無月ノ橋 ─ 居眠り磐音江戸双紙 11 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661859

作品紹介・あらすじ

萩の花が江戸に秋の気配を告げる頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は身過ぎ世過ぎに追われていた。そんな磐音が、包平の研ぎを頼んだ鵜飼百助邸を訪れた折り、旗本用人の狼籍を諌めたことで、思わぬ騒動に…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ。

感想・レビュー・書評

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  • まさか笹塚与力が斬られてしまうとは。
    西洋医学が入ってきていないもう少し前の時代ならきっと助からなかったはずですが、何はともあれ回復して良かった。それ以外は小さな事件が続く一冊でした。
    桜子さんはちょっと怖い。。。

  • 時代小説
    再読

    与力の笹塚が斬られた!
    速水を頼りに解決の糸口を探る

    関前からの第二便の船が無事到着したことをみて、磐音は藩から一線を置き、市井に生きる決意をする
    この判断が後々の磐音の歩む人生の重要な一歩と考える

    中川淳庵と桂川国瑞と桜子が馴染む巻

    白鶴太夫の打掛が美しく彩る江戸の奥秋

  • 相変わらず奈緒の話は進まない。小出しにして最後の何冊かで一気にケリをつけるのか。
    それまでの間、お姫様の織田桜子とおこんで繋ぎ、あとは名刀包平の活躍なんだろうな。

  • 萩の花が江戸に秋の気配を告げる頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は身過ぎ世過ぎに追われていた。そんな磐音が、包平の研ぎを頼んだ鵜飼百助邸を訪れた折り、旗本用人の狼籍を諌めたことで、思わぬ騒動に…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ。

  • 浪人・磐音が江戸を舞台に活躍する時代小説、11作目にあたる。
    幸吉に貧乏御家人呼ばわりされた気のいい品川柳次郎が宮戸川へやってくる、というほほえましいはじまりから、南町奉行所の笹塚が斬られたという不穏な展開へと物語は進む。

    このシリーズを読んでいると、こんなにあちこちに町奉行が触れられないアンタッチャブルがあったのかと驚かされる。
    時代劇では殿様のような威光を放つお奉行様も、不浄役人と武家社会の大身からは蔑まれる存在だったと、初めて知った。
    これでは、増長したり羽目を外したりする人間が出てきても仕方ない。江戸社会の仕組みというのは、現代の眼で見るとどうにも歪なところがある。
    描かれているのは徳川家治の時代なのだけれど、こんな将軍いたっけ?日本史で習った?というくらい自分の中では影が薄い将軍で、どうにもその治世は危うい感じがしてならない。

    おこん、磐音、奈緒といった面々のままならない関係も描かれ、どう決着するのかなあ、と思う。

    磐音が今までかかわってきた事件や人物たちがみなつながりあい糾われてこのシリーズは続いていくんだな、ということを感じる一冊だった。

  • 前巻からの女難がまだまだ続きました。
    磐音を想うおこん、奈緒を想う磐音、吉原で太夫となった奈緒の心がとても切ない。
    第五章の最後、白鶴太夫はどんな気持ちを込めて打掛けを『たれかは知ら』ぬ磐音に贈ったのでしょうか。

    小吉の富士山と逆さ富士の例えは江戸の身分制度の闇を上手く表現しているな、と感心しました。この物語に弾左衛門が登場するとは思いませんでした。

  • 2020.03.01読了

  • 切ない!!!

    この巻は結構見所たくさん。
    笹塚様の暗殺騒動に始まり、最後は奈緒とのニアミス。

    そして安定したおもしろさ。
    10冊以上続いても飽きないのがいい。

    2019.9.17
    138

  • 最終巻で

  • おこん以外からも、主だった女性からことごとく好意を持たれる磐音。なんというか、鼻白む。そも、おこんにあまり共感できないというか、わたしは奈緒様押しなのです。

    笹塚さんの暗殺未遂。
    笹塚さんのキャラクターは好きだったので、未遂で終わってくれてよかったです。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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