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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784575525625
作品紹介・あらすじ
郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。至る所にぎっしり詰め込まれた物、物、物。あまりの多さに愕然とし、夫を駆り出すもまるで役に立たない。無駄を溜め込む癖を恨めしく思う望登子だが、徐々に姑の知らなかった顔が見えてきて……。誰もが直面する”人生の後始末”をユーモラスに描く長編小説。
みんなの感想まとめ
人生の後始末をテーマにしたこの作品は、遺品整理を通じて人間関係やその背後にある歴史を描いています。主人公の望登子は、姑の膨大な持ち物に直面し、最初はその多さに愕然としますが、整理を進めるうちに姑の知ら...
感想・レビュー・書評
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自分も40半ばなので
残りの人生を良く考えますが…
そっか
確かに物を残すと、こんなに迷惑なのか
ってのが分かる作品(笑)
それと生きてて
嫌いな人、苦手な人、好きな人がいるとは思うが
所詮 自分の目線だけで見た感想なんですよね
少し目線を変えるより
目線増やそうと思う
俺と兄貴は
叔父が倒れたときに、国民健康保険など全て払ってないのが発覚し、叔父が自己破産
叔父の家は、死んだ親父が保証人になっていて
十数年前に、兄貴と俺はお互いの家を銀行に とられそうになった事がある(ギリギリどうにかなったが…)
そんな叔父はその後ガンになり
余命宣告されてるのに12年生きた(寝たきりだけど)
少し前に叔父が亡くなったが
兄貴は葬儀に出なかったが
自分は母親と参加した
亡くなった人は、普段会わない人と顔を合わせる場を作ってくれるのと
叔父がどんな余生を過ごしたのか、本人の顔から
それと回りの人間から読み取りたいから…
まぁ…期待してなかったけど、逆に期待どおりかなって感じでしたが(笑)
トラブルあって自分も少しは成長する機会もらったし
文句があるなら、本人に伝えた方が早いですよね。
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垣谷美雨沼にハマっています。
垣谷さんは、ともすれば世知辛かったり、重くなりがちな話を明るくコミカルにしてしまえるところが大きな魅力です。
さて、今回は「遺品整理」がテーマです。こんなこと普段真剣に考えることもないですよね。
姑の膨大な持ち物を前に、嫁の望登子が自力で奮闘します。業者に頼むと70万もするのですね。こんなに大変とは知りませんでした。
ところで、これからは人生百年時代に入ると言われています。今ですらおよそ90歳まで半数の人が生きてると言います。長生きできるのはいいとして、「元気年齢」はいつまでかが問題になってきます。
(諸説ありますが、一般には75歳くらいまでと言われているそうです。)
そうなると今の健康を維持し体力もつけねばなりません。私は柔道をしていましたが、30を越えると体によくありません。腰や膝が段々痛くなってきます。マラソンとかが趣味な人が羨ましいです。大好きな釣りも毎日やってると流石に飽きるでしょう。そうなると、仕事してないとつまらない気もします。年齢ごとに職業を変えていく時代になるだろうとも言われていますので。このように「元気年齢」はいつまでか考えるとうかうかしてられない気持ちになりました。
また、持ち物にはその人の歴史が凝縮されていることを知りました。本書では歳を取ってからでないとわからないことがたくさん書かれています。
望登子が片付けども片付けども、天袋や押し入れから荷物が出てくる。一緒に果てしない片付けをしている気持ちになります。
自分も大学の寮に入って、二年後に一人暮らしして、実家に帰って、結婚して引っ越して、とその度に断捨離してきました。ですので、片付けの際の葛藤には共感する事大でした。
でも本だけはなかなか捨てられないです。しかも付箋とか付けたいタイプなので、つい買ってしまいます。本の置き場を断捨離しないと( ̄▽ ̄;)
本書で、物が片付く度、読んでいる私も達成感を味わうことが出来ました。
また、基本出てくる人がみないい人で、人情があって温かいです。
読後感は、雲ひとつない青空のように爽快でした。
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物を溜め込む親を持つ者としては、共感するしかない一冊。
始まりは「なんでこんなに溜め込むの?」なんだけど、片付けをする中で姑の知られざる面を知っていく。こんな風に生き様を目の当たりにすると、数々の遺品(ゴミ?)もちょっと愛おしく思えてくるから不思議。
でも、いざ自分のこととして考えてみると、自分の後始末はしっかりしてもらった方がありがたいなぁ。業者に頼むと100万かかるそうだし。
私も断捨離をしている真っ最中だけど、自分の持ち物は徐々にコンパクトにしていこうと改めて決意!
