北前船始末―緒方洪庵浪華の事件帳 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 82
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575663662

作品紹介・あらすじ

蘭学塾・思々斎塾で医学を学ぶ日々を送る緒方章(後の洪庵)は、北前船の隠し荷をめぐる争いに巻き込まれる。船頭に連れられて大坂にやって来た謎の少女。その身に隠された秘密とは?武士や役人、逞しく生きる大坂の町人、商人たちを相手に、緒方章と男装の麗人・左近が難事件に挑む。そして章と左近の淡い恋の行方は!?大好評シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • ヘタレ侍緒方章と男装の美剣士左近が繰り広げる事件帳シリーズ。「禁書売り」の続編にしてこの巻を持って終了するのですが、非常にそれが惜しまれる一冊です。前作同様に多くの要素を緻密なバランスの元に配置しながら浪花の街を疾走する章と左近なのですが、二人の距離がだいぶ近づいてきて、互いに魅かれあいながらも決してその本心を言わない(言えない)まま、もどかしい心象風景の中で各話が進んでいきます。その隔靴掻痒ぶりと切なさが同居している点はある意味青春小説とも言えましょう。
    特に最終話「蘭方医」では二人のそれぞれの想いがクライマックスに達し、ドラマでの栗山左近以上にツンデレな「とにかく、早く江戸へ行けよ。しつこく目の前をうろうろされるとこっちも迷惑だ」という一言で幕を閉じるのですから、これはもう読むものが次の話を期待せざるを得ません(左近が元々江戸生まれという伏線もあるので。。。)。
    時代小説であり、同時に極上のエンターティメントに仕上がっている点はまさに「大衆娯楽小説」の基本であり、他の築山桂さんの作品も読んでみたいという衝動に駆られてしまうのです。

  • 章と左近の距離が少しずつ縮まって行くのが嬉しい。お互い、ふっと自分の気持ちを口にし、また、それに対してそれぞれの反応を見せるのもまたよかった。(*^_^*)ただ、章は修行のために江戸に行く。また、左近はその生まれから、自分の身の行く末は自分では決められない定めのようで、これから二人はどうなるのか。事件帳というくらいなのだから、メインの話は大阪の町の殺人だったり、抜け荷だったり、きな臭い話ばかりなのだけど、(左近は短銃も使うしね)私の関心はもっぱら二人の恋路でありました。うん、やっぱり私はヘタレだなぁ。(*^_^*)

  • 互いに歩む道が違う章と左近。言ったところでやるべきことは変わらないし、相手を惑わすこともしたくない。それならば、この気持ちがこれ以上育たないよう、心の中にだけ留めておこう。相思相愛なのに何とも切ない、それでいて爽やかな物語。極上すぎる恋愛小説でした。
    これで終わりかぁ〜

  • 大阪ならでは

  • 緒方洪庵浪華の事件帳

  • 「禁書売り」の項、参照願います。

  • 2010年9月28日義理の妹に借りてたのを読了。

    種痘の話など、当時の医術についての記述が興味深かった。
    前作よりも二人の距離が縮まっててキュンとする。

    次回作が出るなら、また読みたい。

  • シリーズ第二弾にして終り!?彰(のちの洪庵)と左近の関係がいい感じになってきただけに残念です。

  •  読了。

  • NHK時代劇ドラマ「浪花の華」原作本です。いやぁ、左近殿はカッコ良かった。

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著者プロフィール

作家

「2015年 『未来記の番人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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