優しい音楽<新装版> (双葉文庫)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522327

作品紹介・あらすじ

混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、不倫相手に、夫婦で旅行に行くのでその間娘を預かってほしいと言われたらどうするでしょうか?

    し、失礼な!私は不倫なんてしてません!そんな人の気持ちなんてわかるわけがありません!…とお叱りを受けそうな質問で恐縮ですが、ドラマのヒロインになったと思って考えてみてください。さて、どうでしょう?ドラマの中の話としても、これは変すぎますよね?不倫相手の子を預かるだなんて、その子のことを『恐ろしい目に遭わせるかも』と、危険とさえ言える行為にも思います。

    では、次に、

    あなたは、家に帰った時に、『拾ってきちゃった』と言われて、部屋の中から見知らぬ『おじさん』が登場したとしたらどうするでしょうか?

    は?わけのわからない質問はいい加減やめてください!と、さらにお叱りを受けそうです。ニュースにもなる”ゴミ屋敷”の住人だって、まさか『おじさん』を拾ってきたりはしないでしょう。それでなくても物騒な世の中です。『もしかして佐々木さん、ホームレスなの?』という『おじさん』を同棲相手の女性が『拾って』くるなんてまったくもって意味不明です。

    でも、考えてもみてください。この世にはいろんな考えを持った人がいます。あなたが常識と思うことを万人が同じように常識だと思ってくれる保証などありません。他の人からみたら、あなたこそが、あなたの考え方こそが不思議感に満ち溢れた意味不明なもの、そう捉えられている可能性だってあり得ます。しかし、流石に上記したようなシチュエーションはやはり変だと思います。普通にはとうていあり得ないことだと思います。

    ここに、そんな摩訶不思議な人たちに主人公が対峙する物語があります。「優しい音楽」という、摩訶不思議さからは対極にあるような穏やかな書名を冠するこの作品。摩訶不思議な物語の冒頭が、優しさに満ち溢れたまさかの結末へと昇華する、あなたが夢見る”瀬尾まいこワールド”にどっぷり浸れる短編集です。

    さて、三つの短編から構成されるこの作品。いずれも一見ごく普通の日常の中に、ちょっと変わった人が、ちょっと変わった設定で登場するという共通点を持っています。雰囲気的にはまさしく”瀬尾まいこワールド”全開と言える物語ばかりです。それがどういうものか、では、三編の中から一編目の表題作〈優しい音楽〉の冒頭を、いつものさてさて流でご紹介しましょう。

    『いつも千波ちゃんは僕が家に行くことをとても嫌がる』と、家の前まで送って行っても『そそくさと家の中に消えてしまう』彼女のことを不満に思うのは主人公の永居。『どうして千波ちゃんは僕を家族と引き合わせるのを拒むのだろうか』と、そんな彼女と初めて出会った『朝の混雑した駅の構内』のことを思い出す永居。『電車を待つたくさんの人をかき分け、僕の方へ迷わずまっすぐ歩いてきた』という彼女に見覚えのない永居は、『どうかした?』と訊きます。沈黙の後、『私は鈴木千波です』と名乗る彼女に『何か用事?』と訊くも『いいえ、その、あまりにも…その、びっくりして』とはっきりしない彼女を『新しいキャッチセールスなのだろうか』と訝しがった永居。しかし、翌日も、また翌日も彼女は永居の元に現れます。『いわゆるストーカーってやつだろうか』と警戒し、一旦は身を隠したものの、思い切って『ずっと、俺のこと探してるよね』と切り出す永居。そんな『彼女はしばらく考えてから、思いついたように「一目惚れしたんです」』と言います。『うそでしょ』と返す永居に、彼女は『でも、私、怪しくないから安心してください』と女子大の学生証を見せます。それ以降、堂々と話しかけてくるようになった千波のことを次第に受け容れるようになった永居。『僕たちが話をするのは、電車が来るまでの十分程度』という日々の繰り返しの中で『鈴木さんの気持ちがどうなのかはわか』らない一方で、『鈴木さんのことを好きになってしまっ』た永居は、日曜日に二人で出かけようと千波を誘います。しかし、『毎朝会ってるのにどうして』とつれない返事をする千波に『友達でいたいってこと?』と訊くも『別に友達になりたいわけでもないけど』と全く要領を得ない千波。『鈴木さん変だよ。すごく』と呆れる永居に『わかった。恋人になる。永居さんと付き合うよ』と返す千波は、『明日から恋人ね』とにこりと笑うのでした。『そして、僕は鈴木さんと恋人になった』という二人のその後が描かれていく中で、決して家族と引き合わせてくれず、家にも入れてくれなかった千波に隠されていたまさかの真実が明らかになる物語が描かれていきます。

