白い。
    今回はどれが1番かなー。
    「神様」は、先を読んださらにその先があってよかった。
    このシリーズは毎回楽しみなので、次が出たら必ず
    また読むのだ。

  • 秋吉理香子と井上真偽が良かった。しかし、作中のメタい台詞ではないがタイトルでハードル上がりまくるな。

  • 2020年、8冊目は、主に隙間用にしていたアンソロジー。

    今回は、一言感想を添えて。

    秋吉理香子「神様」
    デビュー作『暗黒女子』を色んな意味で、ミニマムにした感じのイヤミス。「凝縮」じゃなく「ミニマム」ね。

    井上真偽「青い告白」
    大オチは早い段階で気付いた。どぅ、ソコにもってくのか、注目してたが、展開と伏線回収が絶妙。この中では、一番好み。

    友井羊「枇杷の種」
    残念なのは、この位置に配されたコト。次と逆の位置、または最後なら……。アレ⁉️と引っ掛かったトコが……。

    七尾与史「それは単なる偶然」
    らしいと言えば、らしい。ただ、個人的には、好みとは言えない。

    八津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」
    歴史物苦手の自分。展開的には嫌いじゃないし、キャラもイイ。それでも、脳内映像喚起等、少し難を感じた。

    今回のアンソロジーの拾いモノは、井上真偽。この方は単著を読んでみたい。

    解説は、解説~読む方にも対応しているし、単著を探すのにも有効な親切設計。一方で、コレも個人的見解だが、途中で休憩挟む位、少し親切に過ぎた感もあり。

  • 小説推理2018年2月号札差用心棒・乙吉の右往左往:谷津矢車、9月号枇杷の種:友井羊、11月号それは単なる偶然:七尾与史、2019年1月号神様:秋吉理香子、2月号青い告白:井上真偽、の5つの短編を2019年4月双葉文庫刊。シリーズ5作目。いずれも、よくできたストーリーで、それぞれのお話の探偵役が、素晴らしい。楽しめました。

  • 『青い告白』こういうどんでん返しか!

  • 【収録作品】秋吉理香子「神様」/井上真偽「青い告白」/友井羊「枇杷の種」/七尾与史「それは単なる偶然」/谷津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」 
     「どんでん返し」と銘打たれてしまったために、意外なオチにならないのが残念。

  • ラストにあっと驚くタイプではないので途中もちゃんと(?)面白い。井上真偽さんが特に良かった。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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