俺ではない炎上 (双葉文庫 あ 71-01)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575527582

感想・レビュー・書評

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  • 途中まで読みたくなくてしばーらく放置していた本。
    こういう展開はしんどくて見ていられない…
    でも読まないと救われないので、一定の日にちが経ってから読んだ。
    最悪な結末にならず本当に良かった。
    途中でちょいちょい引っ掛けてきていたね。
    犯人の動機、弱くない?
    そんなことない?

    安易に正確な情報かわからずにリプライとかコメントとかしないように改めて気をつけようと思った。

  • SNSでの炎上をテーマにした社会派ミステリー。
    めちゃくちゃ面白かったです!!
    ほんタメ文学賞のインタビューでもおっしゃっていたように、100:0で炎上したときの恐ろしさがここまでリアルに描かれていて、ほぼ全ての人間から信頼を失っていくところがとても怖く、Xのポストの表現も実際にありそうな物ばかりで、恐怖感さえも覚えました。主人公の山縣泰介はハウスメーカーの営業マン。堅物で自他共に厳しい一面を持つ男。自分では恨まれる覚えはないと思っていたが今回の炎上で自分が本当はあまり好かれていなかった事に気づき自分の言動を振り返っていくところは読者でもある自分も身につまされる瞬間だと思いました。自分に取っては何にもないことでも相手にとってはトラウマになることあるという事も今回のテーマにあるのかと思いました。
    また、住吉のようにたった一つの拡散のおかけで一気にひろがってしまうというSNSの怖さも体現していると思いました。一つのタップで拡散できてしまうことから自分がやったという意識も低いところがリアルだと思いました。
    それ以外にも多くの伏線や叙述トリック、人物描写の丁寧さなど面白いポイントを多いので是非読んでみてください。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    山縣泰介:小山力也
    山縣夏実/サクラんぼ:内田真礼(幼少期:鬼頭明里)
    山縣芙由子:能登麻美子
    青江:戸谷菊之助
    野井:吉野裕行
    堀健比古:諏訪部順一
    六浦:小林千晃
    住吉初羽馬:小野賢章
    マチ子:くじら
    江波戸琢哉:山下大輝

  • めちゃくちゃ面白かったです。
    登場人物の視点がテンポよく切り替わり、
    徐々に全容が明らかになるので先が気になって仕方なく
    一気に読み終えてしまいました。
    なるほど、もう一度読み直そうと思いました

  • 文庫化するのを待っていました。
    主人公の泰介が逃亡し始めてから、追われる感覚が読み手にも伝わり、とても恐ろしくハラハラしながら読みました。
    泰介が逃亡する中で、自分に対して周りが抱いていた印象との違いに気付かされ、自分自身を見つめ直していくところが良かったです。
    登場人物を通して、『自分は悪くない。自分の価値観だけが正しい』という考えが無意識に根付いていていることに気付かされ、恐ろしく感じました。
    ラストの展開に、おっ!っと驚きもあり、仕掛けも面白かったです。

  • 一気読みでした。

    読んだ人と語り合いたい。
    そう思わせる本でした。

    まず、主人公。

    ネット上にあんな投稿がされたら
    他に犯人がいるなんて
    誰も思わない。

    また、ネットを見た人達の
    SNSやリアルでの反応も
    現実にあり得そうで怖い。

    キーは、夏実。
    浅倉秋成さん、上手すぎです。
    SNSの虚実混じった中に
    偶然真実もあったり。

    本作には関係ありませんが
    「ショーハショーテン!」も
    楽しみにしてますし、
    ジャンボも応援してます。
    ※わかる人だけ

  • -------------------------
    ある日突然、SNSで
    「女子大生殺害犯」とされた男

    成りすまし
    誹謗中傷
    冤罪
    血の海地獄
    俺は悪くない

    「六人の嘘つきな大学生」の著者が放つ、
    炎上逃亡ミステリー!
    -------------------------
    ずっと気になっていて、文庫で見つけて手に取りました。
    これは平日読んではいけないです。苦笑
    続きが気になって仕方ないです。苦笑

    無実の人間が、
    勝手に犯人として炎上して、
    さらに日本中から追いかけられる。
    人の目とカメラとSNS。
    リアルに怖かったです。

    逃げても逃げても拡散されていく情報。

    たどり着く真実とは。

    自分が認識している自分と、
    人から見える自分には違いがあるのかもしれない。
    カメラとネットが凶器に変わる瞬間。
    リアルな周囲を信じられなくなる瞬間。

    主人公を含めた複数目の視点で物語が展開されますが、
    これもまた揺さぶられる感じで、
    一気読みしたくなるスピード感でした。

  • 文庫化されて、即購入。

    同氏の『六人の嘘つきな大学生』は
    前後編で主に二人の視点から語られているが、
    今作は四人の視点で物語が進んでいくため、
    より重層的な味わいがあった。

    そして、この "2" ではない多数視点というのは、
    この作品が扱っているテーマを考えると、
    至極妥当なものに思える。
    物語の真実は一つであっても、
    一人一人が見る世界は一様ではなく、
    誰もが自分の見ている世界が真実であると
    思っている。
    それは人が自分を保つための正当な本能であるため
    仕方のないものに思える。
    その事実を踏まえたうえで、
    私達がこの情報化社会でどのように
    たち振る舞っていくべきなのか?
    そんなことを考えさせられる作品でもあった。



    自分も窮地に立たされたとき、
    果たしてピンバッジを投げ捨てられるだろうか?


    今回もしっかり騙された!

  • 一気に読めて、そうきたかと言う感じ。
    途中で時間軸が違うのに気がつかないともう一回戻ることに。
    親子、夫婦、職場内外の人間関係、
    それぞれが絡み合う。
    わたし個人としては、ネットの使い方の疑問を講じる警察官と、取引先の匿ってくれた青池のSNSの文章の見破り等は面白かった(笑)
    インターネットに疎いと何も始まらないのに巻き込まれるそのインターネット(SNS)に疎い主人公。その主人公は人にも我にも厳しい。
    だから起こったのか。
    とは、言え、
    人はSNS上だけでは、他人のことなど解らないものだから、簡単に投稿拡散なんてしちゃいけない

  • これは、、おもしろい!んだけど、ごめんなさい。もう一度読まなきゃ、、、
    後半「え?待って?待って?時間軸理解してないのか?わたし」ってなる(笑)

  • 浅倉秋成作品が好きな人はもちろん、ミステリーを読んだことのない人にも勧めたいくらい面白い作品でした。(自身がミステリー初心者だからかもしれませんが)

    前半は絶望的な状況が続き、無理だろこれ…と思うような展開。ですが、物語が進むにつれて状況が変わっていく展開は、さすがと言える構成でした。

    やはりミステリー小説なので、注意深く読んでいたつもりだったのですが、まんまと騙されてしまいどんでん返しを喰らいました。
    ピースがハマっていく感覚は気持ちの良いものでした。

    個人的には解説まで読むことをお勧めします。
    私は色々と考えさせられました。

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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