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遺品整理って、業者に頼むとかなり高額みたい。でも自分でやるのも大変で迷惑。この物語、その苦労だけでなくて、家族とか周りの人達とかの関わりを包み込んで、最後はスッキリ整理してくれます。
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今回の作品も作者さん、楽しめました。
50代になったら身の回りの整理を始めると良い何かで知り、気になっていたテーマが好きな作者さんの作品なってくれて読んでみました。
遺品はどうするのが正解なのか分からないけれども、遺品からその人を知れたり新たな発見があったりと、全てスッキリさせてしまうのも残された人は寂しいのかな…と思えたり。
私自身はやっぱり必要最低限で暮らして、片付ける人が大変な思いをしないようにとは考えてしまいます。
遺品整理の事だけではなく、親に対する思いも人それぞれで納得しながら読み終えました。 -
「遺品整理」
大変だろうなぁ。
まぁでも自分には縁遠い話だろう・・・
いやいや、本当にそうだろうか?
戦後の大量生産大量消費の文化が身に付いて久しい現代人が、程度の違いはあっても必ず直面する問題と言っても過言ではない。「遺品整理」もそうだが、そこに「実家じまい」が絡んでくると、事の大きさが漠然と迫って来る。
あぁ、想像しただけで鳥肌が・・・
本作は、急逝した義母 多喜の遺品整理にひとりで奮闘する望登子が主人公の物語。
竹を割ったような性格で、喜怒哀楽が激しい多喜の終の棲家となった3Kの団地は、余りに多くの物で溢れ返っている。
一方、多喜の比較に毎回出てくる望登子の実母は、常に自らを律して自他共に厳しく、生前に遺品整理をして亡くなった。
果たしてどちらがいいのだろう。
義母に悪態をつきながら遺品整理をしている内に、望登子は自分の知らなかった生前の義母の生き様を知ることとなる。そして、そんな義母だからこそ成し遂げられる遺品整理をするのだった。
実家じまいも他人事ではない。
私も高校卒業後は実家を出た身だが、老朽化した実家のことは年々気になっている。事情は人それぞれだが、とりわけ田舎の旧家であれば同じ思いを抱いている人も多いだろう。生まれ育った家が無くなるというのは、自分の起源が欠けるような感覚にも似ているが、今の時代決して有り得ないことではないのだ。
遺品整理も然りだ。
私も引越す度に物が増えて来た。断捨離ブームの昨今、気まぐれにフリマ出品もしているが、本腰入れてやらなくては!
そして買うなら捨てよう。
捨てられないなら買わない。
遺された者のためにも、そして自分のためにも。
本作は、垣谷美雨さんお得意の「身近なんだけど結構深刻なテーマ」で、人生の後始末の真髄をついており人生の振り返りを促されているようだった。でもそこは流石の垣谷美雨さん。時にユーモアたっぷりに描かれるので、とても読み易くスイスイ読み終えてしまった。特に猫ババアと、パーリー(=パーティ)には爆笑だった。
そろそろ人生の折り返し地点を過ぎたかな?と感じている方には特にお勧めしたい作品。
経験はそう簡単に出来るものではないが、予備知識や考え方だけでも沢山の学びが得られる内容だった。
余談だが「捨てる」じゃなくて含みを持たせた「処分する」で言い換える。処分はリサイクルやオークションやバザーや寄付を連想させるのだという。私は「引退する」とか「卒業する」とか使っていたけど「処分する」も加えておこう!
やっぱり日本語って奥深くて素敵だ♪ -
遺品整理ってこんな大変なのか…と現実を教えてくれてありがたい。転勤族なのもあり、実家は比較的に物が少ないほうだと思うが先を考えると憂鬱になる。物はあの世に持っていけないし、少ないに限ると実感。
本当はお別れする前にいろんなことを話しておくべきだと頭ではわかっているが、まだまだ両親がいつまでも生きていてくれるような気がしてしまう。これは甘えなのだろうか。
自分自身もいつ何が起こるかわからないし、残された人のことを考えると、物は少なくしていこうと思う。物の残し方に、人柄や生き様がでるんだろうな。 -
読み始めは姑と実母を比較し不快な感じがした。しかし、これはおそらく伏線なのだろうなとは思った。姑の遺品整理を通しこれまで気付くことのなかった姑の人となりが伺える出来事が次々と起こる。そして真逆のような生き方をした実母をも、改めて思い起こす事となる。親の事、我が身の事として多くの人達が抱えている問題だけに様々な所に共感を持ち一気に読み終えた。
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だいぶ前の新聞広告に『大好評8万部突破!』なんて書いてあったので「読みたい」に入れていた。
急逝した姑の遺品整理をすることになった望登子さんのお話。
遺品整理かぁ、こういうの読むと他人事ではないな。
物語の中は1時間半掛かるとは言え同じ都内だけど、うちは新幹線使う距離でそうそう通えないし、自力ではやるのは無理だな。
だけど、業者に頼むとしても見積り取って100万円すると言われたら、ちょっとねぇ…。うちは3人兄弟なので3人で分ければ何とか出来ないことはないか、な?
