一矢ノ秋 ─ 居眠り磐音江戸双紙 37 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.76
  • (33)
  • (71)
  • (62)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 567
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665086

作品紹介・あらすじ

桜の花びらが水面に浮かび、江戸が春の気配に包まれる頃、駒井小路の桂川甫周邸を訪ねた品川柳次郎とお有夫婦は、その帰り道、尚武館道場が解体される現場に遭遇する。一方、姥捨の郷に寄寓する坂崎磐音ら一行は、嫡男空也を囲み和やかな日々を送っていたが、雹田平とその配下が再三再四紀伊領内に姿を現わし…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし長編時代小説第三十七弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いよいよ一矢報いるときがきた!と心躍る1巻でした。
    今回はほぼ江戸の話は挟まれず、雹田平および神田橋のお部屋様との最終決戦までを描いています。

    神田橋のお部屋様は、田沼の威を借る(女)狐。
    佐々木家断絶は、田沼の妄執というよりは、お部屋様の妄執だったのではないのだろうかという気すらしてきます。

    ひとまずは、姥捨の里を蹂躙される危機も脱し、
    いよいよ江戸へ戻る準備が整ったかしら。

    空也を早く、金兵衛さんに抱っこさせてあげたい。

  • ついに反撃を決意した磐音。
    旧佐々木道場の門弟達が藩を超えて結集する反田沼軍が結成されたら熱いのに。

  • タイトルを見て「とうとう反撃に出るのか」と期待して読みました。
    相手が強大な権力を持つだけに色々な根回し、特に監視の目を掻い潜る品川一家に拍手をしたい気持ちです。
    尚武館佐々木道場の解体はとても寂しく読みました。立派な建物ができ、大先生も存命で盛り上がっていた頃がほんの少し前のように感じて時間の流れを感じます。
    道場の解体に寂しさと憤りを感じている分、雹田平とおすなの最期にすかっとしました。
    江戸へ戻ると決めた磐音の反撃が楽しみです。

  • 手に取った時のタイトルからして、おお、ついに、と思わせる。
    高野山に抱かれた隠れ里から、ついに磐音一行は反撃に出る。
    相手は執念深く磐音一家の暗殺を企てる唐人で奇妙な霊力も持つ雹田平。
    今までの磐音の戦いにはなかった総力戦、といった雰囲気があり、情勢が動き出した、と感じる。

    殺伐とした戦話だけではなく、なんともほほえましい小さな恋の話や品川柳次郎のささやかな活躍も差しはさまれて気持ちが和んだ。

  • 2020.05.04読了

  • 目次からしていつもと違う。
    一つの決着がついた巻でした。

    おすなの最期がざまぁ感半端なく最高でした。

    いよいよ、いよいよ、みんなも待ちに待った日が来そうです

    2020.02.24
    25

  • 佐伯泰英さん、居眠り磐音シリーズ37巻「一矢ノ秋」読了。今回は品川さんとお有さんが目にした尚武館道場の解体や留守を守る小田の活躍。姥捨の郷から江戸をへの使者。空也の成長。そしてなんといっても、雹田平、おつなとの戦いをワクワクしながら読んだ。これから磐音一行がどこに行くのか続きが楽しみ♪

  • 最終巻で

  • 読書をサボっていたが、久しぶりに磐音ワールドに復帰。
    高野山に行ってみたくなりました。

  • 2018/11/3

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×