- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575525724
作品紹介・あらすじ
木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。友人から勧められた日本人が経営するホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。しかし、同宿者がプールで溺れ死ぬ事件が起きてしまう。直後にはバイク事故でもう一人が……。このホテルには「なにか」がある。最後のページまで気が抜けない、不穏な空気に充ちた傑作ミステリーの新装版!
感想・レビュー・書評
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読み終わった後はなんとも言えない読後感を味わいました。
個人的には木崎が最終的に救われたんだと思いたいです。
ハワイに行って何もしない、をしてみたい...
とりあえず"夏への扉"を読んでみたくなりました。 -
ハワイに行ったことがないのでいつも快晴!海キレイ!日本語大丈夫!みたいなイメージしかなかった。ハワイの空気感を感じられたのが良かった。
人が死ぬけどミステリーという感じはしない。主人公の女性に対する考え方がナチュラルに失礼だと思ったけど、これって普通なの…?
たぶん「夏の扉」を知っていればもっとラスト一行の意味を理解できるのかもしれない。 -
Amazonの紹介より
木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。
友人から勧められた日本人が経営するホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。
しかし、同宿者がプールで溺れ死ぬ事件が起きてしまう。直後にはバイク事故でもう一人が……。
このホテルには「なにか」がある。最後のページまで気が抜けない、不穏な空気に充ちた傑作ミステリーの新装版!
最初はハワイを楽しむ、ほのぼのとした雰囲気でミステリーのミの字もありませんでした。
気分転換に3ヶ月訪れることになるハワイ。リピーターお断りの日本人オーナーのホテル。和気藹々とした雰囲気のはずが、ある一人の事故死を皮切りにそこからはジェットコースターに乗っているかのような急な展開の連続でした。
次々と明らかになる登場人物の過去。最初の印象とはまるで変わっていきます。サラッと読みやすかったですが、登場人物は皆ドロドロの過去をお持ちで、気持ちとしては色んなことが渦巻いていました。
そして、新たな事故死。本当に事故死で終わるのかなと思いきや、事件の真相が見えてきます。
そこには、どんでん返しが待ち受けていて、軽めの衝撃でしたが、楽しめました。
ただ、最後の展開は果たして〇〇へ行ったのか?そこのあたりは描かれていないのですが、個人的には行かない方に一票かなと思いました。なので、モヤモヤ感の残る余韻にもなりました。
「嘘」で溢れている登場人物たち。最初と最後で印象がだいぶ変わった物語で面白かったです。ただ、サクサク進みすぎているので、重厚感はなく、サラッとした印象でした。 -
ハワイの話だというのに、ずっと曇天の元でことが進んでいるような、そんなイメージがある。常夏の島というような、ハワイへの思い込みが間違いだと言うことは、冒頭から語られるのだけれど、曇天のイメージは天候だけでなく、ホテルに集う人々の人生にもまとわりついているように思える。ミステリとしては、事件があって、謎とその解明はあるけれど、謎解きとは言えないだろう。多分、そういう話ではないのだ。曇天のイメージに、結末のところで薄日が差す、晴れ間が見えるまで、言い切りたいところだが。
著者プロフィール
近藤史恵の作品






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