照葉ノ露 ─ 居眠り磐音江戸双紙 28 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-32 居眠り磐音江戸双紙 28)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575663648

作品紹介・あらすじ

芒の穂が秋の風情をみせる頃、佐々木磐音は南町奉行所定廻り同心木下一郎太らとともに上総の地に赴いていた。一郎太の出入りの旗本家に不祥事が出来し、事態解決のため磐音も同道することになったのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十八弾。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸一の剣術道場の若先生を務める、元関前藩士で浪人稼業もしていた凄腕の剣士、磐音の物語、28作目にあたる。
    もうそんなに読んだのか、と巻数を数えると感慨深い。

    酒乱の主を誤って殺めてしまった従者と彼に従った母を武家の倫理で仇討たねばならない少年の付添として、磐音は上総へと出向く。
    現代の感覚からすると理不尽としか言えない武家の道理に、なんとも言えない気分になる。

    本作で愛嬌ある登場人物のひとりでもある「でぶ軍鶏」にも新たな転機が訪れ、今後、物語はどう展開するのか、楽しみだ。

  • 最初が唐突に始まったので、1巻飛ばしたかと思ってしまった。

  • 2023年1月28日
    武士の矜持は過酷だ。
    恩師を討ち、実母を追う。お家断絶すると、家臣たちの生活を壊す。

    13歳の小太郎はこの苦しみを死ぬまで抱えていかねばならない。

    霧子の行く末に興味津々だ。

  • 前半は突然このシリーズらしくない仇討ちの手助けをする磐音。あまりに突然だったので違和感があったけど、まあ長いシリーズの箸休めとしてはいいか。
    武左衛門はこの期に及んでもなお、人の気持ちが分からず、自制心もなくて情けない。
    腐れ縁なので縁を切れないのだろうけど、いつか致命的な足を引っ張るんじゃないかと心配です。

  • いきなり仇討ちの話が始まって何が起こったのかと混乱しました。
    齢十三で父親の仇として実母と師を討つ過酷さに武士の厳しさを感じました。
    同じ武士でも武左衛門とは大違い。
    その武左衛門も朋輩二人の尽力でようやく落ち着きそうで良かったです。この一家は主があれなので家族が不憫で不憫で…無事に勤めが続くことを祈ります。

  • 2020.04.18読了

  • 敵討ちのお話はなかなか辛いものでしたね

    竹村さんの話は読者も一抹の不安を覚えてます笑

    2019.12.30
    183

  • ほとんど事故なんだけれど、結果として主殺しは大罪で。
    本当にいたたまれない。

    竹村さんが刀を捨てる覚悟をしてからの、再就職が決まったようで、これで本当に落ち着いてくれたらいいです。
    お酒を呑まなければいいひとなんでしょうけれど、
    胴間声でデリカシーがなくて、竹村さんは苦手。そのぶん家族には同情しっぱなしでした。

    第四の刺客を安定(最強)の強さで、返り討ちにする磐音。ここらへんはちょっとおなかいっぱいです。

  • 最終巻で

  • 仇討ち話ありの、道場内の人間関係がいろいろ動きの、竹村さんにもいろいろあったりの、相変わらずサービス精神旺盛というか。(^^;
    この先に進むためにいろいろと決着をつけていくような、そんな印象の巻でした。
    チャンバラ的には居眠り剣法と示現流という正反対な剣法の戦いが見所でしたね。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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