姥捨ノ郷 ─ 居眠り磐音江戸双紙 35 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575664782

作品紹介・あらすじ

連日厳しい残暑に江戸が見舞われる頃、坂崎磐音、おこんらは尾張名古屋城下の長屋で落ち着いた日々を送っていた。折しも、磐音との稽古を望む武芸者が藩道場に現れる。どうやら田沼の刺客らしいのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十五弾。

感想・レビュー・書評

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  • ただただ、おこんさんが無事に出産できるのかが心配でした。

    なんで、変な追手が尾張に来ちゃうかなぁ。と、思いました。

  • 尾張徳川家の力をもってしても、今の田沼派と真っ向から対抗することはできず。。
    続いて滞在するのが雑賀衆由縁の奥高野とは、過去の縁を上手く繋げる佐伯氏の発想が素晴らしい。
    2匹の軍鶏がここまで重要な役割を果たすようになるとは当初全く予想できなかった。よく作家さんが「登場人物が途中から勝手に動き出す」といったような表現をされることがありますが、まさにこの事かと思いました。

  • 尾張では江戸からの刺客に磐音の正体を広められ、江戸では尾張藩屋敷に田沼家から幕府の威光を笠に着た苦情が入り磐音は尾張を離れることに。
    霧子の育った紀州の隠れ里を目指して一行は苦行のような旅を開始し、何とか姥捨の郷へ到着。
    ようやく落ち着けて何よりでした。

  • 一時は安住の地になるやと思われた名古屋だったが、田沼意次の謀略により、身重のおこんを連れ、再びの逃避行をすることになった磐音一行。
    ちゃきちゃきの江戸娘だったおこんが、なんだか今にも儚くなってしまいそうで、はらはらしながら読み進めた。
    磐音もおこんも苦労するけれど、若武者ふたりの邂逅もあり、物語には明るい一面も。
    雑賀衆という新たな絆も得て、反撃の時も近いかと感じる。
    最初からこの顛末を想定して雑賀衆との戦いがあったとは思えないのだけれど、物語が流転しながら人と人が繋がっていくところに長編シリーズならではの面白みを感じた。

  • 2020.05.02読了

  • 辰平と利次郎の再会に胸熱。

    2020.1.7
    9

  • 結局、尾張も安住の地にはならず。

    敵を欺くにはまず味方からとは言うけれど、
    良くしてもらった恩義を仇で返すようで、磐音やおこんの胸はどれだけ痛むのだろうか。

    田の字の栄華はいつ翳るのか。
    じりじりと胸が焦れる。

    霧子の幼い日の記憶を頼りにした逃避行の行き先。
    ひとまずも、受け入れてもらえてよかった。
    雑賀衆と一言で言ってもいろいろあるのね。

    そしてようやく、佐々木の後継、空也の誕生。

  • 佐伯泰英さん、居眠り磐音シリーズ35巻「姥捨ノ郷」読了。この巻は速水様の甲府行きや磐音の稽古、江戸での金兵衛の大山参り、武者修行中の辰平と利次郎の再開など読みどころたっぷりでした。そして何より表題「姥捨ノ郷」の意味と空也の誕生が良かったです。今後の雜賀衆の絡みも楽しみです。

  • 最終巻で

  • おこんさん良かった~!!
    磐音の人の良さなのか、サダメなのか、繋がりが旅を助けてくれててほっこり。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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