湯船盗人-大富豪同心(11) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665925

作品紹介・あらすじ

深川で放蕩三昧の日々を送る南町奉行所見習い同心八巻卯之吉が、突如同心として目覚める。知り合いの俳諧師が殺害された事件の探索に自ら奔走。事件は大身旗本のお家騒動が絡んでいると判明するのだが、事態は暗転するばかり…。手下の荒海ノ三右衛門や放蕩仲間の梅本源之丞、庄田朔太郎らの協力を得て事件を解明できるのか?-。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は珍しく自ら事件の捜査にあたる卯之吉、なんだか頼もしい部分もあり。
    源之丞と朔太郎の出番も多く、源之丞好きとしては嬉しい11作目だった。

    何故湯船なのか…なるほどね。
    解決したようでまだ解決してない今回の事件、遺恨が後を引いて次回作に続く模様。

  • シリーズ11作目だが、安定の面白さ。今回は独立した話でこれだけで完結かと思ったら、最後に・・・
    まあ、深く考えずに楽しめるので良し!
    そう云えば、まもなく(2021年5月末)にテレビドラマシリーズの2作目が始まるので、楽しみ

  • あれ?そういえば、今回、やっとうがなかったような…

  • 読むに耐えないわけでなく、読んでも特に得るものもなく、ただ面白いだけのハリウッド映画みたいなシリーズ。大阪へ出張するときにカバンに1冊入っていれば、新大阪に着いたときにはゴミ箱に放り込めるくらいにスピードも出るし、ゴミ箱に捨てられたら中古書店(古書店などでなない)に回らずに、出版社や作家にも良いのではないかと。

  • 最近、源之丞が事件解決にちょこちょこ首を突っこんでいるような。
    卯之吉、源之丞、朔太郎の三人組もなかなか面白い。

  • 武士の世界は、理不尽だぁ。

  • 大富豪同心シリーズ、11作目。

    今回は、知り合いの俳諧師が殺されたということで、卯之吉自ら同心の捜査に乗り出す。と言いつつ、周りの朔太郎や源之丞らがあれやこれやと卯之吉をフォローするわけだけれども。
    湯船を盗むという企みがどのような陰謀へと繋がるのか、興味深くもあり、面白かった。今回は丸く収まってこのまま終わりかなと思いきや、またもやあの人の名が。次作に続く。

  • 知り合いの俳諧師が殺されたため、珍しく自ら事件の探索を始めた卯之吉。その俳諧師は、ある家から湯船を盗みだしてくれと依頼されていたというが…
    いつものように周りが勝手に誤解して凄腕同心の名を高めるというシーンは少なく、とんちんかんなことをしながらも大店の放蕩息子と同心の顔を使い分けて真相に迫っていく。遊び仲間の源之丞、朔太郎も大活躍。
    湯船を盗む目的が面白かったが、最後あっさり解決しすぎかも。金の力は偉大だ。

  • 大富豪同心シリーズ11作目です。
    湯船を盗むってどゆこと?と思いましたが、
    卯之吉も分からなかったので企みに乗っかってみたら・・・、
    という話でした。

    内容紹介によると、
    あの卯之吉が遂にやる気を出したかのようですが、
    そんなことは全然ありませんでした。
    卯之吉はやっぱり卯之吉、極楽トンボでした。
    被害者が知り合いだったこともあり、
    好奇心も手伝って首を突っ込んだはいいが、
    寒いだの何だのですぐにへこたれるし、
    周りの空気を読まずに遊蕩に走るし。
    卯之吉の本性を知っている美鈴様や銀八と遊蕩仲間が、
    その度に袖を引いてフォローしてます。
    まあ、そういうところがこのシリーズの面白いところです。
    美鈴様が卯之吉とその祖父三国屋徳右衛門のやり取りを見て、
    何だかなぁ・・・と思う場面がありましたが、
    読者もまさにそんな感じを味わってニヤリとするのです。
    与えられた同心という身分に自覚の無い卯之吉と、
    卯之吉を同心にした張本人にも拘らず、
    孫なのに上座に据えて本気で有難がる徳右衛門。
    切れ者同心という巷の噂に感激しまくり、
    武士を武士とも思わない業突く豪商がドケチに有るまじき散財っぷり。

    卯之吉は良く言えば安楽椅子探偵ですね。
    周囲の皆さんが奔走してくれた結果を、
    最後につなぎ合わせて美味しいとこ取り。
    最後に逆恨みされてまた敵も増やしてしまいましたけど。

  • シリーズものと知らずいきなり読んだため、ボンボンなのに同心で世間の評価が実体と違って、という設定に気づくまで時間がかかった。一巻から読んだらもっと面白いんだろうな。ちょっとうらなり過ぎなので、美形とかかれてあってもピンとこない。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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