    …というのが、一編目〈優しい音楽〉の冒頭です。主人公の永居と、『明日から恋人ね』と摩訶不思議な、もしくは極めて唐突に、そして強引に不思議な物語世界に引き込む展開は、瀬尾まいこさんならではです。そんな物語は、章ごとに永居と千波の視点が入れ替わりながら展開していきます。三編の短編の中で視点が切り替わるのはこの作品のみ。それでなくても70ページ程度の短編で視点を切り替えるのは、かなり冒険だと思いますが、この作品に限っては視点を切り替えるからこそ見えてくる世界がありました。唐突に近づいて来て恋人になった千波は、それだけだと怪しさ満点です。今の世の中、永居が『物を売りつけられたり、宗教に勧誘されたりするのだろうか』と不安がるのは当然の感情です。しかも恋人になる際にも『わかった。恋人になる』という違和感の残る展開の結果です。しかし、千波視点に切り替わった先に見える彼女の内面描写を知って読者はハッとします。そこにあったのは、『恋愛感情なしに、ずっと一緒にいて』ほしいという全く予想外な素直な気持ちと、永居が訝しがる必要など全くないごく普通の一人の女性の姿でした。『こうしている時が一番幸せ』と、『タケル君と手を繋いでいる』時のことを思う千波。一方で決して自分の家に招いたり、家族と合わせることを頑なに拒む千波。そんな二人の物語は、『だから俺に声かけたんだね』と物語の後半に全てが明らかになります。そんな物語後半、『僕はこんなに美しい音楽を聴いたことがない』とそこに流れる美しい音楽は、人の優しさを心から感じさせるものでした。さらに、後半にオチまでつけて幕を下ろすこの短編は、短編の域を超える物語。瀬尾まいこさんの紡ぎ出す、優しさに溢れる物語世界を満喫させていただいた、素晴らしい短編でした。

    そんな素晴らしい表題作に続く他の二編も、舞台設定は異なりますが、人の優しさに触れる感覚は同じです。

    まず二編目の〈タイムラグ〉では、『まったくもって私は都合のいい女なのだ』と登場する主人公に『だからさ、一泊だけなんだ。たった二十四時間だぜ。あっという間だって』と頼み事をする平太。『平太は私の恋人だ。付き合ってちょうど二年になる』、『平太には奥さんと八歳になる娘がいる』と展開する物語は、そんな不倫相手の平太が、夫婦二人が旅行に行く間、実子の世話を不倫相手の主人公に依頼するという瀬尾さんにしては異例のドロドロとした物語でした。『私の服を脱がせはじめた』、『セックスをしているうちに』と、瀬尾さんには珍しい描写が登場するなど瀬尾さんの作品としては少し違和感を感じる前半が、後半一気にいつもの”瀬尾まいこワールド”へと展開していく物語は、不倫さえも優しさの感情に包み込んでしまうとても上手くまとめられた短編でした。

