- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575665376
作品紹介・あらすじ
南町奉行所同心八巻卯之吉の命を狙い失敗し、捕縛された元女盗賊のお峰が小伝馬町の牢から脱走。下谷広小路を縄張りに好き勝手に暴れまわっていた悪僧・山嵬坊と結託し、三人の刺客を雇い再び卯之吉暗殺を企む。荒海ノ三右衛門一家、女剣士溝口美鈴らが必死に守るのだが、果たして卯之吉を悪の刃から守りきれるのか!?大好評シリーズ第八弾。書き下ろし長編時代小説。
感想・レビュー・書評
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狙われた卯之吉だが、ひょうひょうとして怯えることがないのは大人物。八巻同心の影武者(?)とも云える由利ノ丞が絡んで笑わせる。お峰、悪辣!
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お峰は、やっぱり切れ物。
いつ捕まえられるんだろう。 -
刺客が次々やってくる。それでものほほん。楽しいですね。
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お峰のしつこさときたら。女の執念、したたかさ、冷酷さ、怖い。それに比べて男の山嵬坊は焦って自滅…情けない。しかも最後まで卯乃さんの正体に気づかずに。卯之さん、相変わらずだけど、今回は後半少し同心らしい仕事をしたような。それよりも佐吉が哀れで。最後は救われて欲しかったな。
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大富豪同心シリーズ、8作目。
ようやく捕まえたはずのお峰が脱獄し、山嵬坊も三人の刺客を雇って、卯之吉の命を狙う。
三人の刺客との決闘と言いつつも、普通の剣客モノとはやっぱり違う、このシリーズらしい切り抜け方で面白かった。弥五さんの手をも煩わした浜田との闘いも、拍子抜けするほどあっさりだったけど、これはこれで斬新な結末。卯之吉自身が直接決闘に対峙していたわけではないが、鋭い推理(?)を時折見せるようになって、意外と同心姿が様になってきた感じ。
それはそうと、前作で三国屋のお金が底をついた感じだったのに、未だ吉原通いが出来ているのは何故?? -
大富豪同心シリーズ8作目です。
前作で三国屋徳右衛門が江戸の危機を救う為十万両を吐き出したので、
遊ぶ金がもう無いと遊蕩を諦めたかに見えた卯之吉でしたが。
早速冒頭で遊蕩仲間と遊んでいるあたり、業突く爺様恐るべしです。
豪商三国屋徳右衛門、どんだけ稼いでいるんでしょうか。
火事の切放を悪用してお峰が脱獄しました。
皆が卯之吉を心配して寝ずの警戒をしているのに、本人は至って暢気。
夜遊びに行けないと本気で嘆く無神経ぶりでしたが、
商家育ちならではの目利きで活躍してます。
反対に普段卯之吉の身代わりをしている由利之丞は、
欲を出して怖い目に遭ってます。
刺客の一人佐吉の話は恵まれた卯之吉と対比するように悲惨でした。
それにしてもいつも楽しいのが、卯之吉の後援会(笑)です。
遊蕩仲間の源之丞と朔太郎は、片や豪放磊落、片やシニカルに、
高い身分を置いといて、卯之吉とよく遊びよく結託していますし、
美人の剣豪美鈴様は卯之吉が大好きなのに女子力最低とか。
もちろん徳右衛門は卯之吉には劇甘なのにそれ以外にはドケチ。
熱い男荒海ノ三右衛門は常に卯之吉を良い方に誤解して感激してるし。
卯之吉は遊蕩好きのへなちょこだけど、
彼ら楽しい面々が脇を固めているのがこのシリーズの魅力ですね。 -
卯之吉を狙うお峰が小伝馬町の牢から脱走し、前巻でも活躍した山嵬坊と結託して再び卯之吉暗殺を企む。荒海ノ三右衛門や美鈴は必死に守ろうとするが、肝心の卯之吉は夜遊びを我慢しきれず吉原に出かけてしまう有様で…
山嵬坊が雇った三人の刺客が三人三様で面白い。卯之吉ばかりか身代わりの由利之丞まで偶然で助かってしまい、そのうえ凄腕と勘違いされてしまうのはどうかと思うが、その由利之丞の金に執着する意地汚さも事件解決に役立っているところはさすが。 -
6月21日~22日
南町奉行所同心八巻卯之吉の命を狙い失敗し、捕縛された元女盗賊のお峰が小伝馬町の牢から脱走。下谷広小路を縄張りに好き勝手に暴れまわっていた悪僧・山嵬坊と結託し、三人の刺客を雇い再び卯之吉暗殺を企む。荒海ノ三右衛門一家、女剣士溝口美鈴らが必死に守るのだが、果たして卯之吉を悪の刃から守りきれるのか!?大好評シリーズ第八弾。書き下ろし長編時代小説。 -
富豪同心8話!
なんだか上手く解決する不思議な才能をもつ
八巻卯之吉