- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575525922
作品紹介・あらすじ
日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!
感想・レビュー・書評
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なんだか最近
ミステリー系 楽しく読めないな…
しばらくミステリー系は休もう
前にも言ったが、ほっこり系やヒューマンドラマ系が好きですね…
※だから結局話が変わるけど、俺が何を言いたいかって言うと
【頭が固くて思考がワンパターンの人って高確率で読書家ではないのは一発でわかりますよね?】って事!! -
赤ずきん、シンデレラ、眠れる森の美女、マッチ売りの少女、小さい頃に読んだ童話の登場人物が出てきて懐かしい気持ちに。
赤ずきんが探偵役で、旅の途中で出会う様々な事件を解決していくという連作短編。
のほほんと読んでいたのだが、ラストの章『少女、野暮のマッチを灯せ』が予想以上に良かった。
マッチ売りの少女エレンが作ったマッチを擦ると「見たい夢をみることが出来る」。結果として、世の中にはマッチの幻影に心を奪われる廃人が続々と出現してしまう。人の弱い心につけ込み、依存する商品を作りお金儲けをしている商売は現代にも溢れているので思うところがある。
「本当に人間っていうのは愚かしくて、一方でとても恐ろしい生き物だ。そうやって世の中に廃人を増やしては、今もそのマッチで儲けているやつがいるっていうことだろう?」
せっかく授かった力を悪に使ってしまったエレンが悲しかった。
ラストは最終章らしく盛り上がりを見せ、伏線回収もバッチリで楽しい読書時間となりました。 -
クセのある、キレ者の赤ずきんを
主役に据えたことで
前作よりも深味が出た印象。
また、伏線の使い方が上手くなってましたね!
面白かったです!
映画化??笑 -
赤ずきんを主人公にした連作短編ミステリー。
誰もが知っている童話をベースにしながら、様々なパターンのミステリーを見事に繋げて仕上げていて、ちょっと衝撃的でした。
ブラックユーモアたっぷりなところも、嫌いじゃないかも。 -
なんと橋本環奈ちゃんで映像化!誰もが知ってる物語の中で起こる殺人事件を赤ずきんちゃんが見事な推理で解決していく童話ミステリー!中学生の娘が読んでいたので借りましたが、まぁ~お子様向けのお話。初めてのミステリーには良いのかもね
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シュペンハーゲンまでクッキーとワインを届けるため旅を続ける赤ずきん。
その途中で遭遇するのは、様々な童話をベースにした難事件?
童話を下敷きにした様々な事件を、赤ずきんがシュペンハーゲンという町までクッキーとワインを届けるための旅の途中で解決していく童話×ミステリ
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」などの世界で起こる事件を4作収録。
今年(2023年)実写映画化もされた一作です。
魔法の存在するファンタジーな世界観での話ですが、どの話もそれぞれ密室殺人やアリバイ証明などミステリ的テーマも設定されており、ライトな読み心地ながらも楽しく読めます。
”全編を通した謎”も面白かった。
馴染みのある童話をベースにしてはいますが、皮肉の効いたブラックファンタジーに変貌しています。犯行方法はともかく、動機もリアリティがあって結構シリアスなので、綺麗で優しいプリンセスやハッピーエンドを愛する方にはとても勧められないな……。
ちなみに、読んでいる途中でびっくりしたのですが、妖精や魔法のあるこの作中世界、なんと普通にヨーロッパにあるらしく、イタリア出身の男性が出てきたり、赤ずきんの向かっているシュペンハーゲンもデンマークにあるそうです。
現実との地続きにとんでもない作中世界が広がっていて、異世界に迷い込んだような不思議な気分になりました。 -
日本昔話×ミステリの「むかしむかしあるところに、死体がありました」の次に出した作品で、今回はグリム童話×ミステリでなおかつ連作短編集になっています。
個人的に前作よりも面白くなっていると感じた。
どちらかというと大人のグリム童話のような少しブラックな世界観で、なおかつ少しコメディも挟みつつで楽しく読めました。
それぞれのロジックもその舞台装置だからこそ出来るもので、それでいてしっかりフェアに作られている為、作者の手腕を感じました。 -
Netflixで映画化されているのを見て、まずは読みたいなって思って貸し出しました。表紙イラストがレトロで可愛い。橋本環奈ちゃん、赤ずきん役ぴったりだな〜♪
いちばんのお気に入りはマッチ売りの少女が出てくる最終章でした。
マッチ売りの少女に対するイメージが変わっちゃった。
赤ずきんと一緒に旅をしている気分で読んでいて楽しかった。 -
主人公は赤ずきんだが、物語は有名な童話をなぞる。その物語の中で不自然な死体と出会う赤ずきんが、事件の謎解きをしていくという筋書きだ。
なかなかの新ジャンルで楽しめる。
童話をアレンジしているのだが、それがまた上手く纏められている。
シンデレラでは誰が死体で、その犯人は誰なのか?読む前に少し考えると答え合わせができる楽しさも味わえる。二転三転する意外性が面白い。
ヘンゼルとグレーテルでもなぜか赤ずきんが居合わせる。悲しい物語ほど殺人の動機が生まれやすい。さて密室殺人の真犯人は?
眠り姫は100年眠り続けている。またまた赤ずきんがやってくる。口は災いの元である。
マッチ売りの少女を赤ずきんが狙う。マッチをすると夢が叶うところは、実際の物語と乖離しているが、そこがこの物語のポイントになる。追い詰められると人は逃避するところが、リアリティがある。
シュペンハーゲンを目指す赤ずきんの道のりは何て遠いのでしょう。
あなたの犯罪計画はどうしてそんなに杜撰なの?と赤ずきん探偵が、口癖のように言うのも決まり文句として貫けば良いのにと感じた。 -
童話のその後を、ミステリーに仕立てた物語。かなり原作からはキャラが変わっているので、そこが気になる人は読まないほうが、、、。
ハチャメチャな劇を見終わったような読後だった。
Yもほっこりした本が大好きです!
今は、本棚にミステリーしか入ってないないんですけど(笑)
Yもほっこりした本が大好きです!
今は、本棚にミステリーしか入ってないないんですけど(笑)