ほろよい読書 (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575524895

作品紹介・あらすじ

今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を。酒好きな伯母の秘密を探る姪っ子、将来に悩む日本酒蔵の跡取り娘、自宅での果実酒作りにはまるアラフォー女性……など、「お酒と女性」をテーマに今をときめく女性作家達が描いた、5つの短編小説集。

感想・レビュー・書評

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  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    5つの短編集。
    登場してくる人たちの様々なヒューマンドラマは、どれもフワリとした感じを受けました。お酒が登場してくるからかな。どのお話もふわっとしてきて、ふわりとしたまま終わっていく感じでした。

    お酒がたくさん登場してくるんで、1人でバーに行きたい気分になりました。今の勤務地は赤坂なんですが、バーを調べてしまいました(笑)
    今度、1人で帰りに行ってこようかなと。

    ウイスキーボンボンが久々に食べたくなって、
    コロッケがたべたくなって、
    カルピスとビールを合わせて飲んでみたくなって、と、いろいろと飲食を誘われる小説でした(^^)
    とくに、自宅でシャンディーガフにはまってるので、ダブルカルチャードには惹かれました。今度、飲んでみよう!!

    個人的には原田ひ香さんの「雑」が一番好きだったかな。結婚ってら大変だよな、って感じました。昔みたいに2人が寄り添って生きていく時代は終わったんだろうなって、思います。いろんな選択肢があって、お互いに収入があれば、それぞれの道を選択するときが来るというのはよくわかります。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    (1)ショコラと秘密は彼女に香る
    叔母さんの恋の相手であろう人を姪っ子ひなきが訪ねていく。その先にあるものは、想像していなかった世界だった。

    (2)初恋ソーダ
    独身40歳の果歩は果樹酒にはまっていて、それを楽しみに生きている。

    (3)醸造学科の宇一くん
    農業大学に入学した小春、見えない未来に向かっていく。

    (4)定食屋「雑」
    夫から別れを切り出された女性が、定食屋で働く中で、新しい自分を見つけ始める。

    (5)bar きりんぐみ
    オンラインの飲み会に呼ばれたバーテンダーが、その出会いの中に自分を見出していく。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    (1)ショコラと秘密は彼女に香る
    仲里ひなき 登和子、姪
    笹口登和子 ひなき母の姉

    森川裕樹
    森川さくら
    森川和人 さくらの孫

    (2)初恋ソーダ
    三島果歩 かほ、40歳、独身
    清水詩織 同期

    (3)醸造学科の宇一くん
    桜庭小春
    桜庭宇一 小春いとこ

    (4)定食屋「雑」
    三上沙也加
    ぞう
    健太郎


    田端亜弥

    (5)bar きりんぐみ
    有野 40男
    大塚江理子

    • かなさん
      Manideさん、おはようございます♪
      この作品、私も好きです!
      というか、お酒が好きです(*´∀`*)

      Manideさん、勤務地...
      Manideさん、おはようございます♪
      この作品、私も好きです!
      というか、お酒が好きです(*´∀`*)

      Manideさん、勤務地が赤坂なんですねぇ…
      いいなぁ~♪
      ウチは田舎なので、飲むのはもっぱら宅飲みの
      一人で読書しながら(^_^;)

      あ、この作品にも続編ありますよ!
      『ほろ酔い読書 おかわり』でワインの表紙です♪
      まだ読めてないけど、
      そのうちに(いつか)読みたいと思ってます。
      でも、私はビール党なんで
      この作品の方が魅力的に感じてしまいます(^^)

      ビールの表紙と言えば、冬森灯さんの「うしろむき夕食店」が
      おいしいものもビールもどっちも楽しめて
      内容もよくておすすめです♪
      2023/06/16
    • Manideさん
      かなさん、こんにちは。

      この作品も続編あるんですね〜
      情報ありがとうございます(^^)