    そして、三編目の〈がらくた効果〉は、設定としては普通には違和感しかない世界へと足を踏み入れます。『拾ってきちゃった』と、『玄関まで出迎えにきたはな子が、俺の姿を見るなり言った』と、唐突に始まるその物語は、『次から次へといろんなものに手を出したが』り、部屋へと持ち込んでしまう同棲相手の はな子があり得ないものを家に持ち込むことからスタートします。『怒らない、驚かない、笑わないって約束して』と、持ち込んだものをすぐには見せない はな子。ますます訝しがる主人公の章太郎。そんな はな子が『どうぞ出てきてください』という呼びかけで章太郎の前に姿を現したのはまさかの『おじさん』でした!『こんばんは。夜分遅くにお邪魔してしまいまして、どうも申し訳ありません』と頭を下げる『おじさん』に激しく拒否反応を示す章太郎。『だから、拾ってきちゃったのよ』 『拾ってきた!?拾ったって、このおじさんを?』と大揉めの二人の姿は、読者も呆気に取られるしかありません。もう普通には絶対にあり得ないこんな設定にもかかわらず、物語はあくまで淡々と進んでいきます。そして、『全てをなくしてしまっても、先に向かわなくてはいけない』と章太郎が語る先に描かれる物語後半。そこには、前半のあり得ない設定がウソのように極めて前向きな、それでいて人の優しさに満ち溢れた物語世界が描かれていました。

    『どうしてこんなかわいい女の子が必死で僕を探しているのだろうか』、『平太は奥さんと二人で旅行に行く…その間、私に娘を預かってほしいと言ってきた』、そして『知らないおじさんが家にいる。はな子は拾ってきたと言う』という、なんとも不思議な設定と不思議な登場人物が物語を動かしていく三つの短編から構成されたこの作品。それぞれに違和感のある物語冒頭が、美しく、温かく、そして優しく紡がれる物語へと昇華していくその結末に、瀬尾まいこさんならではの物語世界を満喫できた素晴らしい作品でした。

    • さてさてさん
      よろしくお願いいたします。
      よろしくお願いいたします。
      2021/08/19
    • さてさてさん
      どうもありがとうございました。永井するみさん、知らない方でした。たくさん書かれている方のようで面白そうです。ありがとうございます!私は三冊セ...
      どうもありがとうございました。永井するみさん、知らない方でした。たくさん書かれている方のようで面白そうです。ありがとうございます!私は三冊セットで読むので作品数がこれに足りないと読めないんですよね。
      住野よるさん、そうです。最初の最初は違いました。範囲をせばめたのは、あまりに広大な範囲があると思うととても読みきれないと感じたからです。冗談言うな!と叱られそうですが、私の目標は、女性作家さんの小説を全部読み終えてブクログを卒業宣言!することです!!…なので絞っています。絶対に無理でしょうけど(笑)
      エッセイについては三浦しをんさんのエッセイでは、私、レビューをお祭り企画でやっているからです。近々またやりますので、なるほど、と思ってやってください。ちなみに、湊さん、瀬尾さん、有川さんのも読んでいるのですが上記した通り、三冊セットの一冊でしたので。益田さんはエッセイしかないと思いますのでそれで無理申し上げました。でも、永井さんを推薦いただけて良かったです。幅が広がりそうです。すでにレビュー予定のものが相当溜まっていますので、少し先になりますが読ませていただきます!どうもありがとうございました!感謝申し上げます!
      2021/08/20
    • さてさてさん
      こちらこそ、どうもありがとうございました!
      こちらこそ、どうもありがとうございました!
      2021/08/20
  •  少し変わった出会いが不思議な交流へつながり、温かな心の触れ合いが新しい世界へ誘います。日常にある幸せや大切なことに気付かせてくれる短編集だと思いました。

