遠霞ノ峠 ─ 居眠り磐音江戸双紙 9 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661705

作品紹介・あらすじ

菜の花が咲き誇る江戸を春色が包む頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。そんな折、鰻屋宮戸川で奉公を始めたばかりの幸吉に思わぬ災難がふりかかる。一方、豊後関前藩の物産を積んだ一番船が江戸に向かったが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ。著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 関前藩の命運を賭けた商いがいよいよスタート。
    幸運にも恵まれて順調な滑り出しなので良かったです。
    今回は比較的穏やかな巻きでした。

  • 時代小説

    待ちに待った関前からの海産物を満載した船が江戸に到着、商いが始まる
    ところが金のなる木にまた獅子身中の虫が…

    旧藩の改革を妨げんとする輩を制する磐音

    世過ぎに、(今津屋ではない)借金取りの用心棒にもなったり
    白鶴太夫の身辺も気にしたり

    変わらず多忙な江戸の日々を描く巻

  • 金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。そんな折り、鰻屋で奉公を始めたばかりの幸吉に思わぬ災難がふりかかる。一方、豊後関前藩の物産を積んだ一番船が江戸に向かったが……。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、書き下ろし痛快長編時代小説。

  • いつもの通りの磐音の活躍。
    関前豊後藩から海産物第一便が届くと共に怪しい動きが出てきて、その辺りは話が進み出したか。

  • 凄腕の剣士でありながら人の好い浪人・磐音の物語、シリーズ9作目にあたる。

    前作、前々作と江戸の何でも屋稼業といった風情で悪党を退治する展開にちょっと物足りなさを感じていただけに、本作では、磐音の故郷である関前藩の存在が大きく打って出てきて、おっと面白く感じた。

    まだまだ油断がならないというか、一波乱も二波乱もありそうな関前藩の危うさに、今後の展開が楽しみ。

  • 2020.02.23読了

  • 藩の物産を積んだ千石船が無事江戸に到着したかと思えばその江戸での商いを邪魔する輩も現れたり、白鶴太夫を巡ってまた色々と起こりそうな気配も、と相変わらず色々と降りかかってきます。
    磐音と白鶴太夫の因縁を知る人間が段々と増えてきましたが不本意で辛いだろうな…。

  • 切ない感じが続くね。

    でも、国元の商売が1つ明るい兆しが見えてよかった。

    2019.9.1
    131

  • 最終巻で

  • 幸吉は宮戸川へ奉公に入った。

    やくざ者の用心棒。
    かたや藩再建の第一歩。

    吉原の奈緒と磐音のことを思うと、やはり切ない。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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