      お酒飲みながら読書はいいですね。
      楽しみがたくさ...
      かなさん、こんにちは。

      この作品も続編あるんですね〜
      情報ありがとうございます(^^)

      お酒飲みながら読書はいいですね。
      楽しみがたくさんあることは、人生幸せに歩んでいくポイントですね。
      後ろ向き夕食店のイラストは素敵ですね。美味しそうです♪
      2023/06/16
  • 「おかわり」が面白かったので、おかわりしてみた。
    注目は同郷の額賀澪さんと原田ひ香さん。
    「定食屋『雑』」に勤めて、初めて夫の気持ちや自分の未知なる部分に気づく沙也加。雑さんの粋な計らいにほろっとくる。喪失感を味わった雑さんだからこそのラスト。夫との溝は埋まって欲しいけれど。
    「醸造学科」のライバル酒造の二人の物語も続きが読みたくなる。二十歳の誕生日に飲む特別なお酒。お互いのお酒を飲むことで、わだかまりが溶けていく。二人の距離がグッと縮まる予感。お酒にほんのり酔って、大学生活のワクワク感が高まっていく。二人の選ぶ道が楽しみでならない。

  • お酒にまつわるドラマを味わう。

    5つの短編集。
    どれも違った雰囲気なので楽しめた。

    ○ショコラと秘密は彼女に香る〜織守きょうや
    伯母の秘密とは、姪っ子がさぐる。

    静かな流れの独特な雰囲気が好き。
    5話の中で一番好きかも。

    ○初恋ソーダ〜坂井希久子
    バリバリ働く四十路、マンション買う?

    ひとりでも果実酒作りにハマっても良いじゃないかと思ってしまう。

    ○醸造学科の宇一くん〜額賀澪
    実家の酒蔵を継ぐのか…。

    今は、学生生活をエンジョイすればいいと思うけど。
    しかし、後継者って背負うものが大きいだろうな。

    ○定食屋「雑」〜原田ひ香
    夫が出て行った理由とは…。

    食べ方も飲み方もそれぞれ、好みもいろいろあって然りだな。
    ぞうさんの手作りコロッケ食べたい。


    ○bar きりんぐみ〜柚木麻子
    オンライン飲み会に呼ばれたバーテンダーは…。

    なんか楽しそうだなと感じた。
    コロナ禍では飲める人なら誰もが経験したんだろうか、オンライン飲み会。
    わちゃわちゃ感、ちょっと羨ましい。
    だけど大勢だと喋るタイミング難しそうだなと関係ないことを思ってしまった。

  • 「ほろよい」気分でまったりと楽しめる短編5編。
    どの作品も良かったです。
    織守きょうやさん「ショコラと秘密は彼女に香る」のラストで明らかになる真相には驚き!
    坂井希久子さん「初恋ソーダ」に出てくる果実酒はどれもこれも美味しそうでした。

  • ほろよい読書!いいなぁ~♪このタイトルと表紙、「今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を。」もう、これが読まずに済むわけがないっ!と、お酒を飲むことが大好きな私は思って…一気読み!でもその間飲まなかった(汗)。

    5人の作家さんの作品、どれもよかったけれど、印象に残ったのは坂井希久子先生の「初恋ソーダ」…この中で初恋の思い出として、好きな彼のみ名字と自分の名前をくっつけて悪くないと思ったり、手首の際を押して出たコブの数が将来の子供の数…このエピソード、懐かしいなぁ~私もやったことあるって共感しちゃいました。あとは柚木麻子先生の「bar きりん組」では、家にあるものを使ってのカクテル作り、赤ワインにガリガリ君はやってみたいと思ってます!!

