木槿ノ賦-居眠り磐音江戸双紙(42) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665963

作品紹介・あらすじ

天明三年盛夏、隅田川左岸の小梅村で穏やかな暮らしを送る坂崎磐音は、参勤上番で江戸に出府する関前藩主一行を出迎えるため、父正睦とともに六郷土手でその到着を待っていた。旧主福坂実高との再会を果した磐音だったが、随行してきた一人の若武者から思わぬ申し出を受ける。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第四十二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 磐音の両親が帰っていきます。

    昔は徒歩か船で、いつでも会えるという訳ではなかったので、別れのシーンは切なくなりました。

    もう会えないかもしれないけど、そう考えたくない。だから、いつかまたと言う。そう言うと、また会えるような気がするから。

    最後は、ええっ、ち、ちょっと!だ、大丈夫だよね?という感じで終わりました。

  • 正睦さん押しのわたしとしては寂しい巻となりました。
    ご夫妻が関前に帰ってしまうのは、当然なのだけれども。

    関前藩の殿様の跡継ぎは、どこか家基様に似た面差しの聡明な若武者でした。
    関前はこれで、安泰かなぁ。落ち着くといいなぁ。

    磐音を排除しようと躍起になっている田沼父子、というかその手先の起倒流道場の面々が徐々に手段を選ばなくなってきているけれど、まるで光に集まる小さい羽虫の如し。
    霧子に毒矢を報いたために、磐音さんの堪忍袋の緒が切れました。

    もうすぐ、田沼父子の隆盛も終焉かしら。

  • 磐音の弟子等の中でも一番活躍していたあの人が…。佐伯先生、助けてあげてください。

  • 関前藩三部作の最後の章
    今回は関前藩内の騒動というよりも磐音自身からの戦い。
    宿敵となっていた相手とも決着がつき、戦いの場面は久しぶりに良かった。しかしながら、準主役の霧子の怪我が心配。
    「朝に咲き、夕べには生を終える白木槿の花びら・・」で、終わるのはどうして?
    霧子を殺さないで下さい。

  • 正睦夫妻の江戸滞在も終わり、関前藩に後継者が登場し、一つずつ物語に区切りがついてゆく度にすっきりするものの、長いシリーズの最後が近づいてきたことが感じられて寂しくなる。
    卑怯な襲撃を続ける鈴木清兵衛道場への殴り込みで見せた利次郎の静かな怒りに成長を感じた。どんどん魅力的になっていく霧子さん、まさかここで終わりになりませんよね。

  • 半年余り江戸に滞在した磐音の父母も関前藩に帰ることに。
    父母との暮らしの合間にも田沼父子の嫌がらせや田沼家に系図を取り上げられた佐野善左衛門が登場し、歴史上の事件への匂わせがありました。
    最後に霧子が大変なことに!
    怒る霧子の師匠二人の切れっぷりがすごかったです。

  • 居眠り剣法の達人、磐音シリーズ42作目。
    旧藩・豊後関前藩の後継ぎも決まり、藩を揺るがした問題もひと段落し、磐音の剣術道場に新たな顔触れも増えた。
    物語は少しずつ前進し、まだ見えないけれど終結に向けて動き出した予感がする。
    常態化していて最近新鮮味に欠いていた老中・田沼意次の嫌がらせと攻撃が思わぬ結果を及ぼし、次巻へ。

  • 2020.05.15読了

  • 無敵の霧子がぁっ!!!
    そりゃ磐音さんも弥助もおこですよ。

    2020.3.21
    39

  • 最終巻で

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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