京都寺町三条のホームズ 見習いたちの未来展望 (20) (双葉文庫)
- 双葉社 (2023年10月11日発売)


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本 ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784575526998
作品紹介・あらすじ
大学3年の夏休み。京都国立博物館でマネージメント担当のインターンとして働くことになった葵のところに、香港のジウ・イーリンから電話が入った。「香港の美術館での展示会に円生の絵が飾られている」小松探偵事務所から姿を消した円生は、香港にいるのか? 清貴と小松は香港に飛ぶが……。
感想・レビュー・書評
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葵と清貴が滋賀を旅行する話では、いつか行きたいと思っていた滋賀県だったため、ワクワクしながら読みました。行きたーい!
秋人さんの舞台の話では原作と違ったエンタメ世界について、現実で起きている悲しいニュースからメディアミックスについて考えさせられました。そして、ちょっとの違和感からの清貴の謎解きや秋人さんとのじゃれ合いが相変わらずです。
きな臭い雰囲気の第三章は菊川や風雅も登場し、過去の話が一部決着な感じでした。
葵の京博でのインターンと並行していて盛り沢山でした。そしてもう20作(番外編除く)。葵も『京都府警あやかし課』を読んでいるみたいで、嬉しいです。 -
シリーズ20作目。
滋賀旅行と、相笠クリスの舞台の話と、葵の京博インターンの話と、円生とホームズの話の4本柱。
その中でもホームズと葵の関係性に深く関わるのは、後半の2つのお話。
過去の行いが今の恋愛の足を引っ張る、というのは本当で、たまたま葵が「今」を見てくれる人だったから、ホームズが助かっただけのこと…
また、最後の葵からホームズへの「お願い」と、その理由には、とても共感でき、そのとおりだなとおもう。
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今回は葵が京都国立博物館にインターンを申し込むのと、ホームズさんの誕生日プレゼントで滋賀のペンションに旅行へ行った際にガラス館で起こった出来事での謎解き、京都の南座で、秋人さん座長、原作相笠先生の舞台が行われるのだけど、公式アカウントに投稿された相笠先生への悪口の謎解き、そして円生が小松事務所やホームズさんの元を離れて香港の美術館で入札ありの展示された絵にまつわるエピソード。
なかなかにてんこ盛りの内容でした。ぶれないのはホームズと葵のラブラブっぷりかな。円生はいい加減ふらふらしないで幸せな生き方して欲しい。あとは、この巻では博物館的なエピソードが好きでした。
イチャイチャっぷりが大人なので、中学校から。 -
20巻目は、本編に戻った感じ。
前巻よりも、ずっと面白かった。
とはいえ長くなってきたので、ぼちぼち大きな区切りがついてもいい頃かも。
清貴と葵が出かける先が、実際にある観光地や名所などで、そこの解説を読むのも楽しい。
滋賀県をじっくり観光してみたくなった。
葵の京博でのインターンの話も、博物館の裏側が垣間見れて良かったし、ギャラリー・ストーカーのような時事的な話題もうまく取り上げていたし、何より葵自身が成長してどんどん魅力を増す=清貴がますます葵に夢中になる様子が微笑ましい。
クールで頭脳明晰だけどちょっとひねくれたところがある腹黒美青年が、葵の一挙一動におたおたし、わんこ感を出す。そのギャップにやられる。
魅力的なキャラに育ったなぁ、と思う。
そして、ふたりの間も大きく進展しようとしているところが見えたのも良かった。
ここ数巻の中では、読後の満足感が高い巻だった。
円生の今後など、続きが楽しみ。 -
今回は心に刺さる言葉はあまりなかったが幸せについて、目標を達成したら幸せとか思って達成しても一時だけで無限ではない。心の持ち様によるもの。
そうだよなぁ。そして恵まれている環境にあるだけで行動に移さないのはチャンスを逃している。行動に移す恐さ。自分は恵まれていないからと思っていたが行動に移す勇気はなかったので他人を羨む資格もない。やはりこの本は考えさせられるし他人にも勧めたいし、また再読したい。
これだけ長く続くのはちゃんと理由があるんだなぁ -
いつもは京都に行きたいと強く思うけど、今回は滋賀にも行きたくなった。
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清貴の誕生日を祝って滋賀へ旅する葵と清貴。確かに滋賀県は損してる、行きたくなった。秋人の舞台でSNSトラブル発生。トラブルをも利用する相笠先生、結構好きなキャラ。葵は京都国立博物館でインターン、清貴は円生を追って香港へ。博物館や美術館、アーティストの現実と収益を上げなければ生き残れない現実。文化をどう守っていくら私達も考えないといけない。終始ラブラブな二人、葵に骨抜きの清貴が面白い。
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好きなシリーズ。
葵さんのインターン生活、円生さんの新しいステップ。清貴さんよりまわりの人たちが主役なシリーズ。ミステリー感・謎解き感は少ないかなぁ。
著者プロフィール
望月麻衣の作品