実家の部屋を思い出してみても、あれはどうしたらいいんだろうという物がたくさん思い浮かぶし、祖父の一銭にもならない畑地を母がまとめて相続しているけど、誰も住んでいない田舎にそういうのを遺されても困るよねぇ。
本の中では業者頼みにしないことが『自分の心の整理のためには必要』みたいに書いてあるけど、目の前に片付けるべきものが山積みになっていたら、そうも言っておられないように思うしなぁ。
さて、お話はと言えば、業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始めるものの3Kの部屋にぎっしり詰め込まれた物の多さに立ち竦む望登子さんにやきもき。
近所の人に助けてもらって、隣の人にもいろいろ貰ってもらっても、持ってきてもらったカレーは捨ててしまう姿にあんぐり。
自分の母親のことなのに少しも手伝わず、土産の飾り物が詰まった人形ケースをそのまま家に持ち帰るという夫の馬鹿さ加減にもイライラ。
遺品整理の時に自分の過去や親との関係に向き合うのもいいし、親が生きている間にもしっかり話をしておけという感じで、最後は佳い話風にまとまったけど、『目の前から一気に物がなくなりさえすれば、それでいいというものではない』と言われても、なかなかそうも出来ない中では素直に受け止められない心持ち。
きっと私は、望登子さんにどうなんだろうと言われた『金目の物さえ取り分けておけば、あとは全部要らない』ほうを選ぶと思うぞ。 -
タイトルそのまま。姑の遺品整理をする話。
物がたくさん人間関係もたくさんな姑。
物は処分してすっきり人間関係もすっきりな実母。
どっちが幸せ、何が幸せなのか考えさせられる。
まあ、何事もほどほどがいいなあ。
私の義母も今のところきれいには暮らしているけど、歳をとり片付けは考えたくない様子。
いつかは我が身になりそう。
その時には読み返したい本でした。 -
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主人公の望登子が、姑の遺品整理を自力でするお話。遺品整理と聞いただけで、ため息が…(・・;)
一緒に片づけをしている気持ちになってしまい、読み終わった頃には疲れてしまいました。
時間もお金も労力もかかるので、私自身は後に遺される人のために物の後始末をして身軽にしなきゃいけないなと改めて思いました。 -
亡くなった姑の団地の一室を片すことになった
嫁の望登子のお話。
読んでいて1番強く思ったことは
必要じゃないものは今すぐ捨てなければ!
と本書を読んで、
急いで片付けをしたくなりました。笑
人はいつどうなるかわからないのと
自分が動けなくなったりした時に
整理整頓がされていない部屋を
自分以外の人に見られることがとても嫌だなと
感じました…笑
人は亡くなった時にどんな人と
どういう関わり方をしてきたのかが
明らかになるなと改めて思いました。
本書の姑に対して
嫌な部分しか前半はみえて来なかったけど、
読み進めていくうちに姑の人生を
覗き見る事が出来てとても面白かったです! -
本当に、この作家さんは文章のテンポが良くてすぐに読み終わってしまいますね。
タイトルがストレートなので読むのは少し恥ずかしい気持ちもありましたが、読みおえてやっぱり読んでよかった。
スッキリとしたラストでした。
登場する周りの人たちも人間臭くてとても良かったです。
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昨年から自分の家の断捨離を始めた(終活準備?)
