小早川秀秋の悲劇 (双葉文庫 さ 7-19)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661088

感想・レビュー・書評

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  • 豊臣にゆとり教育された秀秋可哀想だけど、悲劇ってラストではないと思う。

  • 読みやすかったです。秀秋を贔屓するでもなくありのままを読めたと言う感じです。

  • 中納言が主人公、というより「周りから見た秀秋」小説でした。

    笹沢さんの小説は読みやすいのですぐに読み終えちゃいます。
    それに心情の描写が浅すぎず深すぎずで、読み手に想像の余地があって楽しかったです。

    考えてみれば、とてもすごい環境で生きた人なんですよね。
    決して長いとはいえない一生だったのに、この小説に限らずですが、中納言の人生を追うととても21で亡くなった人には思えないです。
    秀秋小説の中では好きな作品の一つです。

  • 慶長五年九月、関ケ原の合戦は東軍の大勝に終わる。小早川秀秋の寝返りが西軍を崩壊させた。このとき秀秋、十九歳。家康への報恩と石田三成への不信感が天下の行方を左右した。論功行賞は備前、美作五十一万石。だが、秀秋には荷が重すぎた。日本一の裏切者の、知られざる“その後”を描く長編歴史小説。

    2009.12.16読了

  • 表題のとおり悲劇です。大谷さんが化けて(?)出てきてる(??)場面があります。お福さまスゲーとか普通に関心してしまいましたが話は秀秋でしたね(苦笑)。

  • 晩年の小早川秀秋、延いては小早川家の御話ということで期待度は凄かったです…!

    余り秀秋については良く知らない(西軍を裏切り、大谷吉継に呪われて弱年で死んだ)
    私にとっては入門編のような形だったような気がします。

    内容は上記に述べたように「晩年の小早川秀秋」についてで、20代の彼に“晩年”を
    使うのは違うような気もしますが…気持ち的にはそれなので訂正する気持ちはありません。

    中身の方は秀秋の転落具合が細々と書かれており、また家臣の心境の変化や離反した
    その後。小早川秀秋に仕えた経緯についても記載されていたので分かりやすかったです。

    関ケ原についても西軍・東軍のどちらの味方ともいえない書き方で、前者であれば徳
    川家康。後者であれば石田三成と、決まってどちらかを悪人として書く書物が多いよ
    うに思いますがその節はなし。
    むしろ此の本では東軍へ寝返った秀秋よりも敗者として戦場へ散った、西軍の方へ威
    光があるのだから秀秋にとっては災難だったのかもしれない。

    しかし家康の悪人笑いは素敵過ぎる。
    それでも一人一人に声を掛けていたり、近状についても話たり、天下人としては適材
    適所だったのではないかと思わせる内容だったような。

    値段以上の価値はあるかと。

    ………ただ、豊臣家での養子時代についてもできれば読みたかった…
    北御所との関わりとか、秀吉様の実子が産まれる前とか。

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著者プロフィール

1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。 1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。 テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書がある。2002年、逝去。

「2023年 『有栖川有栖選 必読! Selection11 シェイクスピアの誘拐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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