探梅ノ家 ─ 居眠り磐音江戸双紙 12 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-12 居眠り磐音江戸双紙)
- 双葉社 (2005年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575661972
作品紹介・あらすじ
雪が舞い、江戸が寒気に包まれる頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は相も変わらぬ浪々の日々を送っていた。そんな磐音が、御府内を騒がす黒頭巾の押し込み一味の探索に関わることに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第十二弾。
感想・レビュー・書評
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これはよかったー。この巻、めちゃめちゃ好きかも。今津屋の由蔵と磐音が二人旅。目的は表向きは今津屋のみまかったお艶の供養なんだけれど、その実は今津屋の主の後添い探し。由蔵はナイショで来ているんだけど、主はちゃんと知っていて、由蔵を責めたりもせず、「由蔵と磐音が納得した方なら」とにっこりと微笑むその度量が素晴らしい。大店の主は跡継ぎを得ないといけないってことは、昔は大変だったんだなーと思う。
時に恋のお話と言えば、おこんの父・金兵衛がおこんを嫁がせようとしているとか。磐音はそれでいいのか?と由蔵が聞くくだりも好き。うーん、前巻で「あたしが作者だったら、白鶴と会わせてお別れさせて、おこんと所帯もたせる」と書いたけれど、どうやらその通りになるんじゃないのかなー。ますます目が離せない磐音でした。 -
老分のお供で後添えを選ぶ旅に出るとは、ますます今津屋からの信頼が高まってきた。確かにこんな人がいたら信頼するだろうけど、当時の社会を考えると身分などにとらわれない懐の大きさが筆頭行事たる由縁か。
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いつも通りの話。
桜子姫が出てくるところと、佐々木玲園先生がおいしいところを持っていったところがよかった。 -
時代小説
再読
今津屋の後添えが決まり、登場人物も揃ってきた
焦れったい磐音とおこんの進展を楽しみつつ
江戸の春夏秋冬を描く良作品 -
雪が舞い、江戸が寒気に包まれる頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は相も変わらぬ浪々の日々を送っていた。そんな磐音が、御府内を騒がす黒頭巾の押し込み一味の探索に関わることに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第十二弾。
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江戸の大店の両替商、今津屋の後添えをめぐっての顛末を描いた一作だ。
後添え探しのために鎌倉に赴いた老分と磐音の道中記のほか、相も変わらず江戸の町には荒っぽい騒動が引き起っては磐音が走り回るいくつかのエピソードも差しはさまれ、新たなキャラクターも登場し、今後さらに話がふくらみそうな様相を見せる。
本作では磐音とおこんの関係もほんの少し取りざたされ、これからどうなっていくのかが興味深い。 -
今津屋の後添選びが主となる巻でした。
大店となると個人の感情云々よりもお店の存続を優先させざるを得ないのは仕方がないとは思うけれど『 雨降ノ山』でのお艶と吉右衛門を思うと寂しく感じてしまいました。
おこんが磐音に今までよりも強めのアピールをしだしたけれどこちらはどうなるのか。 -
2020.03.08読了
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今津屋の後妻話。
彼女のはじめて今津屋に来た時の気遣いが素敵でした。
2091.9.17
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