尾張ノ夏 ─ 居眠り磐音江戸双紙 34 (双葉文庫)

著者 :
制作 : サエキ ヤスヒデ 
  • 双葉社
3.79
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本棚登録 : 585
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575664614

作品紹介・あらすじ

軒菖蒲売りの声が江戸に仲夏を告げる頃、坂崎磐音、おこんらは尾張名古屋城下に長屋を借り、落ち着いた日々を送っていた。そんな折、磐音とおこんは散策の途中、ふと立ち寄った呉服問屋で揉め事に遭遇するのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 逃避行のような旅を続ける磐音達に、ようやく落ち着ける場所ができて、ちょっと一段落。

    おこんさんも無事にお産ができるといいですね。

  • 磐音とおこん、霧子、弥助の逃避行。
    尾張と紀州に横たわる禍根があったればこそ、名古屋に行き着いたのは運命とも言える。
    史実と創作が見事に融合し、なおかつこんな長編。
    あたかも磐音が実在しているかのような錯覚をし始めています。
    運命もなにも、佐伯泰英さんが描き出しているのだものね。

    いつ、磐音やおこんに安息の日が訪れるのか。
    その希望を胸に、続きを読みます。

  • 田沼派の追手を逃れ、尾張に滞在する磐音一行。
    偽名を使って忍んでいながら道場でつい実力を見せてしまうとは、磐音らしいけど少し思慮が足りないかも。
    田沼派が仕える紀州徳川家と対抗する尾張に辿り着くとは、この先の大きな動きを暗示するかのようです。

  • 名古屋に落ち着いた磐音一行。
    あれこれと世話を焼く尾州茶屋中島家の大番頭が今津屋の由蔵を髣髴とさせます。磐音の人柄が良い縁を引き寄せるのでしょうね。
    江戸では鶴吉が三味線作りの腕を買われて田沼屋敷へ出入りをし、色々と情報を収集しています。
    江戸と尾張で色々な人物が動いていますがこのまま落ち着けるのでしょうか。

    あと金兵衛さん、おおっぴらに娘夫婦の現状を広め回って大丈夫なのかしら、と少し心配になりました。

  • 刺客に追われる旅路の途中、磐音とおこんは名古屋へとたどり着く。

    偶然行き会った老舗呉服店の大番頭と知己を得るくだりは、かつての今津屋の由蔵とのやり取りを思い出させて、なんだかほっこりする。

    徳川御三家という言葉は知っていたけれど「尾張の徳川」と「紀伊の徳川」に確執があったとは初めて知った。

    新たな味方を得た磐音、次巻当たりで、そろそろ反撃か。

  • 2020.05.01読了

  • 名古屋でもお味方を見つけました。
    剣の力と人となりがまたも磐音を助ける。

    2020.1.4
    6

  • 佐伯泰英さん、居眠り磐音シリーズ34巻「尾張ノ夏」読了。今回は、おそめちゃんと幸吉の成長、名古屋の茶屋家での騒動や、尾張藩道場での訓練など、磐音の活躍が見れました。江戸では鵜吉が情報収集をして磐音を助けるべく動き回る。今津屋に続き、西でも新しい有力者との出会いがあり、今後の展開が楽しみ。でぶ、やせ軍鶏との再開、早く見たいなー。

  • 最終巻で

  • 尾張の日々です。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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