- 本 ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575526899
作品紹介・あらすじ
「ひとりの生活」をテーマにした6名の女性作家によるオール書き下ろし競作集。物騒なので番犬のレンタルサービスを始めた女性。一方で見守りペンダントを身につけ、頼りにする女性。遠距離恋愛をしながら山暮らしを愛おしむ草木染め作家。週末に一人で映画館に行く趣味にお仲間ができた教師。郊外に戸建てを買ってすぐに夫に先立たれた妻。マンションの大家さんとの交流が人生の転機となる住人――笑わせられたり、ほっこりしたりしみじみしたり。味わい違ってどれもが面白い。時々引っ張り出して読み返したくなること請け合いの本棚本。
感想・レビュー・書評
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ひとりの生活、それもある程度の年齢を重ねたひとり住まいの女性は…。
気楽でいいっていうことがよくわかる。
それぞれに面白く、ほっこりしたり、ちょっとせつなかったり、しみじみしたり…と。
だけど孤独だとは描かれてないところに女性の強さを感じた。
人気女性作家6人の短編集。
「リクと暮らせば」〜大崎梢
レンタル番犬サービス、月十万円かぁ…。
「幸せの黄色いペンダント」〜岸本葉子
フィギュアスケートに一喜一憂する推し活。
「永遠語り」〜坂井希久子
山奥でひっそりと草木染め。
「週末の夜に」〜咲沢くれは
ひとりの映画鑑賞。
「サードライフ」〜新津きよみ
終の棲家を買った途端に夫が亡くなるが…。
「最上階」〜松村比呂美
土付き野菜からの縁でマンション内でコミュニティ。
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おひとりさまの女性たちを描いた短編集。
ちょっと笑えたり、切なかったり、考えさせられたり…どのお話も良かったです。
特に、レンタル番犬、サードライフのお話が印象に残りました。 -
おひとりさまをテーマにしたアンソロジー。
気ままで自由、でもちょっぴり淋しい時もある。そんな一人住まいは、羨ましいなと思った。
なんやかんやで、みんな楽しそうにしているから。
6話とも主人公は女性だからというのもあるだろうか。年をとってから一人になっても、女性の方が活動的で生き生きしている人が多いイメージがある。
登場人物たちのように自分で自分のご機嫌をとれるようにしたいなぁ。 -
六人のお一人様のお話し。
私は週末の夜に サードライフ 幸せの黄色いペンダントが良かった。
一人暮らしにつきものの不安をどう解消するか…。
レンタル犬をかう、緊急連絡ペンダント、コミュニティーを作る、マンションを売るなど、人それぞれ解決方法は違うが、短編を読み終わる度、一人も悪くない、一人で、よくないと思える。
人は十人十色。人生も人それぞれなんだから、答えはないんだ。
自分で決める
お一人様に元気と勇気を与える一冊。
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女性作家6人による一人暮らしをテーマにした短編集。
どんなおひとりさまの話かと思って読んでみましたが、独身、離婚、死別と様々な背景があって40〜80代と年齢層は高め。それぞれ読みやすく味わい深くて、レベルの高いアンソロジーでした。
一人暮らししたことがない私としては身につまされるというか…
健康とお金に不安がなくて、自分らしく楽しく暮らせるのが理想だと思いました。あと大事なのは人との適度な距離感。
個人的には山奥の古民家で暮らす草木染め作家を描いた坂井希久子さんの「永遠語り」が一番好きでした。
レンタル番犬の話の大崎梢さんの「リクと暮らせば」も良かったです。 -
いろんな作家さんの話が読めて良かった
自分的には
リクと暮らせばの大崎さんと
言う作家さんの話が1番読みやすかった
アンソロジー作品は
普段出会えない作家さんの
話が読めてこれがきっかけになって
他の小説を読んでみる事が多いので
楽しめた -
いわゆる、おひとりさま女性の「ひとり住まいを楽しむ中で起きるほんの一幕のドラマ」をテーマに6人の女性作家が書き下ろした短編集。
個人的には、レンタル番犬の話を描いた"リクと暮らせば"がよかった。
一方で、女性作家が描いているにも関わらず、夫に先立たれて心細い思いをしたり、親のことを心配しつつも邪険に扱いがちな子どもに対し嫌な気持ちになったり、DVを逃れるためにシングルマザーになっりする話が多く、おひとりさまのイメージはそういうものなのか、と若干残念な気もした。 -
これ、いい。それぞれの理由でシングル生活を送ることになった6人分のストーリー。いや、6つの人生。死別、未婚、離婚。短いから重たくもならない。
どころか、みなさん生き生きとされてまーす(笑)
よく世間では男は先立たれるとなんとやら、なんて言うけど女性のたくましさは眩しい。その太陽光を浴びてないと男は枯れるんだろね。これ枯れてる目線ね。
最後の不動産投資のおばあちゃんだけは、ちょっと笑ってられない。勝ちパターンの人生を見習わなければと妙に真剣になってしまった。 -
高齢女性のおひとりさま日常を覗く短編集。
わんちゃんとの暮らしを羨ましく思ったり、あなたもやっぱりペンダント買ったのか!と突っ込んでみたり、サードライフのお話にしんみりしたりとどの話もテンポよくサクッと読めた。
ひとりだからといって気楽なわけじゃないし、心細くもなる。
なんでもひとりでやろう!と決心してる人より、環境に合わせて変わろうと挑戦している人の強さを感じられる本だった。
アンソロジーの作品





