一万両の長屋ー大富豪同心 (3) (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575664607

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第3作。2019年にNHK BSプレミアム及びNHK総合で放送された中村隼人主演ドラマの第7回の原作。3作目になって、読むほうもすっかりこのペースに慣れてきた。この作品では荒海ノ三右衛門と水谷弥五郎が卯之吉を支える。美鈴は原作では出てくるのかしら?

  • 卯之吉の遊びっぷりが凄まじい。
    吉原中の花魁を集めて踊り、砂金を撒く姿を見てみたい。

    下手人を調べることを任されたもののどう調べたらいいのか苦労した卯之吉が、今後同心としてどうなっていくのか、気になる。

  • 大富豪同心シリーズ3巻。五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大坂に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に戻ってきた。南町奉行所あげて探索に奔走するが、見習い同心の八巻卯之吉だけは、吉原で放蕩三昧。そんなとき、卯之吉は貧乏長屋の大家殺しの探索を夜霧ノ治郎兵衛一党探索に手が離せない上役・筆頭同心から命じられる。今回も卯之吉の周りの誤解と勘違いで痛快にストーリーが進行します。脳内変換⇒大富豪同心=中居正広・幇間・銀八=柳沢慎吾(「あばよ!」の決めゼリフで大ブレイク)のコンビで読み進めてます。

  • 後々まで因縁を残すお峰が初登場する3巻。
    由利之丞が卯之吉役をするのもここから。
    そんな由利之丞を守る&お礼をたんまり戴くべく、弥五郎が大活躍。
    今回の悪玉の親分は、江戸の人間を馬鹿にした、手下をトカゲの尻尾切りするのも屁とも思わないイケ好かない人物だったけど、そんな治郎兵衛も平三ばかりか忠蔵にも裏切られてたりと、2巻の霞の一党と対照的な夜霧の一党だった。
    伸吉やお直がその後どうなったのか気になる…。

    この3巻で一番嫌いだなぁと思う平三を、最後だけ『お、潔いな』と見直したんだけど…その直後の奇跡的なマヌケっぷりが今作で一番笑った気がする。
    表紙の絵にもなってるこの場面、一枚絵じゃなくて動画で見てみたい。

  • 一番面白かったのは、最後のどんでん返し。いや~、悪いことはできないですね!

  • 退院後の自宅療養中に読了。
    入院中の読書用にと、本好きの叔母から全巻揃いで供与。

    シリーズ3作目。
    五年前に江戸の町を荒らしまわった、大盗賊・夜霧ノ治郎兵衛一党が江戸に戻ってきた。色めく南町奉行所の面々。そんな中でもどこ吹く風と泰然自若としているのが、見習い同心の八巻卯之吉。夜霧ノ治郎兵衛一党探索に手が離せない上役から、貧乏長屋の大家殺害の捜査を命じられるが、この事件には深い秘密が隠されていた。
    (↑手抜き)

  • まず表紙を見て、「卯之さん、どうせ格好だけでしょ?」「相手がくるっと上手に回ってくれてるんでしょ?」って突っ込んでしまいました。私も卯之さんみたいに「ふ~ん15両ね」なんて言ってみたい。今回も変わらずの勘違いのされっぷりで。この勘違いで、卯之さんはどこまでいけるのか?!荒海の親分の勘違いと銀八の心の突っ込みに今回も笑いました。銀八、大変だな~。最後の太吉に対する始末、卯之さんもこういう気遣いができるんだなと感心しました。基本優しい人ですからね。卯之さんのくねくねと気持ち悪い動きちょっと見てみたいです。

  • 卯之吉にとっては、一万両なんてのも大したことない?

  • 大富豪同心シリーズ、3作目。

    夜霧ノ治郎兵衛一味の捕縛&貧乏長屋の大家殺し。

    まだシリーズ3作目ですが、すでに安定的な面白さ(良い意味で)。卯之吉のキャラはもちろんだけど、周りの卯之吉の持ち上げ方が絶妙。策士の祖父・徳右衛門と勘違い上等の荒海ノ三右衛門が良い味出しております。シリーズ読みが楽しみな作品。

  • 大富豪同心シリーズ3作目。
    相変わらず卯之吉の金遣いが突き抜けています。
    いっそ気持ちいいくらいで、読むのが癖になりそうです。

    事件については、タイトルからも想像し易く、
    読者の立場からは割と早い段階で全容が読めます。
    もちろん、(読者と違い)全部の場面に立ち会う訳ではないので、
    卯之吉達は前作までと同様のドタバタ騒ぎになるのですが。

    卯之吉は、殺人現場に遭遇したり、
    知り合いが悪党の密談を盗み聞くことになったり、
    同心としてかなりツイてます。
    お金だけでなく運まで・・・、持ってる男ですね。
    蘭方医学の知識なんかもあるし、頭も悪くないので、
    最後には、真っ先に真相にたどり着くのに。
    本人は、まるでやる気無しなのが面白いです。
    前作からの登場人物も新たに登場した人物も、
    またまた勝手にやり手同心と誤解してくれてますし。
    南町奉行所の同心仲間や、
    今回でいうと夜霧ノ治郎兵衛なんかの立場になれば、
    絶対嫌な人間だろうなとは思いますが、
    気楽な読者の立場からは、ほんと楽しませてくれました。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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