ほんともう勘弁してください (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523058

作品紹介・あらすじ

毎朝出社するたびに俺に「好きです」と告白してくる女子社員がいた。新卒同期の彼女の告白がはじまったのは入社二年目の夏。それから五年続いた告白はある日、終わった。彼女が突然亡くなったのだ。その後、俺は彼女が日記を書いた日に「飛ぶ」ことができることに気づき、ある決意をする。儚く切ない恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 毎朝出社するたびに、俺に告白してくる同期の女子社員。入社2年目から5年続いた告白は、彼女の死によって突然終わった。
    その後、俺は彼女が残した日記を読むことで、書かれた日に行けることに気が付き、ある決意をする……。


    毎日自分に告白してくる同期の女性社員の命を助けるため、タイムリープを繰り返す男の話。
    女性は主人公に毎日告白してくるだけで別に彼女とかではなく(なんなら主人公には当初別に彼女がいる)、「好きです」「そうですか」みたいなよく分からない関係が5年も続いています。
    同期というだけで、他の名称をつけがたい曖昧な関係。それなのに、女性が死んでから、主人公はそれを助けるため何度も何度も時を繰り返します。過去に戻れはするけれど、未来へ行く方法はないので、同じ時を何度もやり直しながら。何度も女性の死を見ながら。

    主人公も大分大変な事をやっていますが、ヒロインが主人公に向ける感情が、軽い告白に反しあまりにも重い。これは愛通り越してもはや崇拝。純粋一途すぎて、ちょっと不思議な子だけど応援したくなります。

    でも最後にこれだけ言いたい。これちょっと主人公言葉が足りなすぎます……!
    主人公側は何度も何度も時をやり直して、女性の絶対的な自分への愛情に自信があるから良いんでしょうけど、女性側から見たら下手したら訳分からず自分の気持ちを知られているわけですからね。いつも相手に言わせようとしないで最後くらいは自分から言えよ……! とちょっと思ってしまいました。
    犯人がイラっとするのも分かるぞ。そういうとこだぞ。

  • タイムリープ×ミステリー×ラブ
    すごく好きなジャンルの組み合わせで最高でした!
    最初から最後までどんな展開になっていくのかハラハラドキドキしながら一気に読み進めました。
    梶間さんの可愛らしい日記が微笑ましくて。深町くんの気持ちが徐々に揺れ動いていく様もすごく良くて。
    大好きな小説がまたひとつ増えました(*^_^*)


  • 梶間さんがとっても可愛らしい作品でした。タイムリープ系がお好きな方ならおもしろいと思います。

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