卯之吉子守唄-大富豪同心(9) (双葉文庫 は 20-9)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665598

作品紹介・あらすじ

八巻卯之吉の屋敷に赤ん坊が届けられた。自身番を訪ねてきた女が「同心の八巻様へ」と言い残し消えたのだ。子守で右往左往する卯之吉と美鈴。そんな矢先、屋敷な曲者が侵入し騒然となる。真相を探るにつれ、いま、江戸で暴れ回っている盗賊、神竜一家が関わっていることが判明。なぜ赤ん坊を狙う!?大好評シリーズ第九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読んで、これほんとキャラクターありきの小説なんだなぁと思った。
    登場キャラクターのほぼ全部にきっちりと肉付けがされていて今回なんか乳母になったお仲さんすら、なかなか面白い性格になっていてさ、もうこの作者の趣味だね、こうやって性格付けしておもしろがるのは。
    漫画と同じように楽しく気楽に読める。
    でもこればっかり読んでたら難しい本が読めなくなることは間違いない。

  • 腹巻泥棒の件が面白かった。
    いいキャラしてる乳母さん。また出てほしい。

  • 6月26日~27日

    八巻卯之吉の屋敷に赤ん坊が届けられた。自身番を訪ねてきた女が「同心の八巻様へ」と言い残し消えたのだ。子守で右往左往する卯之吉と美鈴。そんな矢先、屋敷な曲者が侵入し騒然となる。真相を探るにつれ、いま、江戸で暴れ回っている盗賊、神竜一家が関わっていることが判明。なぜ赤ん坊を狙う!?大好評シリーズ第九弾。

  • シリーズ9作目は、しばらく続いてた敵役は登場せず、読み切りのお話。もう一つ弾けてないなあ。そう云えば、まもなく(2021年5月末からの予定)NHK BSプレミアムで新シリーズが始まるとのことで、楽しみ

  • え~ってなるくらい最後まで卯之さんの子守りはなかったです。器用な卯之さんのことだから、案外上手に赤ちゃんの世話をして可愛がるのかと思いきや、赤ちゃんの母親の話が大半で、割りと最後まで暗い印象でした。笑いを期待して読み始めたんですが拍子抜けでした。

  • 八巻様のお子ですと預けるんじゃないんだね。

  • 大富豪同心シリーズ。

    今回の悪党は、上州から流れてきた神竜一家。悪党たちが卯之吉を辣腕同心とひたすら勘違いしていく様子が相変わらず楽しい。卯之吉の見事な失神ぶりも見られて、満足。

  • 自身番に女がやってきて卯之吉にと赤ん坊を託した。いきなり赤ん坊を預かることになって大騒ぎの八巻邸だが、卯之吉は女は産女ではないのかと変な興味を持って調査に当たる。そのうち、盗賊の一団がその赤ん坊を狙っていることがわかり…
    相変わらず娯楽時代劇のような安心して読める面白さ。今回は三国屋が登場しなかったのと、水谷&由里之丞の見せ場が少なかったのが残念。

  • 大富豪同心シリーズ9作目です。
    タイトルからの予想通り、卯之吉宅に赤ん坊が転がり込んできます。
    卯之吉はもちろん美鈴様も子育てとは無縁です。
    泣き喚く赤ん坊を前に為す術無しです。
    いい年して隠し子かと身内に疑われない卯之吉は、
    浮世離れして淡白なのを良く理解されているというべきか。
    「すわ隠し子か?!」と慌てる他の約2名のリアクションは、
    それはそれで楽しかった。

    卯之吉の強みはなんといっても三国屋の底なしの財力ですが、
    本当の強みは無欲なことですね。
    まあ遊蕩好きという趣味(?)はありますが。
    与えられることに慣れているので欲が無く、
    大概はお金で何とかなるので負の感情を持ち合わせていない。
    一般庶民にはなんとも羨ましい限りです。
    人の手柄を我が物としない、というか自分の手柄でも別に欲しくない。
    でも全て育ちの良さから来るので、結局はお金?!
    まあ、褒められれば照れるし、
    同情して人前で涙を見せるかわいらしさもあるので、
    どんなにへなちょこでも、白目を剥いて立ったまま失神しても、
    周りの人は良い方に誤解してくれるのでしょう。
    ご落胤の証がある筈だと勝手に誤解して、
    赤ん坊の産着をはさみでばらばらにした後、
    自分でチクチクと縫い合せているあたり、かわいいもんです。
    これも人徳というのでしょうか。
    周りの皆様に盛り立てられて、今回も卯之吉は何とかなりました。
    ところでこの時代、はさみって有ったんでしょうか?

  • 第九弾
    今回も話の流れに大きな違いはない。
    ここまで調子よく話が進むと、どうでもいいけど結構面白く感じる?

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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