逆転ミワ子 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2024年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784575528008

作品紹介・あらすじ

人気上昇中のピン芸人・ミワ子が、コミカルなエッセイ&ショートショート集を発売した。一見なんの変哲もない芸人本……と思いきや、なんと発売直後にミワ子は行方不明に。人気俳優と結婚したばかりで、公私ともに順調なはずのミワ子に何があったのか!? 全ての秘密は、この本の中に隠されていた。後日談で明かされる真実に日本中が震撼する。またもやミステリー史上初のトリックが炸裂! 逆転シリーズ第3弾は『逆転美人』をも凌駕する衝撃作。あなたにこの謎が解けるか!?

感想・レビュー・書評

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  • 発想力抜群のショートショートに爆笑!今回もやってくれたトンデモ本、逆転シリーズ最新作 #逆転ミワ子

    ■あらすじ
    お笑い芸人のミワ子はエッセイ&ショートショートを発売、その本には様々な体験や笑えるストーリーが書かれていた。発売後ミワ子は人気俳優と結婚、幸せな生活を送るはずだったが、突然彼女は行方不明になってしまった。発売された書籍にはどんな秘密が隠されていたのか、そして彼女の行方は…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    藤崎翔先生のびっくり本『逆転美人』に続く作品ですね。まぁ前作を知っている人にとっては、どんな仕掛けかなんとなく見当はつく。しかし読みながら色々探ってみたのですが、これが案外わからないのよ。途中ヒントらしき記述があるので怪しんだんですが、それでもわかんなかったなー。してやられました、悔しい。

    さて本作ですが、ショートショートがニクイすね~。さすがは元お笑い芸人の作家先生で、毎度毎度発想力に感服します。以下、お気に入りのショートショートです。

    ○貴方と最後の一問一答
    男女の修羅場なシーンでドキドキするんですが、一気にズッコケる大好きな作品。ちゃんと答えがあるというアホさ加減に感動。

    ○二十二歳人当たりよし
    バイトの面接にきた女性の物語。本質的には中らずと雖も遠からずなのが悲しい。

    ○まりえちゃんをね捕まえたんだ 【おすすめ!】
    『お梅は呪いたい』を思い出させる一作、こういう作品を書かせたら天下一品ですね。正直文芸性も何もないんですが、この「はちゃめちゃ感」が力強いし、カワイイ毒素みたいなのが脳天を突き抜けるんすよ。おもろかったわー

    ○愛情力計を妻に
    なんとなく身に思いがあってワロタ、ワロタ… しかし普段一番近くにいる人の大切さって、ついつい忘れがちになりますよね。感謝を大切にしましょう。

    さて、もうシリーズ化してもいいんじゃないでしょうか、年1冊くらい出してください(大変だと思うけど)。これからも是非、紙の本で遊び続けてほしい!

    ■ぜっさん推しポイント
    文化庁が公表した「2023年度 国語に関する世論調査」によると、本を月に1冊も読まない人が6割を超えているそうです。書籍以外の娯楽コンテンツに時間がとられているようで、人はどんどん本から離れていっちゃいますね。

    正直こういった作品は邪道だと思っちゃうんですが、普段本を読まない人に興味をもってもらうという意味では、かなり貢献してると思うんです。特に本作はショートショートが多く気軽に読めますしねー。まだまだ面白い仕掛けを待っています!

  • 逆転美人が衝撃だったのであの感覚を味わいたく読了
    本でしかできないトリック
    帯が前作凌駕とあるので嫌でもハードルが上がる

    感想は、ハードルが上がり過ぎで、下をくぐってしまった感じ
    前作で免疫ができちゃったが
    道中のエッセイ・ショートはそれだけでも面白い

    普段電子書籍なので、本で読む楽しさを味わう
    けど文庫は文字小さくて私は苦手…

  • 「これぞまさに逆転ミワ子」

    そんな一冊でした。
    藤崎さんの今まで「逆転シリーズ」は全て読みましたが、私的には本作が一番面白かったです。

    人気芸人「ミワ子」がエッセイとショートショートをまとめた本を発売。しかし、発売後ミワ子は行方不明となる。ミワ子が行方不明となった理由は、この本に隠されている・・・
    といったあらすじ。