     とは言うものの、3編とも設定・展開がやや非現実的で、共感を得られにくいかもしれません。しかし、これも瀬尾ワールドでは想定内です。あり得ないこと(=頭の中で混乱)と許容してしまう和みの同居があるんですね。
     瀬尾まいこさんの物語に何を求めるか、と言われたら、私の場合は〝癒し〟がその筆頭です。私にも人並みに(?)不寛容というか度量の小ささはありますが、読後はホッコリと自分を素直で優しい気持ちにさせてくれます。この辺が瀬尾さんの力量であり、筆致力の為せる技なのだと思います。

     瀬尾さんの物語には、登場人物たちが根本的に皆優しく悪人がいない、と思わせてくれます。そして人同士の関係性が温かいため、物語の空気は不思議と明るいと感じさせてくれます。
     だからこそ、読み手に「自分の人生まんざら捨てたもんじゃないかな?」と思わせてくれるのではないでしょうか。

     文庫帯に「本屋大賞受賞(2019)作家最新刊」とありますが、2008年刊行文庫の新装版として2019年6月発行なのですね。デビュー作『卵の緒』に相通ずる秀作だと感じました。

  • 奥さんから借りて読む。
    「そしてバトンは渡された」の優しさが印象的な瀬尾まいこさんの短編集。

    優しい音楽 評価5

    いい話。美しくて優しくて泣けてくる。
    千波が死んだ兄に似ているという理由で感じていた親近感を特別な感情と勘違いしたタケル。そんな勘違いがもとで付き合いだすふたり。
    さらに別の勘違いから、タケルは必死に練習してフルートを吹けるようになり、優しい音楽を奏でて、千波と千波の両親を幸せな気分にする。

    人を幸せにするきっかけは美しい勘違いである、という物語。

    タイムラグ 評価4

    不倫相手の娘を不倫相手の夫婦旅行の間預かる、という世にも恐ろしい話。

    ありえない設定なのだが、これも美しい話に発展させてしまう。女性のたくましさと題名のタイムラグに含まれた強かさに舌を巻く。
    なんだか、敵わない。

    がらくた効果 評価4

    何事も捉えようだ、ということ。


    池上冬樹さんが解説で、「瀬尾まいこの魅力のひとつは、書き出しだろう」と述べていて、なるほどなぁ、と思った。

    読みはじめからグイッと心を掴まれて、優しさの世界の中に引き込まれていく。

  • 短編が3作。どれも読みやすかった。
    一番好きなのは、表題作「優しい音楽」。
    タケルと千波の出会いのシーンで、どういう事情がえるのかは想像できてしまったけど、二人がそれぞれのことをじっくりと知っていく過程が素敵だなと思いながら読んだ。
    千波の実家での演奏、まさに優しい音楽♪

  • 表題作の『優しい音楽』と、『がらくた効果』が好きでした。
    ゆっくりとしたお話だけど先が気になる、でも焦らず読める、そして『はっ‼︎』とする展開もある。
    登場人物にも好感を持てました。
    ちょっと変わってるけど、不思議なリズムだけど、ちゃんと自分持ってるんだな、と。
    他人から見たら普通じゃないと思われても、自分達は新しい考え方に気付いたり、本当に大切なものが何なのか気付いたり。

    読み終わって思った事は、
    『あぁ、幸せって、もうこういうことなのかなぁ…』
    でした。
    読んで良かった本でした。

  • フルート
    イザベラ
    書初め
    ミートローフ
    スイートポテト
    お寿司
    スタート


    短編集 文庫解説は池上冬樹さん
    池上さんによると瀬尾まいこさんは書き出しのうまい作家さんとのこと
    確かに
    冒頭の何行かでぐいっと掴まれて、虜になる
    ほかの作品も手に取りたくなる

  • 三編の短編はひとことで言うとどれも温か、ほんわか。

    改めて瀬尾さんはどんな関係、設定でもそれをまるごとまるっと優しさで包みながら紡いでいくのが巧みな作家さんだと思う。

    優しい愛に包まれ新しい愛が生まれる瞬間も、心がどんどん優しく変化していく瞬間も良い。
    あり得ない設定、交流からもたらされるそれぞれの新しい一歩もまた良い。
    涙がでるほどではない。でも読み進めるうちにしっかり心の中心に優しさが降り積もり、じんわり温かさがひろがり、最後はほんわかする。そんな素敵な作品だった。

