象印の夜-新・若さま同心徳川竜之助(1) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665604

作品紹介・あらすじ

南町奉行所の定町回り同心たちがフグ中毒で壊滅状態。そんな最中、象らしい動物に男が踏みつぶされ圧死する事件が起きた。ひとり元気な見習い同心徳川竜之助は、今まで見たこともない死体を前に呆然と立ち尽くす。さらにはすぐ近くで、刀で斬られた男の死体が発見される。奇怪な事件をいくつも抱え込んだ竜之助は江戸の町を奔走する!若き日の竜之助の活躍を描く新シリーズ第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 本編シリーズが明治維新を迎え終了したが、徳川竜之助の活躍を読みたい人が多く、リクエストにお答えし始まった新シリーズ。
    作者によれば、本編シリーズの2巻から5巻までの中に時期的には導入されるべきストーリー展開。

    同心仲間が控えの間で、兼ねてから横行した辻斬りに備え
    河豚鍋を囲んで温まろうとしていたが、フグの毒?にあたり、しびれを起こし動ける者がいない中、
    象に押しつぶされて殺されたという事件がおこる。

    調べが終わると、すぐ近くの蕎麦屋の屋台影に、斬り殺された遺体を発見。

    手薄な中、忙しく食事もできない竜之助に幼馴染で許嫁の姫さまの行方不明事件が起こり、探索を依頼される。
    姫さまの部屋には姫さまデザインの新しいお印が書かれた紙切れが残っていた。

    手が足りない竜之助は兎にも角にも、最近船で象がやってきたと噂の横浜に徹夜で走る。

    フリーマンから写真を購入した瓦版屋のお佐紀にも協力を得て、捜査に走る。。。。

    新シリーズには許嫁の生き物大好きな変人タイプの姫、
    美羽姫や、推理がことごとく外れる
    ズバリ!が口癖の外れの吟味方、戸山甲兵衛やらが登場。賑やかで楽しさが増えた新シリーズになりそうです。
    今のところ8巻まで出版済み。

  • 2016.8.1

  • 象さんを初めて見た人は、仰天しただろうね。

  • 若さま同心シリーズ再開やったねー!
    続編だとちょっと……と思っていたら本編2~5巻の間に起こった竜之助の同心事件簿みたいなお話らしいので、安心して読めた。
    単一に見えるいくつもの事件が不思議と絡み合って1本のお話となっている所も面白い。

    今作品で初めて出てきた?竜之助の婚約者の存在。言われてみれば居ない訳がない。
    またこの姫様が愛らしくて一気に好きになってしまった。
    最終的に竜之助が誰を選ぶのかを知っているので、一抹の寂しさと悲しさも感じる。
    彼女が悲しむことのないような恋の結末を期待したい。

  • 辻斬りが横行する江戸で、象に踏まれて圧死する事件が起きる。同心たちはフグ中毒で全て寝込み、ひとり見習い同心 竜之助が多くの事件を抱え込み奔走する。若さま同心の続編で見習い時代の竜之助の活躍を描く。悲惨な風鳴りの剣絡みの対決が無いので事件一本に絞られて、明るさが最後までキープされてる。事件も短編というより全てが何らかの形で繋がっている展開で相変わらずのユーモラス路線は変わらず楽しい。今までと違う点はやよいの視点が加わった事。前シリーズの結末を知っているので、こんな事を考えていたのかと興味深い。

  • 若さま同心の別バージョンです♪
    あっちは終着駅までいったのですが、これからのシリーズは前作の2~5話の間の世界です
    新シリーズに使いやすいキャラも育てるのだろうな

  • 新シリーズ第一弾
    竜之介若かりし頃のエピソード集に変更か
    女3人に囲まれ、変な事件も起こり、周りに起こる他の事件も関連があり
    後半一気に解決していく

  • あれー、竜之介が帰ってきてるー(笑)。
    嬉しいような、でも、前のシリーズで完結してた方が潔かった気もする。
    て言うか、単に私が風野さんシリーズをいろいろ読んでいて、もうこれ以上、江戸のちょっと変わった捕物はいいと思ってるからかな。

  • 129

  • またまた竜之助くん登場!
    新若さま同心徳川竜之助シリーズと聞いて、えっ?と思ったけど、歓迎します。
    風野真知雄さんの登場人物は皆好きだけど、竜之助君は特にすき。復活してくれてうれしいです。
    やよいもいい味出してるし。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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