    まず、作中作のエッセイとショートショートがそれ単体だけでも面白い。「大人が注意できずに」「貴方と最後の一問一答」「てる子が漫談いたします」は好みでした。

    そして、「逆転美人」と同じ位の驚きを与える仕掛け。違和感はありました。そして、しっかりヒントもありますが、気づけませんでした。こんな仕掛けよく考えるなぁ。

    エッセイやショートショートの中の伏線も回収し、逆転に次ぐ逆転。

    205ページなのに、満足感がある一冊でした。

    「逆転シリーズ」このまま続いて欲しいです。次はどんな仕掛けをするのか。藤崎さんの試みに大きな期待をしています。

  • またまたすさまじい本を読んでしまった...!!
    芸人・ミワ子がショートショート&エッセイ集をまとめた著書『ミワ子の独り言』を残し、失踪してしまった。大半は著書を小説内のページ数やページサイズもそのままに読みその後の後日談にてこの著書に隠された真実が明らかになっていくという物語。
    純粋にショートショートとエッセイが面白く、どんでん返しがある事を忘れそうになってしまう。本の仕掛自体は最後のエッセイの文章で見つける事が出来たもののやり方が分からずな状態で、真相を読んで「こんなこともできるんだ!」という衝撃と労力が凄まじかったんだろうなと言う苦労が見えて藤崎先生に賛辞を送りたいです。

  • 逆転美人の作者の作品!
    更に帯に『紙の本の限界突破トリックを見破れますか?』とある以上警戒しないで読むことは出来ない!!!

    しかし、本作は主人公【みわ子】によるエッセイとショートショートで描かれているのだが、これがまた面白い!

    そんな訳で仕掛けも気になるが、次から次へとページを捲りたくなる面白さでした。


    しかし、逆転美人に驚かされただけに、それ以上の驚きではなかった。

    個人差はあると思いますので是非みなさんの目で見比べて下さい!

  • 逆転美人を凌駕する仕掛けあり!ということで読んでみた一冊。
    逆転美人はストーリーに飽きてしまったのだが、本書はエッセイとショートショートの繰り返しで読みやすかった。
    まずは、おかしなタイトルが並んでいる、と誰もが感じそう。
    タイトルに仕掛けがあるなと思いつつも、ストーリーが面白かったので仕掛けは気にせずに最後まで読むことにした。

    最後のエッセイに仕掛けをみつけるヒントが書いてあり、偶然にその仕掛け内容が読めてしまった。
    読めたが、チョット意味不明で「どういうこと?」と考えてしまった。

    自力で隠されたメッセージを解読することもできたが、めんどうになり、気楽に「後日談」の40頁で本書の謎を楽しんだ。
    こういう遊び心を盛り込んだ本は記憶に残る。
    藤崎翔さん、仕掛け本は3冊目か⁉
    チャレンジ精神が凄いですね。

    でも、仕掛け本を1冊お勧めするなら、泡坂妻夫さんの「しあわせの書」です。

    • Kazuさん
      「逆転泥棒」は、本の特性を利用した仕掛け本ではないのですね。
      なので「逆転ミワ子」は2冊目の仕掛け本のようです。
      「逆転泥棒」は、本の特性を利用した仕掛け本ではないのですね。
      なので「逆転ミワ子」は2冊目の仕掛け本のようです。
      2024/12/12
  • どんなオチが待ってるのかなーとトリックに挑む気持ちもあったのに、普通に内容が面白くてちょっと引っかかった部分もあったけど結局ちゃんと騙されるという。それにしても紙の本って仕組みを使ってくる発想がやっぱり面白いよなあ
    個人的には逆転美人の方が好きではあるが、ショートショートが純粋に好きだった

  • 図書館に早くから予約しておいたので、早目に借りられた。ありがたい。

    途中のショートショートに結構面白いものがあったので、『逆転美人』のように「トリックは凄いけど内容は面白くない」ということはなく、本作は内容も楽しめた。
    一気読み。
    途中でトリックについては色々と試行錯誤してみたんだが、自分では解決できなかった。
    ヒント的なところで、いいところまではいったのだが。

    最後、種明かしの部分は自分で鉛筆メモ書きしてみたが、内容が物騒なので、ちゃんとシュレッダーかけようと思う。

    今回、私は図書館の順番1番か2番あたりで借りられたと思うが、どうかこの後も、心無い人が本に直接書き込みをしませんように。
    時々、推理本でもなく、ここまで読んだという栞がわりなのか?なんでこんなに鉛筆で沢山変な印付けちゃってるの?っていう信じられない本に出くわすことがあるので。

  • 人気上昇中のピン芸人・ミワ子が、エッセイ&ショート・ショート集を発売した。
    一見何の変哲もないコミカルな芸人本……ところが、なんと発売直後にミワ子は行方不明になってしまう。
    俳優と結婚したばかりで、公私ともに順調なはずのミワ子の身に何が起こったのか?


