鯖雲ノ城 ─ 居眠り磐音江戸双紙 21 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-21 居眠り磐音江戸双紙)
- 双葉社 (2007年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575662665
作品紹介・あらすじ
海路三十余日、速吸瀬戸を過ぎり、豊後関前を目指す御用船正徳丸。舳先に立った坂崎磐音とおこんは断崖に聳える白鶴城を望んでいた。湊では父正睦、母照埜らが出迎えてくれたが、秋茜飛び交う国許では、よからぬ事が出来し…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十一弾。
感想・レビュー・書評
-
2023年1月15日
20巻をとばし、21巻。
まさか江戸から関前に赴くとは。
ここでも慕われる磐音とその父。
温かく迎えられるおこん。
金が好きな不届き者。
成敗するには頭脳と腕が必要で。
ひとつかたをつけ、新しい道へと進む
それぞれ。
3匹の秋茜がひらひら舞うのが目に浮かぶ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
関前藩に着いた磐音とおこんは無事に母の承認を得て仮祝言を済ませ、予定通り?藩の騒動も解決し、後は江戸へ戻るのみ。
関前藩の人たちの優しさや、景色の美しい描写が心に残りました。
辰平が武者修行でどのように成長するか楽しみです。
帰路でもまた何かしらの騒動に巻き込まれるんだろうな。 -
海路三十余日、速吸瀬戸を過ぎり、豊後関前を目指す御用船正徳丸。舳先に立った坂崎磐音とおこんは断崖に聳える白鶴城を望んでいた。湊では父正睦、母照埜らが出迎えてくれたが、秋茜飛び交う国許では、よからぬ事が出来し…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十一弾。
-
豊後関前藩へ帰った磐音を待ち受けるのは懐かしい家族だけではありませんでした。
藩の事業が軌道に乗ると共に起こる癒着や不正で私腹を肥やした商人もまた磐音の行動に気を揉みます。
結局どこへ行っても騒動に巻き込まれる星の下に生まれついているのかこの巻もなかなか大変そうでした。
それでも幼馴染三人の墓前にようやく報告ができ、読んでいるこちらもようやく安堵しました。 -
春風駘蕩の居眠り剣法で江戸一の腕を誇る、浪人・磐音のシリーズ21作目にあたる。
本作の舞台は、磐音の故郷、豊後関前藩。
藩騒動に巻き込まれて出奔した故郷へと戻ってきた磐音を迎えたのは、家族や懐かしい顔ぶれの面々だけではない。
順調に回りはじめた江戸との商売に付け込もうとする有象無象の輩が暗躍する旧藩で、磐音は否応なしに陰謀に巻き込まれる羽目になる。
関前藩よ、わきが甘すぎるだろう、と、ストーリーの展開上とはわかっていても、しょっちゅう腹黒ネズミがちょろちょろする様にちょっと呆れてしまう。
このシリーズの一番最初に出来した事件の犠牲者たちに思いを馳せる場面もあり、物語の中で、月日がずいぶん遠くへと過ぎ去ったように感じられてしみじみする。
しかしこの浪人・磐音のシリーズ、まだ折り返しも過ぎていないんだよな。いったいこれからどのような変転流転をたどるのやら。 -
2020.04.01読了
-
ここまで読み続けてると、最終ページの件は想定内でしたなあ
2019.10.27
158 -
最終巻で
-
関前への一時帰国。
坂崎家に気持ちよく迎え入れられたおこん。
関前藩に蠢く悪を見事に成敗した磐音もさることながら、やっぱり正睦さん(父)!国家老だけありますね。立派で堂々としていてかっこいい。 -
2018/3/26
磐音の名は
何千何万の時が造った巨岩が発する音という意で名付けた。何千何万の時が造った磐の風格と同時に硬い巨石が軋みたてる微かな音にも耳が傾けられる人間になれとな。