野分ノ灘

著者 :
  • 双葉社
3.65
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本棚登録 : 574
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575662658

作品紹介・あらすじ

蚊帳売りの声が江戸の夏を彩る頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音はある決意を胸に抱いていた。そんな折り、墓参のため、おこんを同道して豊後関前への帰国を願う父正睦の書状が届く。一方、磐音を狙う新たな刺客が…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十弾。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸でのいろんな行事が片付いたので、おこんを連れて先祖の墓参りと両親から結婚の承諾を得るために関前藩に帰る磐音。船旅の道中でもやっぱりトラブルが発生しますが、今回は大したことなく、長いシリーズの中休みという感じです。
    関前に着いてから行われるであろう藩内の汚職の掃除の方が大変そう。

  • 蚊帳売りの声が江戸の夏を彩る頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音はある決意を胸に抱いていた。そんな折り、墓参のため、おこんを同道して豊後関前への帰国を願う父正睦の書状が届く。一方、磐音を狙う新たな刺客が…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十弾。

  • おこんを連れて豊後関前への船旅。
    磐音の母への挨拶を心配したり悩んだりとぐるぐるするおこんの知らぬところで迫りくる刺客と迎え撃つ磐音。
    対照的な二人でした。

    中居と東から聞かされる藩での役人と商人の癒着はこの物語の元となった騒動を思い起こさせます。次巻はこのあたりを扱うのでしょうか。
    それにしても今小町おこんさん、大人気です。

  • わけあって藩を離れ江戸で浪人稼業をはじめてから、大商人から長屋住まいの貧乏人、大名家の家臣とも知見を得た凄腕の件の達人、坂崎磐音の物語20作目にあたる。

    坂崎家を離れおこんと夫婦になる許しを得るため、出奔した故郷へ、おこん(と、おまけ)を連れて戻ることになった磐音。
    藩主の心配りにより御用船を使っての船旅となったが、いく先々に風雲急を告げる磐音のこと、幕府から差し向けられた刺客にも付け狙われ、相変わらずまったく安穏としない日々が描かれている。

    おこんと磐音の結びつきがなんだかほっこりするけれども、話の展開自体はきな臭い。
    それにしてもこの話、どんどん舞台が大きくなっていくなあ。

  • 2020.03.29読了

  • いよいよ鰻屋のお仕事を卒業し、おこんも新しい人生を歩むスタートを切る巻。一方できな臭さは露骨になってくる巻

    2019.10.20
    156

  • 最終巻で

  • 関前へ、墓参りの名目でおこんを連れての結婚報告。
    街道を辿れば数ヶ月に及ぶ旅も、藩の御用船を使っていいよ、と藩主からの破格の扱いにて、快適で短めな道中。

    城中のさるお方が、なりふり構わないというか、
    市井の一浪人をそこまで危ぶむかしらん。と思わなくもないけれど、まぁ、ラスボスの存在は大事ですよね。

    表紙の、女性が飛び上がってるような絵がある意味謎でしたが、読み終えるころには納得でした(笑

  • 2016.3.21完了

  • 佐伯泰英さん、居眠り磐音シリーズ20巻「野分ノ灘」読了。坂崎、おこんの祝言に向け、墓参りと挨拶をするため豊後関前藩へ行くことを決心する。度重なる刺客との戦い、初めての船旅と楽しみながら読めました。関前まで後わずかというところで終了。うーん。続きが気になる。続けて、21巻も読みます♪

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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