- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575663006
感想・レビュー・書評
-
徳川の御三卿のうちの、田安徳川家の十一男、竜之介が何を思ったか、「同心になりたい」といって、周りの者が止めるのも聞かずに同心になってしまう。
まぁ、普通に考えたら十一番目の男子であれば、よほどのことがなければ「将軍職」が回ってくることなど考えられないし、ましてや家督を継ぐこともないだろう。
息苦しい自分の家を飛び出し、同心になった竜之介は、江戸の街で生き生き暮らす。
あてがわれた名前と、そして飯炊き女の役目をおったやよいと、いくつかの秘密を背負って、竜之介は今日も江戸の街を歩く。
やよいとの関係がどうなるのかも気になるし、背負わざるを得なかったのかも知れないその秘密がどのように今後絡んでくるのかがもっと気になる。
じっくり続きを読みたい本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気ままな同心
-
若様がカッコよくて、続きが余計に楽しみです。
-
若さま同心1
-
御三卿・田安徳川家の11男、竜之介が定町回り同心見習いになり、若様育ちの鷹揚さと雰囲気イケメンで町人からも目をかけられながら、少し哀しい事件をその炯眼で解決して行く。
コメディ入ってるけど、ちょっとシリアスな場面もあり、イケメンで頭脳明晰でセレブって少女マンガか!って話だけど、王道好きな私にはこのテンプレもご馳走でしたw
佐伯泰英さんの小説も大体読み尽くしたので、前から気になっていた風野真智雄さんに手を出して当たり!
やっぱりストレス発散に時代小説は最高〜! -
徳川一門では次期将軍と期待される若様、竜之介の物語。
しかし彼は将軍として人々を守るより、町奉行所の一同心として人々の役に立ちたいと願い、身分を隠して同心となる。
んなアホな!、な設定で、暴れん坊将軍モノなのだが(笑)、純粋な彼を含め、魅力的な登場人物がたくさんで面白い。
シリーズ最初は捕物だけど、どんどん竜之介の宿命に物語は進む。
最後は私も納得のハッピーエンド♪ -
また性懲りもなくこんなものを読んでいる。達者だねーこの著者は、ほんと。大江戸定年組がどうも終わりらしいので新しいシリーズに手を広げてみた。若さま同心とはまた安っぽい時代劇のような設定だ。御三卿田安家の御曹子が殿様暮らしに飽きて同心に身をやつし、意外にも鋭い勘と剣の腕で事件をバッタバッタと解決してゆく。説明するのが情けなくなるくらいのお手軽さだ。
だけど、うまい。ツボを心得ているというか、サラサラと水が流れるごとく書きあげたという感じ。この人は苦吟などとは無縁の作家人生を送っているのではという気になる。まあ苦吟してもそれを見せないように書くというのが腕なのかもしれないが。
でも、軽いよね。軽すぎ。読み散らかしてポイ。エンターテインメントなんだからそれでいいのか。週刊誌みたいに汽車に乗る前に買って読んで降りたら捨ててしまう。次の日にはタイトルも筋立ても忘れている。何かつい最近同じようなことを書いたばかりのような。
まあそういうものだと割り切れば存在価値はあるんだろうな。すなわちきっちりして重厚なものよりも軽薄短小な方の需要が多く、それに作家があわせているだけなのかも。しばらく前からフォローをやめてしまった大ベストセラー?の居眠り磐音シリーズだってまさにそれだ。筋書きはあほらしいものだけど、手軽だしつい読んでしまう。
それにしても設定はそれぞれ違うとはいえ中身は類型的すぎる。さすがに飽きる。なんかもうちょっと個性的でおもしろいシリーズはないものか。 -
若様同心の始まりです!
結構面白かった若様同心ですが・・・後半だけしか読んでないので、今から1~6くらいまでを探して読みます