秋思ノ人-居眠り磐音江戸双紙(39) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 558
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665659

作品紹介・あらすじ

初冬の陽射しが山の端を照らす頃、甲府勤番支配職を解かれた速水左近は、三人の供を従え一路江戸に向かっていた。一方、田沼一派の動向を知った坂崎磐音は、速水一行の帰路を案じつつ夜明けの甲州道中を急いでいたが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第三十九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 速水左近が江戸に帰ってくるのですが、やっぱり邪魔がはいります。
    もちろん、邪魔する本人は表には出てきません。いい加減しつこいぞ!

  • 速水左近の甲府での様子は、御側御用取次の時代と変わらず実直で、江戸へ戻る時の甲府の人々が見せた敬意に心を打たれた。
    左近が江戸に戻り、手沼親子の包囲体制が充実してきたのはわくわくするものの、長い物語が終わりに近づいてきた実感にすこし寂しくなってきました。

  • 磐音の尽力で甲府から江戸へ呼び戻された速水左近。しかし簡単には戻れそうにありません。
    刺客やら妨害があからさまでなかなかえげつなかったです。

    田沼家に系図を奪われた佐野善左衛門が田沼側に付いた?ような状況が気になります。この先どのような展開になって意知を襲撃することになるのでしょうか?

    おすなの弟を使った田沼家恐喝を計画する読売屋を調べるために潜入した霧子も心配です。読売屋の手の内を無事に調べられると良いのですが。

  • 居眠り磐音シリーズ、39作目。
    もうそんなになるのか・・・それは磐音もおこんも年をとるはずだな・・・と思わず遠い目になりそうなくらい、ずいぶんと巻数を重ねてきたシリーズだな、としみじみ思う。
    すでに完結しているからわかるけれども、巻数から言って、もはや折り返し地点も過ぎてかなり来たところだ。

    舞台は甲府、「山流し」と呼ばれる左遷の憂き目にあった速水左近が江戸へと返り咲くその帰還騒動と顛末が描かれる。

    このシリーズ、長寿になって、なんだかキャラクターが立ってきたなあ、と思う。
    天下の両替商・今津屋を仕切る老分、由蔵なんて、すっかり面白いキャラになっているけれども、なんとも憎めず愛らしい。
    ちょこちょことコミカルに描かれる男たちの姿が、楽しく愉快だ。

    宿敵・田沼意次が系図を盗んだ佐野家当主もちらりと登場し、今後の布石になるような気配を感じさせる。
    いよいよの布陣をもって、磐音、どう出るか。

  • 2020.05.06読了

  • 左近様もいよいよ江戸に!!!
    それにつられて江戸の懐かしい面々も出てきて反撃の狼煙があちこちで準備されていく。
    先が楽しみです!

    2020.3.1
    29

  • 居眠り磐音シリーズも、気づけば早39巻を迎えました。

    山梨への左遷を受けていた速水左近が、その任を解かれ、江戸へ奏者番として返り咲く。そのお膳立てはやはり磐音さん。
    春風駘蕩のごとき磐音さんですが、なかなか肝も据わり腹黒…もとい、貫禄が出てきました。

    三味芳の鶴吉や四郎兵衛会所の四郎兵衛さんも再登場。

    田沼父子の凋落を願って、次巻へ。

  • 最終巻で

  • 2019/1/14

  • 速水様お帰りなさい。ふて腐れてないで甲府でもきちんと仕事をし、部下に慕われている姿が素敵です。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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