雨降ノ山 ─ 居眠り磐音江戸双紙 6 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661491

作品紹介・あらすじ

夏を彩る大川の川開きを間近に控えた頃、深川六間堀の金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。川開きの当日、両替商の今津屋から花火見物の納涼船の護衛を頼まれる。不逞の輩が出没するというのだが、思わぬ女難にも見舞われ…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を斬る!痛快時代小説第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて出てきた今津屋吉右衛門のお内儀、お艶。お互いを思い遣り、とても仲の良い夫婦なのに、ラストが悲しすぎる。そして、おこんの磐音への想いも手に取るように分かり、こちらも切ない。罪な男ですね、坂崎磐音というひとは。

  • お艶の死、奈緒を陰から支える磐音。

  • 2022年12月18日
    常に難問が押し寄せる。
    行く道を予察したり、代詣を毎日こなしたり、病人を背負ったり、なんとも頼りになる磐音。
    笹塚さんと組んで弓場を懲らしめる、いや、斬り捨てる。
    こんな優しい頼もしい磐音は、実は殺人鬼とも言える。今の世なら許されない殺人鬼だ。
    勧善懲悪、その善悪の見極めが誰が見ても正しいから、その正義にも魅了されるのだ。

  • 今回は関前藩の再建は脇役で、近江屋の内儀さんがたぶん癌のような病気に罹り、最後に故郷を訪れる話が中心。
    しっかりしていて美人なのに優しさと慎ましさを持つおこんさんが磐音を陰から支える姿が少し切ない。

  • 時代小説

    再読

    磐音は今津屋、南町奉行所とますます関わりを深くする。
    速水左近登場。
    磐音さんはやはり道場が似合う。

    町人に扮したり、大山に詣でたりと、江戸双紙きらびやかな一冊

  • を彩る大川の川開きを間近に控えた頃、深川六間堀の金兵衛長屋に住む素浪人、坂崎磐音は日頃から世話になっている両替商・今津屋から花火見物の納涼船の護衛を頼まれる。不逞の輩が出没するというのだが……。大好評!! 痛快時代小説第六弾。

  • 久しぶりに手に取った、江戸の浪人・剣豪磐音のシリーズ、六作目。
    今回は、磐音の後見人といってもいい大店の両替商・今津屋たっての願いで大山詣につきそうというエピソードが出てくる。

    場所は江戸を離れるけれど、話の筋としては、スーパーヒーローの磐音が悪人どもを無敵の強さでばったばったと斬り捨てる、というわかりやすい筋書きで、関前藩の話やら、元許嫁だった奈緒の話やらもある程度落ち着いてしまったので、もうこのシリーズはこのまま安定してこの路線を繰り返すのか、とちょっと危ぶんでしまう。

  • 2020.02.20読了

  • 勧善懲悪!
    はいいんだけど、予想通り豊後関前藩の改革と奈緒の件はろくに進まない。ずるずる・・・

  • 5巻で登場したお兼がこの先どう引っ掻き回すのかと思っていたのですがあっさり退場でした。
    今津屋の内儀の話が切なかったです。
    世間を騒がすような派手な出来事や大立ち回りはありませんが江戸の町の人たちの心がじんわりと沁みるいいシリーズだなと改めて思いました。
    おこんの恋心も切ない…。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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