    やっぱお酒はいいなって…お菓子(お酒を使ったもの)にしても日本酒にしても、果実酒でもビールでもカクテルでも、あとはモクテルも!適度に飲んで、また明日から頑張ろうって思える…さて、次の本を読みながら、ビールでも飲みますか(^^)/

    • KORIさん
      かなさん、フォローとコメントありがとうございます!
      お酒好きなので、ほろよい読書読んでみたいと思います♫
      かなさん、フォローとコメントありがとうございます!
      お酒好きなので、ほろよい読書読んでみたいと思います♫
      2023/11/16
    • かなさん
      KORIさん、こんにちは!
      こちらこそ、ありがとうございます(^^)
      こちらの作品、もし読んでみてよかったら
      「ほろよい読書 おかわり...
      KORIさん、こんにちは!
      こちらこそ、ありがとうございます(^^)
      こちらの作品、もし読んでみてよかったら
      「ほろよい読書 おかわり」って作品もあるので
      そちらもよかったら読んでみてください。
      私も読もう読もうと思っているのですが
      まだ読めてないんですが(^-^;
      KORIさん、お酒好きとのこと、私もですよ♪
      とっても嬉しいです!
      2023/11/16
  • 『お酒』にまつわる人間ドラマを描いた五つの短編小説集(アンソロジー)。

    ◎ショコラと秘密は彼女に香る 織守きょうや
    ◎初恋ソーダ 坂井希久子
    ◎醸造学科の宇一くん 額賀澪
    ◎定食屋「雑」 原田ひ香
    ◎ bar きりんぐみ 柚木麻子

    原田ひ香作品は、先日読んだ今村夏子著『とんこつ Q&A 』の表題作と雰囲気が似ていて面白かった。
    また、柚木麻子作品は初読だったが、著者のほかの作品も読んでみたいと思った。
    アンソロジーは短編で読みやすく、新しい発見があるのでとても"お得"だと思う。

    • ひまわりさん
      借買無乱読さん、こんばんは。
      柚月麻子さん、素敵な小説がたくさんありますよ。
      いつか、読んでみて下さい
      借買無乱読さん、こんばんは。
      柚月麻子さん、素敵な小説がたくさんありますよ。
      いつか、読んでみて下さい
      2022/11/22
    • 借買無 乱読さん
      ひまわりさん、コメントありがとうございます。
      近いうちに読んでみようと思いますm(_ _)m。
      ひまわりさん、コメントありがとうございます。
      近いうちに読んでみようと思いますm(_ _)m。
      2022/11/22
  • 苦手なアンソロジーではあるが、今回は楽しく読めた。主人公と歳が近いと思うところがあるな・・
    かっこいいおばさんのお酒の秘密。お酒入りのお菓子もおいしそう。
    親戚の確執。一人娘の重圧。
    コロナ禍に大学のゼミ仲間が持ってきてくれた仕事とは?「キリングミー」にはちょっと笑った。

  •  『ショコラと秘密は彼女に香る』 織守きょうや著
     大好きな伯母登和子さんの想い人と酒豪だった彼女がお酒を呑まなくなり、ボンボンを好むようになったわけを知るために、神戸にやってきたひなき。
     登和子さん曰く、酒で大失敗をしたことがあるから、飲まないのだという言葉が信じられないのだ。
     ほんとうのことを知るために出かけた先でひなきが出会ったのは……。

     『初恋ソーダー』 坂井希久子著
     三島果歩は四十台で独身。果実酒を漬けることが好き。
     だが、現在住んでいる場所ではもう果実酒を置く場所がない。結婚をする予定もないし、マンションを購入しようかと考える香歩。
     同じ会社の友人の詩織は結婚し、一時の母となり、やっと断乳ができて、二人で呑みに行くのだが……。
     パパ活のお試しでもあった飲み会は、詩織の夫が早くもギブアップしたために途中で中断(-"-;A ...アセアセ
     そのまま帰る気にならずに行きつけのバーへ行くのだが、そこでのやりとりから密かに好意を持っていた山城が香歩の家へ……。

     人柄って、表面だけではわからないことってありますよね。少しでも好意があれば大事なものってわかると思うんだけど(゜-゜)

     がっかりするのも一瞬ですよね。最後に香歩が選んだことは私はいいと思うんですよ。うん、人生は自分のためにあるんだから!