    元芸人の藤崎翔さんの、『逆転美人』『逆転泥棒』に続く「逆転シリーズ」の第3弾です。それぞれ独立しているものかと思っていたのでこちらを最初に読んでしまいました。作中に『逆転美人』の話が出てきたのでまずかったかなと一瞬思ったのですが、ネタバレや読んでいないと分からない話等があったわけではないのでおそらく……? 問題ないのではないでしょうか。

    作中作ミステリーというのか、ピン芸人・ミワ子の書いたエッセイとショート・ショートを読みながら話が進んで行くのですが、作品全体のトリックとは別にこの作中作が面白い。
    特にショート・ショートは、コミカルかつちょっと毒もあって好きです。もう少しミワ子さんの書いた作品を色々読んでみたいなと思うほどでした。

    トリックについては、おそらくここらへんに謎が隠されてるのでは……というのは分かっても、意外と全体を掴むのは難しい気がします。

  • 独特なんだけど仕掛けが凄い。

    逆転美人も読んでるから何かが隠されているのはわかっているのにしっかり最後までわからない。。

  • 衝撃度合いは逆転美人ほどではないが、紙の本ならではのトリック。
    怪しいと思って解こうといい線までいったけど、無理だった。残念。

    ショートショートはなかなか面白かった。

  • 逆転シリーズ第三弾!
    お見事でした 笑

    概要

    人気上昇中のピン芸人・ミワ子が、コミカルなエッセイ&ショートショート集を発売した。一見なんの変哲もない芸人本……と思いきや、なんと発売直後にミワ子は行方不明に。
    人気俳優と結婚したばかりで、公私ともに順調なはずのミワ子に何があったのか!? 全ての秘密は、この本の中に隠されていた。後日談で明かされる真実に日本中が震撼する。またもやミステリー史上初のトリックが炸裂!
    逆転シリーズ第3弾は『逆転美人』をも凌駕する衝撃作。あなたにこの謎が解けるか!?

    • かなさん
      逆転美人しか読めてないけど
      この逆転シリーズ、いつか読みたいと思って積んであります(^-^;
      高評価のようで、読むのが楽しみになりました...
      逆転美人しか読めてないけど
      この逆転シリーズ、いつか読みたいと思って積んであります(^-^;
      高評価のようで、読むのが楽しみになりました!
      2025/05/22
    • なおくんさん
      かなさん、こんばんは(╹◡╹)
      ふつうに読んでたらどこが⁉︎となる内容だと思います笑

      後日談まで辛抱して楽しんでくださいね♪
      かなさん、こんばんは(╹◡╹)
      ふつうに読んでたらどこが⁉︎となる内容だと思います笑

      後日談まで辛抱して楽しんでくださいね♪
      2025/05/22
  • 短編集のようなショートショートで進みながらも最後はトリックが隠されており、逆転シリーズの楽しさを感じました。


  • 逆転シリーズ3冊目。

  • 『逆転美人』がとても面白かったので、帯紙にあるキャッチコピーの『逆転美人』を凌駕に惹かれて、購入しました❗️

    エッセイやショートショートは一つ一つ、くすっと笑いを誘う話しも数多くありましたが、個人的には『逆転美人』を凌駕することはなかったかなぁと思います❗️

    トリックも紙の本ならではの手法を用いていて、見破ることはできませんでしたが、後日談を読んで驚嘆するほどの作品ではありませんでした。『逆転』シリーズは、まだ『逆転泥棒』が未読なので、少し間を開けてチャレンジしたいと思います。


  • サクッと読めます。逆転シリーズ大好きです。紙の本でないと出来ないトリック。芸人ミワ子のエッセイもショートショートも楽しめました。ヒコロヒーみたいな感じで実際にいそう。

  • トリック何だろう?って疑いながら読みはじめたけど、ショートショートがおもしろくすっかりそのまま読んでしまった。あー気づけなかったー。

  • ヒントっぽいものはわかると思う。それなのに、全然気付けなかった。今回はショートショートやエッセイを織り交ぜてという構成で、その内容にも惑わされた。ショートショートも楽しめるんで、単に楽しみながら読み進めていくので良いと思う。逆転がタイトルに付く限り、前2作を超えた上で違ったトリックを仕込まないと、という相当なハードルがありつつ、期待を裏切らないものだと思う。と言いつつも、藤崎翔氏には更に上の驚きを期待したくなる。

  • 逆転シリーズ第3弾。
    ミワ子は、ピン芸人。彼女のエッセイとショートショートで話は進んでいくのですが…
    このシリーズを読んでる方は仕掛けを探してしまうのではと思うのですが、私は全く気付きませんでした。ショートショート集としても楽しめるので、サクサクと読み終わってしまいました。

  • 「逆転美人」、「逆転泥棒」に続く
    逆転シリーズ3作目

    絶対何かあるとわかっていて、
    各話のタイトルが歪なので、
    目次の上だけ読んだりしたけど…

    白旗あげました

    ショートショートは、
    単独でも面白いのに、
    仕掛けの方が気になってしまいました

    後日談の中で、
    さらに一捻りも良かった

    で、星4つなのは、
    やはり「逆転美人」と比べてしまうから…


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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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