宝石喰いの悪女 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2024年4月10日発売)
3.45
  • (1)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575527490

作品紹介・あらすじ

常識を超える量の宝石を収集することが原因で、国民から『宝石喰いの悪女』と嫌われている公爵令嬢のエリザ。
婚約式で自身に戴冠された国宝のティアラに対し「これが国宝? こんな塵屑いりませんわ」と言い放った彼女は、婚約者の王太子から婚約破棄と国外追放を命じられてしまう。
そんな時、隣国の皇太子がエリザを自国に連れ帰りたいと申し出た。
実はエリザは、宝石収集が趣味の「悪女」なんかではなく、宝石の鑑定眼を持っている聡明な淑女だったのだ。
世界最大の宝石の産出国である隣国の皇太子はそんな彼女の鑑定眼を利用するつもりだったのだが、持ち前の聡明さと行動力で問題を解決していくエリザにだんだんと惹かれていき――。
宝石が織りなすラブ&ミステリー、ここに開幕!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 個人的には主人公の性格というか人物像が終始ブレているように感じてしまいました。
    時には冷静沈着、かと思えば後先考えぬ物言いや、チラリと垣間見える乙女な部分。「そういう性格」や「アレクにだけ見せる一面」と言われればそれまでなのですが、なんとなく、うーーん。うまく説明はできませんが、「エリザ」という子はどんな子?と聞かれると説明に困ります。

    しかし、お話の本筋はとても面白かったです。
    『宝石喰いの悪女』という二つ名にふさわしく、宝石に関する事件を次々に解決。徐々に信頼を得ていきました。まあ、まだまだ怖がっている人の方が多いようですが…。

    最後にはアレクのプロポーズを受けている場面もありましたし、「祖国を助けよう!」みたいにもなっていたので、続編があるフラグがビンビンでした。楽しみです。

  • 主人公が行く先々で本人が意図していないのに問題や騒動に巻き込まれ、何なら犯人と疑われ、解決はするのだが何故かその度に悪名が追加されていくという悪循環に陥るお話。
    言動に確かに軽率な部分があって、それで誤解を招くこともあるのだけれども、本人はいたって真面目ないい子なんですけど、皆さんの誤解が過ぎる。
    しかもその誤解する相手が国のお偉いさんだったりするから、余計にたちが悪い。
    解決して、誤解は解けたり味方が増えたりする一方で、世間一般的には悪名がより広がっていくという。
    主人公の立場がお労しかった。
    皇太子が最初から味方だったのは本当に救いだった。

    謎解きに重きを置かれているせいか、その後の例えば捕り物に関しては実にあっさり、数行で片付くこともあって物足りない部分も。
    基本的に彼女が謎を解いたら、それで後は難なくおわり!なパターン。
    但し怖がられる悪名は追加……えー。
    また犯人も根っからの悪人が少ないイメージで、犯人側の方に寧ろ救済があるというか。
    主人公頑張っているのに。
    何とか最後に名誉は回復されるのでいいのですが……いいのか?

  • 一冊で納めたかった感じ。

  • 宝石の話なので読んでみました。表紙の絵がなければどんななりの人達なのかいまいち分からないので、漫画で読んだ方がいいかもしれません。自分がラノベを読み慣れてないからなのでしょうけど。恋愛の方は外国っぽくて良かったですけど、宝石の話はもう少しマニアックな要素が欲しかったです。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1985年宮城県生まれ、東京農業大学卒業。大学図書館司書をしながら執筆活動を行い、2014年「神さまのいる書店 まほろばの夏」で第二回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉を受賞しデビュー。
著書は『後宮妖幻想奇譚 鳳凰の巫女は時を舞う』(双葉社)、『リモート授業になったらクラス1の美少女と同居することになった』(SBクリエイティブ)、『食いしんぼう魔女の優しい時間』(光文社)など多数。

「2022年 『陰陽師学園 ~式神と因縁の交錯~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三萩せんやの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×