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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784575658279
感想・レビュー・書評
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誘拐される被害者が日本ミステリー史上に燦然と輝く愉快なキャラクターで、誰もが好きになってしまうだろう作品です。誘拐犯は、大地主の現当主であるおばあさんを誘拐して大儲けしようと企みますが、被害者のはずのおばあさんが誘拐犯の提示した身代金の金額に納得しない。「私はそない安うはないわ」と言って(笑)。おばあさんの提示した自分の身代金は、実に百億円。それ以下では末代までの恥と言い張るんですから面白い。そこから、誘拐犯、被害者のお祖母さん、その家族、警察の4者が入り組んでの物語になっていきます。
最高の誘拐ミステリです。倒叙ミステリとしての読み味もある。コミカル且つ品がある所がいいですね。文章も軽妙で、深刻ぶらないところが好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紀州随一の超大富豪の女主人が誘拐され、身代金は百億円。しかも金の受け渡しのテレビ中継を要求した。その顛末は・・・。「20世紀傑作ミステリ国内部門1位」の看板に惹かれて手に取ったら、期待を裏切らない面白さ。30年近く前に発表された小説というが、今呼んでもまったく古さを感じない。読後感がまたいい。映画化されているというので見てみたい。
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古典の部類なんだろうけど、決して古くない。
作者の温かい人柄が感じられる。
とし子刀自のキャラが最高。 -
面白かった★誘拐なのにあったかい★
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傑作中の傑作。同名岡本喜八監督作の原作ですが、映画を見た人にぜひ読んで欲しい作品。作中のテイストを忠実に映像化した監督とキャスト陣に再度唸らされること請け合い。原作から削られた部分…特に在日米軍側との心理戦など、より説得力ある展開が素晴らしい。ぜひ、ご一読を!
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おばあちゃんがすべて持っていった。
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昔読んだ本
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日本推理作家協会賞(1979/32回)
天藤真の作品
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