NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫)

著者 : 朝井リョウ 石田衣良 小川洋子 角田光代 坂木司 重松清 宮下奈都 東直子

• 双葉社 (2019年7月10日発売)

作品紹介・あらすじ

全世界で聴かれているNHK WORLD-JAPANのラジオ番組で、世界17言語に翻訳して放送された、人気作家8名の短編を収録。几帳面な上司の秘められた過去。独り暮らしする娘に母親が贈ったもの。夫を亡くした妻が綴る日記……。海の向こうに暮らす人々に、私たち日本人の愛すべき姿を細やかに伝えた好編が、オリジナル文庫として登場！

感想・レビュー・書評

[いるかさんの感想 · 2021年5月15日]

ラジオで取り上げられた人気作家のショートストーリー集。
朝井リョウ、石田衣良、小川洋子、角田光代、阪本司、重松清、東直子、宮下奈都。
東直子さんは初めて読みましたが、他の方はそれぞれの特徴がよく出ていた。
小川さんは独特の毒も。

重松氏の「バスに乗って」は「小学五年生」に載っていたもので、よく覚えているけれど、他のものは初めて。

どれも良かったけれど、東直子さんの「日記」はシビれました。
ちょっと他の本も読みたいと思いました。

[キョーさん · 2022/02/22]

知らなかった！
読みたいです！

[いるかさん · 2022/02/26]

キョーさん
ありがとうございます。
是非読んで、感想を聞かせてください。。

[なおなおさんの感想 · 2022年12月2日]

心温まる話ばかりでした。
特に良かった話
【鍋セット】角田光代
　主人公に自分を重ねた。寮生活をするために実家を出たことが、私の独り立ちだった。実家が恋しくなったこと、両親のありがたみを感じたことを思い出した。
【日記】東直子
　妻が日記に綴るのは、亡き夫への手紙。その日記帳として存在し読み取る夫。やがてその日記に“今日で最後にします。明日燃やします”と書かれる。本当の別れが訪れ涙を誘う。

[なおなおさん · 2022/12/03]

moboyokohamaさん、はじめまして。
コメントをありがとうございます。
「アンデスの声」も良かったです。
見たことや聞いたことのある風景を思う描写が見事だと思いました。

[ポプラ並木さん · 2022/12/10]

なおなおさん、
そうそうたる大御所が揃っていますね。
このアンソロジーにはテーマがあるのかな？
心温まる内容、楽しそうです！

[なおなおさん · 2022/12/10]

ポプラ並木さん、おはようございます。
そうでしょ？大御所揃いの短編集でお得な気分です。
テーマはないと思われますが、家族や、遠き日の微かな記憶を想うお話が多かったかなー。

[おびのりさんの感想 · 2022年5月16日]

NHKワールドラジオのラジオ番組で朗読された作品。8名の作家さんの短編集。
どの作品も　聴き流せない名作。日本文化色に満ちているけれど、17言語に翻訳して朗読されたとのこと。ラジオで流されたら、他の事出来なくて困るよ。それぞれ初出が掲載されているから、又、読む本増えてしまいます。

朝井リョウ「清水課長の二重線」
朝井さんは、二十代半ばの心情を書くのが本当に上手。そして、行間読んでついて来てよ。って感じがホント好き。

角田光代「鍋セット」
角田さんは、三十代半ばの情感を書くのが本当に上手。そして、どの作品も自分を振り返るような懐かしさを覚える。

ラストの宮下奈都さんの「アンデスの声」はまるで、この国際放送の為に書かれたようですよ。

他の方の短編ももちろん素敵。
充実の8編。

[おびのりさん · 2022/05/17]

調べて、次に近い所も終わってた。GEOしてみるか、快活クラブか。

[おびのりさん · 2022/05/17]

作家さんの為には、買わないとなんだけどねえ。少し反省しますよ。

[松子さん · 2022/05/17]

快活クラブでもレンタルできるんだ！
あぁ、早くおびの近くにレンタル屋さん
できますよーに！　切実だわっ(>_<)

[ぐむさんの感想 · 2023年12月18日]

重松 清さんの「バスに乗って」
バスの運転手さんと小学5年生の少年　良かった！
私も昔、バスに乗って塾に通っていた時　無口な運転手に何度か降りる場所を忘れられ次のバス停で降ろされた時があったなぁ〜毎回緊張していた事を思い出しました^ ^。

角田光代さんの「鍋セット」
親離れ子離れ…自立していく子供の心境と親への思いが時間と経験を積み重ねて育っていく。お母さんに買ってもらったサイズの異なる鍋がいい味出てます。

著者が一話ごと変わるので文体の変化が読みやすく感じました。

[cinejazz0906さんの感想 · 2022年5月12日]

「NHK･WORLD-JAPAN｣のラジオ番組で､世界の17言語に翻訳して朗読された8人の作家の10の短編集｡どの作品もキラリと輝く魅力に惹きつけられる｡ ことに､初読みの東直子さん『マッサ－ジ』と『日記』、宮下奈都さん『アンデスの声』､角田光代さん『鍋セット』が心の内に静かに沁みてくる｡

[ことぶきジローさんの感想 · 2020年6月26日]

朝井リョウ、石田衣良、小川洋子、角田光代、坂木司、重松清、宮下奈都、東直子『NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のしあわせ』双葉文庫。

さすがNHKがセレクトしただけのことはあり、つまらない短編ばかりが並んでいる。これほど酷いアンソロジーは初めてではなかろうか。真面目に受信料を払っているのに、裏切られた感が強い。何でこの本がブクログのランキングに入っているのか不思議。金返せ！

NHK国際放送のラジオ番組で17ヵ国の言語に翻訳されて朗読された作品から8人の短編10編を収録。収録作は、朝井リョウ『清水課長の二重線』、石田衣良『旅する本』、小川洋子『愛されすぎた白鳥』、角田光代『鍋セット』、坂木司『迷子/物件案内』、重松清『バスに乗って』、東直子『マッサージ/日記』、宮下奈都『アンデスの声』。

本体価格509円
★

[オパールさんの感想 · 2020年11月8日]

短編はなんとなく苦手なのだが、有名作家さん達の名作って事で借りてみた。
NHKのラジオで全世界に流れてるなんて知らなかった。

重松清さんの「バスに乗って」が好きかな。
なんか胸がギュッとなりました。
重松さんの本って優しい。

それぞれの作家さんの個性が出てたかな～と思いました。

[きーうぇいさんの感想 · 2023年6月18日]

様々な作者の短編集。まだ、読んだことない作者の作品が読めたので、その作者の作風を知れることはいい♪
全部ほっこり系で、サクサク読めるので、読書初心者にもお勧めしたい！！
ってか、ラジオで放送されていたんだと知り、聴いてみたくなった！！！

[あすかさんの感想 · 2022年12月10日]

どのお話も20頁くらいでサクッと読める。そして面白い。
初めて読む作家さんもいて、これを機に他の本を読んでみようかなという気になった。

[ささきさんの感想 · 2021年5月15日]

清水課長の二十線/朝井リョウ
鍋セット/角田光代
が特に好きです。
彩る、というにはいささか味気ないかもしれない日常が、後から宝物のようにきらりと光る一瞬がある。そんなお話達でした。

著者プロフィール

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で、「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー。11年『チア男子!!』で、高校生が選ぶ「天竜文学賞」を受賞。13年『何者』で「直木賞」、14年『世界地図の下書き』で「坪田譲治文学賞」を受賞する。その他著書に、『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』等がある。