まさかの小学校時代の物が出てきて辟易するも、物を通しての様々な想い出、沢山の思いが自分の中から沸き出してくる。.....だから進まない。
子供の物の断捨離なんてもっと進まない。
この本の文中にも、物は人の人生を凝縮させたようなもの...的なことが書いてあった。ほんとそれ。
物を片付けていく過程で分かる、その人の生き方、生活、人間関係。その人に思いがあればあるほど単に「捨てる!」っていうハードルは高い。
子供たちに迷惑かけるのは悪いわ〜と思って時間体力ある時に断捨離してるけど、少しは残しておいた方が、私のことしみじみ思い出してもらえるかしら〜。.....いやそれは片付けたくない言い訳。 -
元気だった義母が突然亡くなり、遺品整理をする事になった望登子(もとこ)。
70代後半の義母はエレベーターのない団地の4階にある3DKの部屋に住んでいた。義父もだいぶ前に亡くなり一人暮らしだったし、整理整頓が得意な人だったから大丈夫かと思ったけど、そんな事はなく。。。
大量に仕舞い込まれてる服、ハンカチ、お菓子の箱、義父のスーツ、食器類。
自宅から1時間半もかけて通って片付けるのに何ヶ月かかるだろう。エレベーターもない4階から全てのゴミを運び出せるのか?
それに比べて望登子の母は、きっちりと終活して亡くなったので何も遺っていなくて寂しいくらい。
頭の痛くなる問題だけど、ほっこり終わるのはさすが垣谷さん。面白かった。
でも自分で遺品整理しようとは思わないけどね。あと、やはり実子がするべきだと思う。 -
どなたかが書かれていましたが
垣谷さんは題材の目の付け所が
"垣谷さん"というかんじ。今回も一気に
秋の夜長に読破です。
自分の話ですが
母方の祖母が亡くなったのは5年前
一人暮らしで端正な生活をおくり
ピンコロで旅立っていった94歳
こちらの背筋が伸びるおばあちゃんだった。
遺品整理は母の弟(私の叔父)が
すべて対応してくれて、ある程度
整理がついたときに、何か欲しいものや
形見をとりにこないかと声をかけてくれた。
その時に、祖母が残していった
小さなメッセージが見つかり、今も忘れられない。
祖母は自分の死期を悟ったのか
広告の裏紙に走り書き残していた
「(母の名前)、(叔父の名前)、ありがとう。おかげで楽しい人生だったよ」 -
これでもかというくらいものを溜め込み急死してしまった姑の遺品整理に孤軍奮闘する嫁の望登子さん。自制心の塊のようだった実母と常に比較しての作業だったけど、お隣の沙奈江さんや日菜子ちゃん、自治会の丹野さんを通して、人から恩人といわれるほど情のあった義母の一面を知る。
望登子さんの姑のように生きて、実母のように死ぬのがいいのかもなー。
いずれにしても、子どもたちに迷惑をかけることだけはしたくない。 -
相変わらずすごいタイトル…
垣谷美雨さんの小説には、こんな直球のタイトル小説が多い。
『老後の資金がありません』
『もう別れてもいいですか』
『夫の墓には入りません』
『うちの父が運転をやめません』
『代理母、はじめました』等々…
タイトルだけで引き込むのがすごい。この小説も思わず手に取りました。
郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が突然亡くなり、嫁の主人公は夫に頼まれ、自力で遺品整理を始める。 だが、至る所にぎっしり詰め込まれたしょうもない物の山に愕然となり途方に暮れ、独り言のように恨み節をつぶやく…しかし徐々に姑の知らなかった顔が見えてくる。
ちょうど遺品整理をテーマしたドラマも放映しているが、誰もが直面するこんな問題。50代から60代の読者にはきっと共感を呼ぶだろうなあ。
自分がやがて死ぬことを見越して断捨離したり、エンディングノートを書くような人もいるが、大概の人はそうではないから、永遠の問題だろうな。 -
'22年9月4日、Amazon audibleで、聴き終えました。柿谷美雨さん、2作目。
考えさせられました。そして、以前の悪夢のような日々を、思い出しました。
以前、家族の引っ越しを手伝った時に、今作の主人公と同じ事を考えました。「何故、物を集める?」「何故、不要物を捨てない?」と。やってもやっても目処が立たない引っ越しに、ノイローゼになりそうでした。
そして、考えました。「この全て(の物)が、この人そのもの、なんだな…」と。これが、この人の今迄の、人生。良いか悪いか、それはわかりませんが…最後は受け入れました。
あるがままに、相手を受け入れる…そこに、無上の幸せがある、そんなふうに、思えました。
本作を聴いて、その想いを、改めて強くしました。とても、良かったです。感謝。
著者プロフィール
垣谷美雨の作品
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感想 :

自分も50代になり、残り時間をカウントするようになりました。少しずつ、整理も始めてみてます。まずは、明らか...
自分も50代になり、残り時間をカウントするようになりました。少しずつ、整理も始めてみてます。まずは、明らかに『使ってないし思い入れもない』物から。
実家の片づけが大変だったので、自分は、あとに残された人たちの負担を減らそうと思ってます(^o^;)