忘れ雪-知らぬが半兵衛手控帖(19) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575665987

作品紹介・あらすじ

八丁堀北島町の同心組屋敷街に、一人の幼い子供が白縫半兵衛を頼って迷い込んできた。良吉と名乗るその子供の体に無数の青痣を見つけた半兵衛は、半次や房吉らとともに良吉の母親おりんを捜しはじめるが、誰かを庇っているのか、良吉は何も話そうとはせず…。"知らぬ顔の半兵衛"の粋な人情裁きを描く人気シリーズ第十九弾。

感想・レビュー・書評

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  • 20160521 江戸の市井の人の出来事を物語りに仕立てている。約束のパターンだが読んで気持ちが救われる気になるのはこのシリーズの良いところだ。

  • 眼鏡をはずして、読んでしまえる位の活字之大きさで、4話もあるのだったら、話の内容が、雑になっているのでは、、、と、思ったが、何の何の、やはり、知らぬが半平衛手控帖シリーズ、面白かった。
    「生き恥」は、少し可哀想な人生を歩んだ黒木兵馬が、生き恥を雪いで逝ったことに、武士の人生の大変さが、伺える。
    題名の「忘れ雪」は、現代でも、問題にされている、虐待が、描かれている。
    昨今、風呂場に裸で閉じ込めたり、巨漢の男が、幼い子を殴る蹴るで、死亡させたり、有無を言わさず死骸の金魚を食べさせたり、、、と、聞いていても、つらい事件が沢山おこっていて、これを読んで、半次の過去の黙って抱え込んでいいる物もあることもさらりと、流して、虐待した者への非難も表している。
    「仁徳者」は、大店の京扇堂の主人が、仁徳者と、言われている仮面を剥いでみたら、、、他人を不幸に陥れ、ぬくぬくと、私欲を肥やす人物であった。
    「噂の女」色っぽいおともは、男運が悪いのか、それとも、不幸を呼ぶ女なのか?たくましい女と言う事だけが、理解出来る内容であった。

    一気に読んでしまったが、面白かった。

  • 誰もが良く言う仁徳者だが・・・財を成した
    いきさつに半兵衛には不信に思われる・・・

  • 第十九弾
    短編四話形式は変わらず
    柳橋の弥平次の面々の助立ちも同じ
    半兵衛の直感の同様に健在
    今回も「仁徳者」「噂の女」で見た目の感が光る

  • 17

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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