    ブクログさん、ありがとうございました♪

    • あいさん
      こんばんは(^-^)/

      瀬尾さん続いてるね♪
      この作品は読んでないなぁ。
      タイトルからして優しさが溢れているね〜

      私、つい...
      こんばんは(^-^)/

      瀬尾さん続いてるね♪
      この作品は読んでないなぁ。
      タイトルからして優しさが溢れているね〜

      私、ついに「Blue」が届いて読んでいるよ!
      面白くて私にしてはスピーディ。
      図書館からもう1冊一緒に届いて焦っているわ(*≧艸≦)
      2019/07/09
    • くるたんさん
      けいたん♪

      そう、これ、ブクログ献本で応募したら送ってくれたのよ♪
      サイン入ってた♡

      これもホッと一息できる優しい作品だったよ♪

      Bl...
      けいたん♪

      そう、これ、ブクログ献本で応募したら送ってくれたのよ♪
      サイン入ってた♡

      これもホッと一息できる優しい作品だったよ♪

      Blue楽しんでるなんてうれしい♡
      平成を懐かしめるのも良いよね♪
      2019/07/09
  • うん、今作も面白かったです(*'▽'*)
    ん〜、でも、ちょっと大人向けだったかもしれない……。

    短編集でした。一作一作がおもしろくて読み応えがありました。瀬尾まいこさん好きの大人の方にはおすすめできるかな。

    どの作品も好きだけど、二作目が特にお気に入りです。浮気しているんだけど、思わず救っちゃうっていう。佐菜ちゃんと私の差に愕然ともしました笑

    他にもいろいろ借りたので、また読みます。_φ(..)メモメモ

  • これこれ。またパワーアップしてる瀬尾さんはとにかく読みやすい。おじさんを拾うとか、同居するとか、初めて見たかも、妖精じゃないごく普通にいるのが、それを拾うとか逆に場の雰囲気を和ませるのか、自分のパートナーがおじさん拾ってどうするかなぁと。ほんのひと時だけど生活して自分のジャージ着てて。
    銀行でお金降ろすときなんかどんどん世界観繰り出す、読書好きな彼氏を覚めるとか、作家さんでもそういう表現するのだね

  • 3作品による短編集です。
    『優しい音楽』
    駅のホームでいきなり声をかけられ、それがきっかけで付き合うことになったタケルと千波。千波の両親に挨拶しておこうと提案するタケルと、それを拒む千波。千波がタケルに声を掛けたのには恋ではない目的があったようで、、、。
    →千波の一緒にいたいって気持ちは理解出来るけど、友達で良かったんじゃってモヤモヤちゃう。でも、みんないい人達なんだよな。

    『タイムラグ』
    既婚男性と不倫関係にある深雪。
    ある日恋人から、夫婦で旅行に行く間一人娘を預かって欲しいと言われ、、、。
    →妻の立場から見ても、愛人の立場から見てもあり得ない話だったけど、娘ちゃんがいい子だった。愛人としたら不倫相手の奥さんが悪い人だと思いたかったし、悪い人であって欲しかったんだろうけど、、、。女性陣はみんな素敵でした。男性もその父も、、、。

    『がらくた効果』
    恋人と同棲中して一年以上になる章太郎。ある日仕事から帰ると恋人のはな子があるものを拾ってきていて、、、。
    →はな子、無理。でもなんかのほほんとした話なのよね。

    3つの話を通してあり得ない設定だったり、あり得ない登場人物が出てくるんだけど、なんだか最後はほわほわした気持ちで終わる不思議な話ばかりでした。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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