     『醸造学科の宇一くん』 額賀澪著
     実家が日本酒の酒蔵の桜庭小春は農業大学へ進学。
     そこには又従兄の宇一がいる。
     宇一の家と小春の家は親戚なのにも関わらず、とても、とても仲が悪い。
     元々は同じ酒蔵だったのに、古きよきものを残そうという兄と新しいものも積極的に入れていこうという弟の間で起こった喧嘩がいまだに継続しているのだ(苦笑)

     だが、酒蔵を継ぐことを決められたレールとしてされてしまっている小春は宇一に問いかけてしまう。

    「宇一くんは、自分の家で造っている日本酒、好き? 酒蔵の仕事ってそんなに楽しいと思う?」

     そんな小春に宇一は学生寮の屋上へ、親に持たされた日本酒を持ってこないかと誘うのです。
     そして……。

     とっても、この作品すきだなぁ。決められたレールを歩くのは楽なようでしんどいと思うのですよ。私は絶対に歩けない。
     宇一が小春の悩みを受け止めて、大学になじむために夜中の大学を案内するシーンが大好きです。

     若い頃にこんなことをしてみたかったなぁ。

     『定食屋「雑」』 原田ひ香著
     夫の酒の飲み方が嫌で、ついつい口に出してしまったことが原因で、夫の健三郎に離婚届を渡されて出ていかれてしまった沙也加。

     夫がいなくなったことで生活は苦しくなり、派遣の仕事だけではやっていけなくなった時に、夫が贔屓にしていた店で求人広告を出していることを知り応募、採用!

     そこで出している料理は沙也加には信じられないくらい味が濃くて、食堂に来る人たちの食べ方も下品。

     ですが、そこから徐々に変わっていく沙也加が素敵。
     私はお酒を呑むと何も食べないので、あまり気になりませんけど、気になる人にはなるんだなぁと思う一作でした。

     『bar きりんぐみ』 柚木麻子著
     大学で同じゼミだった大塚江里子にオンラインの飲み会に参加してくれないかと頼まれたバーテンダーの有野。
     バーテンダーとしての腕を上げてきたのに、コロナ禍で店を閉店している有野にはありがたい申し出だったのだが……。

     当日、PCの前にずらりと並んだメンバーはみんなバーとは縁遠い感じ。しかも有野が効いていた「bar キリングミー」は「bar きりんぐみ」で、保育園のきりんぐみに子供を預けている親の集まりだった(^▽^;)

     そこから始まる飲み会はとても楽しいものとなっていくのが、今の息苦しさを逆手に取っていて、こういう集まりに参加したい!

     お酒はいらないので、読書会でもいいんですけどね。

     最後にこに話が来ていることでなんだか解放された気分になりました。

     何を呑んでも美味しそう。でも、ずっとお酒を呑まないうちに呑めなくなっていた私なのでした(ノД`)・゜・。

  • 今日も1日よく頑張った自分に、ごほうびの一杯を!!
    識守きょうやさん、坂井希久子さん、額賀澪さん、原田ひ香さん、柚月麻子さんが描くそれぞれの物語。
    この本をいつか読みたいと思っていた。やっとその時がきた。
    どの話も、楽しみながら読めました。
    その中でも、初恋ソーダと、bar きりんぐみが、よかったな。
    原田ひ香さんの定食屋「雑」は、相変わらずおいしそうなご飯がたくさん出てきて、ザ・原田ひ香さんでした。

  • お酒は1人でも楽しめるし、誰かと飲めばもっと楽しいし繋がれる。
    いつもの晩酌しながら読むにはちょうど良い短編◎

    『ほろよい』って気持ちよくて
    一番リラックスできる状態よね〜

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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