荒海ノ津 ─ 居眠り磐音江戸双紙 22 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-22 居眠り磐音江戸双紙)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575662788

作品紹介・あらすじ

玄界灘の荒波が初冬の気配を漂わす頃、豊後関前を発った坂崎磐音とおこんは筑前博多に辿り着く。福岡藩の御用達商人箱崎屋次郎平の招きに応えての訪いであった。到着早々、磐音は旅の武芸者に絡まれた若侍と武家娘を助けるのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2023年1月21日
    磐音の人たらし。
    活動の守備範囲があまりに広くて

    善悪を瞬時に判断して
    剣で守る

    腕試ししたい輩は、常にギラギラして冷たくて。
    それに対して微笑みを浮かべ、静かな、凪のよう。後の先。
    治療のことにも配慮する。
    自らは決闘は望まないのも人柄。
    たいそう魅力的だ。

    品川様の今後も温かいものになりそうで、楽しみになってきた。

  • 江戸へ帰る前に福岡に立ち寄る2人。
    西の有力商人である箱崎屋とまで昵懇の仲になり、磐音の強力な人脈は広がるばかり。
    品川さんの世継ぎ話も彼の実直な人柄と磐音の人脈が重なって、気持ち良い展開になりました。
    どこに行ってもトラブルに巻き込まれる磐音なので、江戸へ着くまでまだ幾つか事件があるんだろうな。

  • 玄界灘の荒波が初冬の気配を漂わす頃、豊後関前を発った坂崎磐音とおこんは筑前博多に辿り着く。福岡藩の御用達商人箱崎屋次郎平の招きに応えての訪いであった。到着早々、磐音は旅の武芸者に絡まれた若侍と武家娘を助けるのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十二弾。

  • 磐音は江戸を離れて故郷を発っても相変わらず騒動に巻き込まれていました。
    この巻は柳次郎の話が良かったです。父と嫡男が家を出て母と次男の柳次郎の二人で内職やら用心棒やらで地道に暮らしていた彼にようやく春が来た!と嬉しくなりました。
    この人は素直で母との掛け合いがほのぼのでいつも親子で登場するのを楽しみにしていたので本当に良かったです。

  • 春風駘蕩とした姿から「居眠り剣法」の達人と呼ばれる浪人・磐音の物語。
    藩騒動に巻き込まれて出奔した故郷、豊後関前藩におこんとともに帰郷した磐音は、縁あって招かれた商人を訪ね、博多へと足を延ばす。
    相変わらず博多でも騒動に巻き込まれている姿が描かれているが、今作の白眉はなんといっても江戸北割下水の貧乏御家人、品川柳次郎だろう。
    父も兄も貧乏を嫌って無責任に家を出てしまい、残された母とふたり、内職仕事に精を出しながら家を守ってきた柳次郎の活躍だろう。

    個性的なキャラクター達が魅力でもあるシリーズなので、わき役である柳次郎の活躍が単純に楽しい。

  • 2020.04.03読了

  • 柳次郎のストーリがとっても嬉しかったので星4つ。
    物事動くときはトントン動くものだ。

    2019.11.6
    163

  • 豊後関前藩を発った磐音とおこんは、城下のいざこざを収め今後の関前の再建になくてはならない豪商の箱崎屋との誼を確たるものにするため、箱崎屋のある福岡博多へ赴くことになった。

    箱崎屋の上も下もないような厚いもてなしを受けて、博多の町を歩く磐音とおこん。
    相変わらず、いろんな事件に巻き込まれます。おこんもますます肝が太く動じなくなってきている……

    そして、ずっとずーっと気になっていた柳次郎さんにも、ようやく春が訪れました!!
    品川家の存続、幼馴染のお有を(磐音を通じてではあるものの)様々な人の協力を得て守れたことが、本当に良かった。
    これだけでもう★5つ。笑

    さて、磐音とおこんは、お正月までに江戸に戻ってこれるのかしら。

  • 最終巻で

  • 2018/4/16

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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